
久保竜大 さんの記事
食いしん坊の心、箸に見つけたり

青黒檀
かの西太后も愛用していたという青黒檀の箸。三味線の元になる最高級な素材です。なにが面白いって、こんにゃくの角がつまめるってこと。ぐぐっと吸いつきます。すげえ。

桜
桜の木で作られた箸。か細く、たおやかな握り心地にはとても女性的な印象があり、春のそよ風が頬をくすぐるような、そんな気さえしてきます。

竹
こちらは竹の箸。目にも涼しげな印象が漂ってきます。ざる蕎麦や冷や麦など、冷たいものを食べるときにおすすめ。1番”和”を感じさせてくれる箸です。

ステンレス
石焼ビビンバをやるときにはこのステンレスの箸。単なる雰囲気です。韓国には行ったことがないのでよく分かんないけど、とりあえず雰囲気だけは出るかな。

納豆&豆腐
納豆をかき混ぜる時に使う納豆箸(上)と、豆腐を取り分ける時に使う豆腐箸(下)。納豆箸はかなりおすすめ。簡単に強力な粘りを作ることができます。豆腐橋は、んー、正直それほど使わないかも。食卓で豆腐を取り分ける機会ってあまりないし…。

しつけ
2~5歳用の、箸の使いかたを教えてあげる箸。お姉さん指(薬指)がフックできるようになっています。26歳のボクには使いにくいでちゅ。ばぶー。
近頃、未曾有の箸ブーム。「なにを食べるか」ではなく「なにで食べるか」の面白さがようやく分かりかけてきた。”食” と聞いてまず思い浮かぶのは “食べもの” のことが多いと思うけど、じゃあ、その食べものを食べるにはなにを使うのか。スプーンやフォーク、ナイフなどいろいろありますが、日本人として1番接する機会が多いのは “箸” だと思います。「いや、俺、パスタしか食わないし」なんていうやつは、俺はもう知りません。箸にも棒にもかからねえ。走ってどっか行っちまえ。
それはともかく箸。みなさんも子供の頃、箸の使いかたを親に教えてもらいませんでしたか。握りかたもそうだし、ねぶり箸や迷い箸といったマナーなど、意識することなくぼんやりと身についていることでしょう。そういった使いかたは知っているのに、箸そのもののことを知らないという人が意外と多い。箸なんて普通の箸か、コンビニでもらう割り箸か、料理で使う菜箸ぐらいしか知らないよって人がかなり多い。
んー、まさに片手落ちですね。左手に持つ器(食べもの)ばかりに留意して、右手(箸)が無駄に遊んでいる。もったいない。俺も少し前までは箸には興味がなかったので強くは言えないけど、いろんな箸を知ってからは食の楽しみが何倍にも広がった。これ本当の話。なんか “食べるプロ “になった気分さえしてきます。
武士の心が刀にあるように、食いしん坊の心は箸にあるのではと思い始めた。剣の道の真髄が敵をどのように料理するのかにあるならば、食の道もそれに同じ。どう食ってやるかが極めどころ。今回はそんな食いしん坊の俺が、こだわりの箸をご紹介。普段からかわいがってる子たちです。嫁にはやらん、絶対に。
職人の心意気
東京は中央区佃にある小体な店『漆芸中島』。江戸漆塗り11代目主人、中島泰英さんの手によって作られた至極の逸品です。店の軒先にはこんにゃくがぷかぷか浮き沈みしているお椀が置かれ、「こんにゃくの角をつまんでみてください」と書かれた紙がある。
実際に試してみると、面白いようにこんにゃくがつまめる。まるで吸い付くような感じ。15,000円もするので決して安い買い物ではないけど、もし使っていて傷んできたら、メンテナンスもしてくれるとのこと。自分の作品には愛着やこだわりがあるんでしょうね。売ったあとまでも気に掛けてくれるとは、職人の心意気を感じました。すごくお気に入りの箸(&職人さん)です。
「漆芸中島」東京都中央区佃1-4-12
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