
ロマンチック・すてきに初恋
「ちょ、ちょっと、チェリー、大丈夫なの?熱って…」紀子がひたいに手をあてようとすると「やだもーん。」千恵里は紀子の手をかわし、人さし指で自分の左胸をさした。「熱はここ。ハートただいま80°C。見つけちゃったのよ、男の子。とうとう、わたし、好きな男の子見つけたの。」
~『ロマンチック・すてきに初恋』~(ポプラ社)陶酔度★★★★

『ロマンチックすてきに初恋』(ポプラ社)
その他関連作品
『忍法・あゆみがキッスでござる』 …陶酔度★★
『はっとして死ンデレラ』…陶酔度★ (すべてポプラ社)
読めば読むほどツボにはまってしまうセリフを毎回取り上げていくこのコーナー。第1回目は、イッちゃているセリフならどこにも負けないポプラ社の“ときめき文庫シリーズ”から。
千恵里と紀子は市立に通う中学一年生。ある日、高校野球の試合をテレビで見ていた“チェリー”こと千恵里は、応援席に映った男の子に一目惚れする。そんな千恵理の連絡を受け駆けつけた紀子に向かって、彼女が口にしたセリフがこれ。私が紀子だったら、その場でドアを閉めて帰っているところである。
とにかく“チェリー”ったら、行動が終始やばめ。「今日は最高!明日も最高!」と言うや否や、鏡の自分にウインクをして家を飛び出したり、好きな男の子への手紙に「わたし、ボーイフレンド求めてます。最優秀候補はキミ。絶対キミ。私とカップルしませんか。」と書いてみたり…。自分のかわいさを自覚しているだけあって、陶酔度120%ってとこか。
かくいう私も『C-C-B』に夢中なり、※1“ヒデ君日記”という題でポエム&熱い想いを綴っていた人生の汚点ともいうべき少女時代があったが、彼女と比べてみれば屁みたいなものだろう。意味不明なタイトルもポイント高し。“ロマンチック”の“チ”という辺りに時代を感じます。
※1:フキコ7が当時大好きだった『C-C-B』のベース“渡辺ひでき”へ思いを綴ったポエム&ラブ日記。「ヒデ君、今あなたのために手袋を編んでます。待っててね。P.S今日、夢にヒデ君がでてきたの。うれP!」etc…、赤面する文章が盛り沢山。
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