
パリのアトリエ、squat(スクワット)、chez Robert(シェ ロベール)
芸術の秋…というわけで今回は巷で話題になっているパリのsquat(スクワット)、chez Robert(シェ ロベール)を紹介しよう。
squatというのはsquatter = 不法占拠するが語源で、その言葉通り空家に無断侵入し、不法占拠された場所をいうのだが、最近、放置されたままになった建物が多く残るパリではアトリエ不足に悩むアーティスト達が制作活動の場を求めて、アトリエと化するスクワットが多く見られる。
chez Robertもそのひとつ。13年間放置されていたパリのど真ん中、リボリ通りのchez Robertに目をつけたカレックス、ガスパール、ブルーノ(頭文字をとってKGB?!) のアーティスト3人が99年11月1日スクワットを開始する。ルーヴル美術館の近く、またショッピングでパリジャン、観光客の溢れる大通りにクモの巣をはったような(でも実は布の切れ端を繋いで作ったれっきとした作品?!)一種異様な外観が目に飛び込んでくる。
吸い込まれるように中に入ると、それはまるでおもちゃ箱をひっくり返したような楽しいアートの世界が広がる。1階から6階まで、オブジェ、フォト、イラスト、絵画…と内容は様々。今現在フランス人に限らず世界中から集まったアーティスト約30人で構成されている。制作の場のみならず、いつでもエキスポジションとして一般公開されているのが嬉しいところ。
話を伺ったブルーノは、「ルーヴル美術館のように厳かに構えたものではなく、どんな人も自由に出入りしてアートに親しんでもらいたい」と語る。しかし、不法占拠ということもあって10月12日の裁判ではchez Robertも存続か否かの審判が下される。お役人の方々もこの辺は目をつぶって、ぜひとも暖かい目で見守ってほしいものである。
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