
日本発のオリジナリティ中央線ジャズ

●大雑把/津和時シャクシャイン
元祖中央線ジャズ。リーダーの梅津和時は、NYニッティングファクトリーでも売れっ子のフリージャズな人。様々な音楽をゴッタ煮にして活動していたこのバンドも2年前に惜しくも解散。このバンドを経て成長したメンバーも多い

●テナーの片山広明、アルトの林栄一が火を噴くようなブリブリのサックスを吹き、ギターの酒井泰三、松川純一郎がゴリゴリ、ギンギンのギターを唸らす。最近ヒットしてるKEMURIってバンドにチョット似てる(!?)
中央線ジャズを“ジャズ”と言ってしまうと「あんなのジャズじゃねーよ」と、ジャズ喫茶系頑固オヤジに怒られそうですが、まあそんなオッサンはこの際ほっときましょう。
さて中央線ジャズとは、平たく言うと中央線沿線に位置する「新宿ピットイン」「アケタの店」なんかで活動する人たちのジャズのこと。けど音の傾向は多種多様で、特徴があるとしたら日本独自であることだけ。アヴァンギャルの巣窟、ニューヨークのニッティングファクトリーに通ずるものすら感じます。で、今回おすすめするのは「シャクシャイン」と「デ・ガ・ショー」。
前者はファンクとジャズ、ロック、フリー、民族音楽の融合。ブラックのファンキーさとは異なり、日本人ぽいユル~いフニャフニャしたファンクが心地よい。普通日本人ぽいリズムってバカにされがちだけど、一生懸命黒人をマネしようとしない感じがカッコイイのかも。対するデ・ガ・ショーは、フリーな匂いの漂うジャズとゴリゴリのロックの融合。やたら下品な音のギターやテナー、アルトが、耳に突き刺さるほどの勢いで飛んでくる。これまた唯一無二な質感。
それら「日本人ぽいオリジナリティ」が総じて中央線ジャズの魅力なんでしょうね。個人的には日本が世界に誇る音楽だと思ってます。どちらも頑固ジャズオヤジが好む4ビートじゃないし、ロック汁が十二分に注入されてるので、ロック屋さんにもオススメできます。さて次回はアニメとジャズの交差点、乞うご期待。
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