
フリーマガジン - エンライトメント
MACの普及によって印刷物の制作がカンタンに安くできるようになり、個人やグループ制作によるフリーペーパーが、たくさんでまわるようになった。その多くが個人の作品発表ツールとして無料配布されている。
一体何故?「自己満足」などと語られる事の多いフリーペーパーだが本当にそうなのだろうか?フリーペーパー「TRACK」を発行する、エンライトメントのヒロ杉山氏をはじめ現在活躍中の制作者にインタビューする、f-dex第一回の特集。フリーペーパーの「気持ち」がちょっとだけ見えてくる・・・?

- f-dex(以下F):お忙しいところ本日はよろしくお願いします。最初にエンライトメントについてお伺いしたいのですが「エンライトメント」という名前の由来を教えてください。
- ヒロ杉山(以下H):MACを使うようになってからスタッフが増えたので、この名前を使うようにしています。辞書をひくとわかるんだけど「啓蒙する」とか「暗いところ照らす」という意味です。
- F:響きもかっこいいですよね。
- H:でもね…「エントラップメント」っていう映画があったでしょ。みんなあれと間違えるんだよね(笑)。郵便物とか「エントラップメント」って書いてあんの(笑)。一同爆笑…(笑)
- F:TRACKはエンライトメントで作られているんですよね?
- H:はい。エンライトメントを始めて半年…3ヶ月位たってから始めたのかな?今まで自分の作品集や小さい本をたくさん出して売ってたんだけど、フリーにする事や版権を大きくする事で、エンライトメントのやりたい事を自由に表現できる、という事で始めたんです。それまで僕は個展を年に2回位やってたんだけど、個展というものに疑問を感じ始めていて。ギャラリーだと1週間とか期間が短いでしょ。来てもらう人も限られちゃうし、本当に見てもらいたい人はなかなか忙しくて来れなかったりするし・・・そういう事もあって、個展の代わりに8ページの紙面で自分の作品を発表をしようと、そんな所から始まったんです。
- F:TRACKのコンセプトは個展なのですね。
- H:そう。紙の上での個展のような考え方ですね。来てもらうんじゃなくて、こっちから送れるし、本屋に置いてあってそれをみんなが持って帰る、そうすると持って帰った家でまた違う人が見たり…明らかに見る人の数は増えてくる。もう一つ大きいのは海外に送れるっていう事ですね。半分ぐらいは海外に送っちゃうから。
- F:半分?というと1500部・・・だから日本に無いんですね。
- H:ニューヨーク、ロンドン、香港、パリ、オーストラリア、ドイツに送ってます。その中にパリのコレットっていうセレクトショップがあるんですけど、TRACKを見たオーナーが「うちで展覧会をやりませんか?」と言ってくれて・・・それで1月に展覧会をやってきたんです。

- F:コレットでの個展はどんな感じでしたか?
- H:大成功でした。スタッフみんなで行ってね、社員旅行も兼ねてたんだけど(笑)。コレットって、洋服・本・雑貨とか何でも売ってるところで、みんなセンスの良いものなんです。その中にアーティストスペースのような展示できるスペースがあるんです。日本人だとホンマタカシさんが1回展示やってますね。そこにTRACKの過去のものやコレット用に新しく作った作品を展示してきました。コレットは世界中の人が立ち寄るようで、個展が終ってから色んな所からメールが来ました。「パリで見たんだけど、あのTRACKは手に入らないの?」とか「うちの雑誌で紹介したい」とか。
- F:TRACKのサイズ(297mm×372mm)は、少し特殊だと思うのですが、コンセプトと何か関係があるんですか?
- H:そうですね。自分の中ではもう少し小さめを考えてたんだけど、一緒にやってるGRAPHという印刷屋さんが「どうせ作るなら、もっと大きく作りましょうよ」って言ってくれて、あそこまで大きくなりました。あとは紙取りの関係で効率良かったから…って感じかな。
- F:紙質は毎回同じですか?
- H:たまに違う時がありますけど、大体は一緒ですね。普通の紙で特殊な紙ではないんだけど、両面にベットリとニスを塗ることで、ちょっと変わった質感を出しています。
- F:入手するのがなかなか大変なのですが.…。
- H:今後はシステムを変えようと、ちょっとお休みしています。もうすぐ再開するから、そうすればまた本屋とか色んなところに出ると思うよ。

- F:ホンダとTBCのお仕事はTRACKがきっかけで始まったという事ですが?
- H:うん。ホンダは、ADの青木克憲くんがTRACK3号目のクルマのイラストを見て、すぐ電話をかけてきて「今ちょうどプレゼンをしようとしてるとこで、こういうイメージでやりたいから、他の仕事がきても受けないで欲しい。」ってキープされて…。プレゼンでは3案ぐらい出したみたいで、もう少し写真ぽい案や、わりかし普通の案があったので、まさかあのイラストのが決まるとは思わなかったんだけど、ホンダ側が「これで行きましょう」って事になって…。決まってから結果がでた感じ。TBCの方は、博報堂のADの佐藤可士和くんが、TRACK1号目のナイキを見て「こういうので顔ができないか?」っていう話をされて。その時にちょうど7号目で顔を作っていたので「実はもう顔を作りはじめてる」、「じゃ、ちょっとそれを見せて」、「これはおもしろい!」って事で決まりました。
- F:キムタクの顔はすごい話題になりましたよね。
- H:うん、そうだね。全部で5本作ってるんだけど、1本目だけはハリウッドで、あと4本はこっちで作りました。今、ちょうど4本目を作ってるとこです。
- F:あの動き(カクカクッ)が不思議ですよね。
- H:うん。ナゾだよね(笑)。1本目が顔のアップでしょ。2本目が宇宙船みたいなので、3本目がリムジン、今作ってるのが書斎なのね。本棚のあるようなリッチな書斎。
- F:あ、書斎のものは絵を先に見ました。
- H:それのCM版で、最後はボート。それが4月ぐらいに出ます。
- F:それは全部、TRACKから始まったものなのですよね。
- H:そうですね。理想的と言えば理想的で、自分達のやりたい事をやって、それが仕事に繋がっていくっていう感じ。それをADの人が企業にプレゼンしてくれて、仕事がまわっていくという。やっぱりイラストレーターって受け身じゃないですか。電話がかかって来てから絵を描くみたいな。そうじゃなくって、僕はもっと攻撃的に行きたいなっていうのと、自分をアピールしていきたいなって…。個展もそうだしミニブックもそうだし、何か仕事が来る前に僕は自分から何をやりたい、何ができますっていうのをアピールしてプレゼンして行きたい。ただまぁ…本にしても何にしてもお金はかかるけど、それは先攻投資みたいなものだし。そこを惜しんじゃうと、電話かかってくるの待つ事になるし。最初にお金はかかるけど、それで仕事が来れば取りかえせる訳じゃない?そこをどういう価値観で判断するか、なんでしょうね。
- F:フリーペーパー本来の意味って何だろう?って考えさせられます…。TRACKのようにフリーペーパーの役割がきっちり果たされているのは凄いと思います。
- H:僕の場合GRAPHっていう理解のある会社がちょうどそばに居たから、それもすごくラッキーだったと思うよ。
- F:GRAPHさんとはどういう出会いだったのですか?
- H:一番最初に出した小さな写真集があるんだけど、自分でカラーコピーで作ってたのね。セブンイレブンとか行って。で、それがすごく気に入って、カラーコピーだけで終らせるのがつまらなくなって、オフセット印刷で大量に作りたいって思ったんでGRAPHに相談したら、色んなアイデアを出してくれたんです。オフセットだけどカラーコピーのように印刷してくれたり。こんなに色んなことやってくれる印刷屋さんがあるんだと思って…そこからですね。それでミニブックとか色々作りはじめて、やってくうちに「実はこんなアイデアがあるんだけど」ってフリーペーパーのアイデアを出したら「面白いからやりましょう!」って事でTRACKが始まったんです。

- F:TRACKを作っていて、良かった事、悪かった事はありましたか?
- H:悪かった事は…ないかな。良かった事はたくさんあったけどね。悪かった事っていうんじゃないけど、やっぱりそれなりに時間かかるし、大変は大変ですよね。
- F:話しは変わりますが、最近熱中している事は何ですか?
- H:なんだろうなぁ?何ですかねぇ…。絵を描く事が熱中してるけどね。趣味ってないからね。
- F:そうなんですか?もうヒマさえあれば絵を?
- H:うん。ほら、趣味を作っちゃうと、絵を描く時間をとられるから…。趣味は絵を描く事だからね。もちろん仕事で頼まれた絵とは関係なく自分で描く絵もあるから、普通の人の倍は時間がかかるよね。
- F:ゲームなどは作りたいと思いますか?
- H:全然思わない。作ってる友人はいるけど、2年とか3年かかって作ってるから、ああいうの見てると僕はできないなぁって思う。僕せっかちだから、すぐ形にしたいタイプなんだよね。テレビゲームとか見て面白そうだなって思うんだけど、時間かかるじゃない。やらないけどすごい興味はあります。
- F:本日はお忙しい中、どうもありがとうございました!
2000.3.8 エンライトメントにて
プロフィール
ENLIGHTENMENT(エンライトメント)ヒロ杉山。1997年にアート集団「エンライトメント」を設立。木村拓哉のCGイラストレーションで話題となったTBC(東京ビューティーセンター)、ホンダHRVなどのコマーシャルで一躍注目を集める。 枠にとらわれない発想やセンスのもと、常に新鮮な表現を生み出すことで、広告、雑誌、音楽関連など多方面で活動している。
ナウ3 - タイクーングラフィックス
今を聞く。今のブーム、今の感じ、今の生活、今の事。それぞれのマイブームをみると、「今」がみえてくる。
今回の特集「ナウ3」では、若者のデザインブームの、いわばシンボル的存在ともなったデザインユニット「タイクーングラフィックス」へのインタビュー。

特撮専門のセットと本物の火星なんです
- f-dex(以下F):最新のお仕事では、Wranglerの広告や14(FOURTEEN)の「種」のミュージックビデオをやられていますよね。それ以外のお仕事についてお伺いしたいのですが。
- タイクーン宮師氏(以下M):あ、じゃあ「火星」とか出してみる?
- タイクーン鈴木氏(以下S):そうだね。
- M:テイトウワの新しいシングルが出るんですよ「火星」って言う。そのジャケットが新しいです。まだ色校ですが。
- S:これはアナログ版。(と、ジャケットを見せて下さる)。
F:わぁカッコいい!それになにか面白いですね(笑)ウルトラマン・・・?- M:そう。本当にウルトラマンをやってる特撮専門の所で、湖などのセットもちゃんと作ったんですよ。撮影も東宝のスタジオで。裏面はNASAのウエブサイトから引っぱってきたの。
- F:えっ、本物なんですか?
- M:うん、本物の火星の写真です。勝手に使えるんですよ。
- S:あとはなんだろうな…Wranglerと…。
- M:あとWガールだ!Wranglerの女の子バージョンのやつ。
- F:えっ?仮面のですか?
- M:仮面じゃないやつ(笑)。もっとかわいらしいやつを作ってる最中なんです。昨日、その発表会があってそのビジュアルを作ったんです。
現在、16アーティスト
S:今は音楽物が結構あるよね。- M:この間数えたら、現在16アーティストもやってるんですよ。
- F:す、すごいですね!
- M:ね~。連休前だって一週間のうちに撮影が5本もあったもん。他にCDでは…今井美樹ちゃんとか…。
- S:相川七瀬とか。
- M:CD、ここにきてまた多くなったね。
- S:うん。今月は特にね。
- F:現在かなりCD寄りなのですか?
- M:いや気持的には60%位かなと思っていたんですよ。でも75%位はCDかな。もっと色んな事やりたいんですけどね。
- F:色んな事とはどういう・・・
- M:全部!欲張りなんで(笑)
- F:ビデオなど?
- M:うん、ビデオ作りたいですね。基本的に映像も好きなんで。映画も作りたいです。いつの日か!
- F:どのような感じの映画を作りたいのでしょう?
- M:やっぱ笑えて、映像的にカッコ良くて、それでこうグッとくる感じっ!ふふふ(笑)
- F:サムライフィクションが近い・・・?
- M:そう!そう!まさにそう!
デジタルとアナログ
- F:現在、デジタル作業が多いと思いますが・・・
- M:どうでしょう(鈴木さんに)
- S:うん、最近は全部コンピュータだね。
- F:ウエブデザインは・・・。あ、テイさんのHPをデザインされているのですよね?
- S:うん、唯一ね。
- F:ウエブのほうは、どうでしょう?
- M:うーん、あまりわかんないっていうか。
- F:やはり紙のほうが。
- S:そうだね、刷り上がる時とかいいね。
- F:Macに変わったのはi-Dジャパンの時からとの事ですが、初めから全部Macで作られていたのですか?
- S:いやぁ、あれは全然デジタルじゃないですよ。
- M:超アナログだよね。
- S:Mac入れて、一応レイアウトを…っていうか、材料だね。文字を作ったりとか。
- F:(i-Dジャパンでは)すごい複雑なレイアウトがあったのですが、どのように作られていたのでしょうか?
- S:あれは指定。カッターで切って(笑)。(ここでf-dex、i-D JAPAN`93年1月号を取り出す)
- M:あ!これ保存状態良いですね。
- S:デジタルっていう面で言えば…このタイポを谷田が作ったんですよ。
- M:アタリとりも大変だった。トレスコとかでやってたのかなぁ?
- M:ここが唯一デジタルかな?(i-Dを見て)
- S:i-D今ないんだよね。
- F:創刊号がこの間パルコに売ってましたよ。
- S:テリージョーンズさんがやってたやつ?
- F:そうですね。
- M+S:宮沢りえの表紙のやつだ!
タイクーン的生活
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タイクーングラフィックスの仕事と周辺 六耀社 2,800円F:GWや連休などは?
- S:暦通りに休もうと思ってたんですが、2日出たね。
- M:うん出た。
- F:この間、ヒロ杉山さんがマイアミに行かれたとおっしゃってましたが。
- S:マイアミはみんなで一緒に行きました。
- M:グラフィッカーズの男7人で行ったの。
- F:では向こうでやはりクラブイベントなどを?
- M:うん、ダンス!
- S:踊るよガンガン!
- M:Samも鈴木には一目おいてるね!(笑)(一同爆笑)
- F:あと、「仕事と周辺」をみると「ヘリと馬」で出勤されているじゃないですか。本当は何で出勤されているのですか?
- M:クルマ。
- F:車は何に・・・?
- M:ポルシェです。
- F:うぁぉ~!
- M:鈴木はミニ。
- F:何色でしょうか?
- S:あの本(仕事と周辺)に載ってるやつと一緒。
- F:あの目玉がついてる?
- S:そうそう!あんな目玉はついてないけどね(笑)
- F:「仕事と周辺」には、1時半にご就寝との事とありますが?
- M:いやぁ、乱れる時もありますよ。でも、鈴木はちゃんとしてるよ。
- S:遅い時も早い時もあるけど、来るのはだいたい一緒。
- M:俺はバラバラ。集中力が持続しないんですよ。落ち着きがないんです。ガーッてなった時はガンバルんですけど。
- F:持続しなくなってしまった時は、どうするんですか?
- M:いや…もうやめますよ。友達と会ったり音楽聞いたりして。でも締め切りあるからね(笑)自然と意識してると思うから。
- S:だいたいアレだよね。昼間打ち合わせしたり、考えたりして、作業するのは夜だよね。
重なって・・・!?
- F:話は変わりますがお酒がお好きだという事ですが?
- M:ピシッ!(と鈴木氏を指す)
- S:お前だって好きじゃない!(笑)
- M:弱いんです、僕は。すぐ顔に出るから。あまり量は飲めないですね。
- F:谷田(一郎)さんがよくいらっしゃって、お酒をおごってもらっていたそうですが?(笑)
- S:あの時はねぇ…。バー「青山」ってとこに、仕事終わるとほとんど毎日行ってたね。谷田に夕飯おごって、酒おごって。売れたら返せよっていう…。そろそろ返してもらわないとなぁ(笑)
- F:仲間が皆さん、売れっ子じゃないですか?それがスゴイなと。
- M:でも、ただのオヤジですよ(笑)マイアミの写真とかヤバいもんなぁ。
- S:さえないヤツだよね。
- M:さえないよね~(笑)
- F:ヒロ杉山さんと同級生だったんですよね?
- S:うん。
- F:その時はやはり「3人でスゴイ事をやるゾ!」っていう感じはあったのですか?
- S:何かしらそういう風に思ってたと思うけど…杉山くんは最初から湯村さんの所に居て、課題もちゃんとやってた。サボってると電話かかってきて「ちゃんと出さないとダメだよ」って言われてた(笑)谷田もそれにつられてさ、あいつはスポンジみたいな奴だから、どんどん吸収して…。杉山くんと谷田はいつも一緒にいたよ。一緒に狭いベットで泊まったりしてさ(笑)
- F:えー!
- M:マジ!?
- S:うん。シングルの半分位のベットに川の字になってさ…あ、川の字じゃないか(笑)
- M:重なって?(一同爆笑!!)
毎年外国へ行きます
- F:それでは、現在のコレ!という「ナウ3」をお願いします。
- S:なんだろな~。イタリア語は習ってるけどね。
- F:えっ!将来イタリアに行かれる計画などあるんですか?
- S:うん。住みたいなって思ってるけどね。
- F:それ以外の国へは行かれないのですか?
- S:うん。あんまり興味がないんだよねぇ。
- F:アジアなどは?
- S:アジアねぇ…。何かちょっと…呼ばれてないって感じかな…。あんまり興味ないかもしれない。毎年イタリア行って、どの位上達したかなって確認したいのもあるしね。
- F:なるほど。
- S:前の先生が国に帰っちゃったから、家に遊びに行ったりして…。
- F:イタリアの家庭料理!おいしそうですね~。
- S:うん。ちゃんと話せないから、酒飲んで酔っぱらって盛り上がるっていう…(笑)
- F:はっ!やはり、またお酒…。
- S:はははは(笑)
- F:宮師さんは興味のある国はどこですか?
- M:ん~島が好きかな?バリとハワイ。あとやっぱニューヨークは1年に1回は行かないと元気出ないって言う感じだね。
お茶を習う!?
- M:「ナウ3」なんだろうな~。
- S:う~ん。じゃあ『イタリアと建築』。早いもの勝ちだからね(笑)。あとは『そば』だ。
- F:『イタリアと建築』と『そば』…(笑)と『旅行』ですね。
- S:趣味は「イタリア語」って書いて下さい。
- M:カックイイ~~(一同爆笑!)
- M:俺も言ってみたいなー。「趣味はイタリア語です。」って…(笑)
- S:習ってたじゃん!自分だって…。
- F:え!?何を習ってたんですか?
- M:俺は「英語」ですよ。
- S:あとちょっと前に「お茶」とかやってたよ。
- F:え~!!宮師さんが「お茶」ですか~!?
- M:うん「お茶」!いいかなーと思って。
- F:な、ナゼですか??
- M:色々あった時で、気分をパーッと変えたいなぁと思って…。で、行ったんだけど、何か居心地悪くて…三ヶ月くらいで辞めました。何て言うか中に入っていく感じが、俺とまったく逆だなと思って。俺どっちかって言うと外に開いていく感じなので…。
Tシャツつくっちゃいました
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G-MENM:あとはねぇ「イルカに逢いに行く」!!今年行こうかなと思って…。
- F:カッコイイ!!「イルカと泳ぐ少年」
- M:…「中年」。(一同笑)
- M:あとは「ラーメン」!青山にある「武蔵」っていう所なんですけど。ニューウェーブ系の和風ダシのうまい店。そこのラーメンが好きで、勝手にTシャツまで作っちゃったんですよ。
- F:え~!!
- M:「MUSASHI MEN」!っていうヤツ。
- F:ヒー!かっこいい~。それはもう着て行かれたんですか?
- M:いえ…それはまだ恥ずかしくて着て行けないんです。
- S:あははは(笑)そうね皆でラーメンブームだったね。札幌ラーメン食べに行ったりとか、小樽とか…
- M:あとは何だろうな~。あ、そうだ!あとは『本を作る』!作る事を決めたんです。
- F:それはデザイン本ですか?
- M:うん。「G-MEN」みたいなのとか…
- F:「G-MEN2」を?
- M:いや…それは言ってるだけで全然できなかったんですけど。新しいヤツを1冊作るんです。今年に。
絵は誰でも描けるもの
- F:鈴木さんは絵を描かれるとお聞きしたのですが、宮師さんも描かれるのですか?
- M:絵は描かないですね。いつか描く日が来るかもしんないけど。描きたくなったら描く。絵は好きだしね。
- F:デッサンなどは?
- M:全然(笑)ハッキリ言ってデッサン力はないですよ。
- S:だって理工系だもんね(笑)
- M:機械工学勉強してたら、デッサン力ないでしょう。
- F:鈴木さんは?
- M:いや、オレもないけどね(笑)
- F:学校などで描かれてたんですよね?
- M:うん。まぁね…。ほら、憧れるじゃん!イラストレーターになりたいって。
- M:基本的に絵なんて誰でも描けますからねぇ…。世界中の人が。
- F:そうですよね。あとはやはりセンスなんでしょうかね?
- M:センス…なのかどうかは分からなないけど、誰でも描けるなって思いまなすけどね。
- S:それを商売にするんじゃなかったらね。
シャンパンが好き!
- M:さっき言った本は「シャンパン」って書いといてください!
- F:シャンパンですか?
- M:シャンパンの本を作ろうと思ってて。
- F:お好きなんですか?
- M:大好きです。
- S:フフフ…お酒好きじゃん!
- F:ははは(笑)私達も今アレっ?って思ったんです(笑)
- M:好きでーす!(一同爆笑)
- F:なぜシャンパンがお好きなんですか?
- M:そうですねえ…楽しいっていうか、はじけた感じが分かりやすくていいかなと。
- F:お祝い事と言えば、やはり一発?
- M:そうですね。何でもかんでもシャンパン一発ですね。
- F:今日はお忙しいなか本当にどうもありがとうございました!!
2000.5.12 TYCOON GRAPHICSにて
プロフィール
TYCOON GRAPHICS(タイクーングラフィックス)。鈴木直之・宮師雄一。1991年タイクーングラフィックスを設立。音楽、ファッション、コスメティックを中心に広告、CI、パッケージデザイン、エディトリアルのアートディレクション及びグラフィックデザインを行っている。
コワイモノ - 楳図かずお
コワイモノ…幽霊、不思議体験、あぶない事件。夏と言えば恐怖特集が組まれるが、怖いものって心霊体験とは違う所にも、あるような気がする。
恐怖といえばこの方!
漫画界の大巨匠、楳図かずお氏に「コワイモノ」を聞いてみた。
6か国語の勉強について
- f-dex(以下F):ここ数年、やられているという外国語のお勉強の方はどうですか?
- 楳図かずお氏(以下U):ええ、ずっと続けてて、ラジオはテープに録ってます。
- F:外人さんのいるバーとかで実践したりするのですか。
- U:実践はまだ。えっ、バー!?バーなんて行った事ないですよ!(笑)
- F:お酒はのまれないのですか?
- U:おいしいごはんの時に少しのみます。
こわい…!!
-

奈良県五條市出身。
「洗礼」「漂流教室」「まことちゃん」「私は真悟」等、数々の名作を発表してきた日本漫画界の鬼才。F:以前…トイレでの恐怖体験があるとか?
- U:あれは、こわかった!よく聞いてくれました!トイレについては是非聞いてもらいたかったんです~(後程、事実がわかる事に)いつもの通り、用をすませてレバーをギッとやりましたら、普通は、ふぉふぉふぉーんって中にはいっていくと思うでしょう?それが逆にブオーって戻ってきたんですよ!どんどんあがってきて、次は風呂の中からも!「ヤバイ!このままでは出てくるぞ!オソロシイモノガ!」って慌てて雑巾とかで防波堤を作ったんです。それからバケツでくんでドアの溝に捨ててったんですよ。ウチの隣の部屋の人もソファとかベチョベチョになったのを出してるし。下でも大変な事に!原因は、水道管の中のオモチャ。ウチの隣のお子さんがオモチャ流していたんですね。下水管も手抜き工事でおかしくて、両方でダメだったんですよ~。
- F:ひぃぃ~!あ、あと当時、鍵で、色々あったとか。
- U:今は、もう絶対なくさないようにホラ!(体にくっついている、鍵の数々)
- F:おお!以前、家に入られそうになった事もあるとか。
- U:そう!その時、朝方眠りこけていたんですよ。目が覚めたら入り口のドアが、ガッチャ・・・って開くんですよ~!
- F:こわいぃ!!
- U:こわいでしょ~!僕は当時鍵をよくなくしてて、開ける方法として、外の共同炊事場にある包丁を鍵穴に入れてたんですよ。で、その時ハッと起き上がったら、ガチャッと音がして、デデデデッと走っていく音がしました…
- F:デデデデ…ですか!
- U:デデデデっ。で、開けるとそこに包丁が落ちてましたもんね。
- F:きゃ~!
U:それから高田馬場に移ってから、ちょうど「漂流教室」描いてる時だったんですけど、たまには缶詰めになってみようと思って、ホテルへ行って、終わって仕事場に戻ってきたら刑事さんが2人来て「実は、あなたのいた部屋の下に韓国の大統領、金大中さんがいたんです」と言うの。そのとき金大中さんは拉致されちゃったんだけど、僕が部屋を出た時が拉致される直前だったようで「あなたが部屋を出たときに、金大中氏とすれ違っているハズなんです」と言う。何か覚えてますか、と言われたんだけども、何も覚えてなくて。それと後でわかった事なんですけどマンションに入るとき紹介して下さった不動産屋さんが金大中さんの面倒を見ていた方だったらしいのですよ。- F:わーなんか繋がってますねぇ!
- U:繋がってますでしょー…って、どこも繋がってないですよ!(笑)
- F:なんかちょっと不思議でこわい話ですねぇ
- U:あと僕は恐い所には近付かないようにしてるんです。霊とかはあまり信じてないんだけど、絶対そういう所へは行かないですね。
- F:前に吉祥寺で住んでらしたマンションで怖い話があったそうですが…
- U:そうなんですよ~。不思議な事にマンションによくヘアピンが落ちていたんです。ある時はカバンの中に入っていたり。女っ気ないしそんな憶えはないのに。
- F:ひぇ~!!
- U:僕の隣に住んでいた女の人は「うちは指輪がまがるんです。」って言ってました。その人とは今でも時々会うんですが、最近は出ないみたいで「楳図さんが持っていったんじゃない?」って。でも確かに、引っ越してからもアレ?と思うような所にヘアピンがあったり…。
- F:う~ん、不思議ですね~。
原稿がなくなる恐怖!!
F:こわい話と言えば、家や展覧会で保存していた作品がなくなるという事があるとか…?- U:こわいですよー。この間の展覧会でも展示中「そろそろ厳重に警戒して下さいね」ってある人に注意したんですよ。そしたら、次の日に「盗まれました」って。
- F:えー!
- U:それが額縁ごと。警備は3人いたし受付もいたし。…わかんないですよね~。それから去年の展覧会の時にも写真のアルバムごとなくなって。
- F:写真ってプライベートな?
- U:そう。開催途中で「前回、こういうことがあったので絶対なくさないで下さい」って言ったのに、ケースで飾っていた写真、後半近くでなくなってて。終わってから「輸送中になくなった」って言うんだけども。
- F:そんな~
- U:ねーオカシイでしょう。作曲した楽譜もなくなっちゃっていて。
- F:「闇のアルバム」のですか?
- U:ううん、発表してないやつ。そうそう、その中の「サンダラマンダラ愛の呪文」っていうやつに『アイアイヤイヤイヤ~』っていうところがあるんですけどもある曲のアレにソックリなんですよ!
- F:ええっ、じゃあ先生が最初だったんですか!
- U:はい~(笑)歌はクワトロで約10年前にやってるんですけど。
- F:犯人は、つ○くサンかも!?(笑)
U:とにかく一般の人ではどう考えてもオカシイんですよね…アッ、ごめん!(ここで席を立ち、英会話ラジオの録音セットに行く楳図氏。戻ってきて)バッチリ!…で、原稿ですね。部屋の中にあったのもなくなっちゃって。キレイな原画ばっかり集めて隣の部屋に置いておいたんですよ。その部屋はお客さんもほとんど誰も行かないとこなのに、ある時見たら袋ごとなくなってて。- F:イヤな感じ…。
- U:みんな怪しく思っちゃって。部屋に訪ねて来るファンらしき人とかも怖くなっちゃった。「恵まれない子供の為にサインをください」って来た人もいました。
- F:変なの。
- U:そうでしょう。『半魚人』の生原稿と『老人』ていう色のついた作品なんか、明らかに取られたんじゃないかって疑う事件があったり…なんかもうショックですよ。だからもう、原画の持ち出しっていうのはやらないことにしました。昔の写真がないもんだからTVの「波乱万丈」の出演の話も受けられないんですもん。
- F:う~ん自分でみて楽しんでいるのかな。原稿ってどうなってるんでしょうか?
- U:出回ってるんですよ、原画が売られているらしいです。
- F:そうだ、ネットのオークションで原画にサインしているものがでてました。
- U:え?原画にサインなんてしないけどなぁ。色紙だったらあるけど。
- F:ほんとヒドイ!そういう人達に何か一言どうぞっ!
- U:そんなことで楽しみとか生活にしてるんなら報いがきますよ。それほど世の中甘くない。やっぱり僕はね、生き方って公平にできていて、上がったら下がる。取ったら取られる。だと思うんです。だから僕も取られた分どこかで何か戻って来ると思っています。せめてですけど。
- F:ほんとですよね。
歌を出します!!
-

8月にNHKみんなのうた「むかしトイレがこわかった」をリリース!思わず口ずさみたくなるようなポップなリズム!f-dexおすすめです!U:最初にトイレの話を聞いていただいて、それが僕はとても縁起がイイナと思ったの。何故かと言うと、今度NHKの「みんなのうた」で出す新曲がトイレに関するものなんですよ。なので最初の質問は縁起がよかったです~。
- F:わ~!いつ聞けるのですか?
- U:もう録り終わりまして8月に放送ですね。
- F:それは作詞作曲?
- U:あと歌も僕です。えへへ、内心は大ブレイクしたのを色々想像したりして…
- F:紅白に出ちゃうとか!
- U:な、なになに?紅白!?わぁっ、口が裂けても言っちゃいけないことをーっ言ってしまったーっ。そうっ、それ考えちゃったりしますけど!わぁー!
- F:(爆笑)あ、本屋さんにいったら、先生の作品は即効売れてしまうのだとか。作品でブームがきて、歌でブームがきて、大ブレイクしちゃうかも!
- U:(笑)そして富士山から噴火するように東京の上でバーン!と(笑)なんだろなんだろって見てみたら、実は、楳図かずおが大爆発していた!!ギャッ!とか(一同爆笑)
通報される…
- F:お散歩していて通報された事があるとか?
- U:(笑)そういうのはよくあるんですよ。散歩してると、おまわりさんがダーッときて、僕をみて「ああ…なんだ、楳図さん」ってUターンしていくんですよ。で、「あ、誰か通報したな」と(笑)あと田舎の山道を歩いてた時、銀色のコートに赤い鞄ナナメにぶらさげて歩いてたんですね…
- F:ぎゃっ、こわい
- U:なに~こわい?(笑)こわいって言いませんでしたかぁっ!?
- F:あ、いやカッコいい~(汗)
- U:その時農家のお爺さんが、いま通った赤い鞄下げた男が・・・って話してるのが聞こえたんですよ。そしたらパトカーがウィウィーンって!「火の用心して下さい」ってアナウンスしてるんですよ~もう、田舎の人達はやりすぎです!
- F:(笑)楳図さんは、派手すぎですーっ!
機械と楳図氏
F:コンピュータは?- U:う~ん何だか相性が悪いんですよねー。
- F:「わたしは真悟」はコンピュータの世界ですよね
- U:あれは頭の中の世界ですから。それが現実になると関わり合いたくないっていうか(笑)。NHKの曲も自分で作ろうかとやってたんですけど、面倒臭くなっちゃってMacもただの箱に・・・
- F:じゃあ、インターネットとかも全然?
- U:全然!興味もないです。
- F:繋がる感覚ってどうですか?
- U:うーん、どうなんでしょう。真悟の中では繋がりまくるんですけどね。あれは世の中の流れが繋がるということで、コンピューターそのものという意味ではないんですね~。
- F:世の中の流れ。楳図さんの作品は未来が見えているような。
- U:そんなことは(笑)でも、これからどんな風になるかと言うと「14歳」風になっていくと思うんですね。「14歳」の中で、人間がモノになったり、実際にいない生物を作ったり…あの方向に行くだろうなと。あとゴミ。これは真悟の時から気になってゴミがいっぱい出てくるんですけど。あれはいずれ地面の奥深く、溶岩に混ぜちゃうのでは、と思っていますね。
- F:お台場とかの景色って「14歳」の街の景色のような。
U:「14歳」の電車は、内とホームの外にドアが二つになってて、お台場の電車と同じなんですね。- F:すごい!やっぱり未来の物がわかる!?
- U:なにげなく描いちゃうんですね。「14歳」の時はやたらスケールでっかく描いちゃったけど、そのうち、ゾウでもライオンでもないものを作っちゃったりする時がくるかも。それとか、有名人を作っちゃったり。美空ひばりとか。
- F:ちょっと嬉しいかも…
- U:あは、そうですね。だから、頭から否定しちゃうこともあるけど今言ったみたいに「嬉しい」「オモシロイ」とかあるんですよ。そういう技術を手にしたら、それをどのように間違いなく使うか。ひとつの宝物ですからね。
- F:楳図さんの漫画は本当に『先がわかる!』と感じます。
- U:今までのところを振り返ってみる、わりと時代を読み取っているかな?っていうのはありますけどね。『最初の一歩』の方向がまちがってないと、ズルズルと当たっちゃうんです。ですから、やはり『最初の一歩』がどうなのか?という所の直感力はいりますよね。で、その中で発展させて行くと、そのうち現実に起きてしまうという事になるので…
- F:ある意味ちょっとコワイですよね。
- U:いま現実と非現実の区別かつかなくて犯罪がおこるといわれていますが、科学の進歩っていうのは非現実が現実を超えるのが未来の姿。現実に起きてないことを描いてると、現実に近づくこともあるわけです。
目的意識をもたないと破滅する!
F:夏は「恐怖」の取材が増えて来るのではないですか?- U:うーん1999年はノストラダムス効果で忙しかったけど…
- F:ノストラダムス。
- U:あの1999年は何かあった方が良かったかも。
- F:何もなかったですよね。
- U:あれはノストラダムスが言っているけど、どこかで皆期待してたところだと思うんですよ。誰かが仕掛けるとかではなく、何かが起れば先程言ったほうな『目的』というのが見えてきて例えば『復興する』というのが簡単な目的として使いやすいんですよね。だけどなかったから、ケガがなかっただけ病気になっちゃってるような気がして…。すごく情けない事なんだけど、歴史のくり返しって「積んだら壊す。壊したら積む」で大きな志はなくても、それは目的を持ってやってこれた訳で、乗り越えちゃったら、本当の目的を見つけないと、今後の生き方の問題にすごく関わってくるような気はしますよね。もちろん、去年何もなくて良かったとは思いますけど、ある意味そんな危機状態である、というのは間違いないですよね。
精神進化とガングロ論!?
U:生物は進化していくものだから退化してもしかたない。ついにめっけたぞ!と、できなかったことを見つけて、進化しないといけない。その時にどんなふうに進化するか。今はどっちに進化するか土壇場にきているのでは。肉体的ではなく精神進化をしちゃう。本能的な事でひとつ言えることは、人間は美しくなりたいという本能がある。美しくなければいけないので、ブスは抹殺するという…- F:えーっ!!!
- U:ブスの遺伝子は消し去っていこうという流れがあると思うんですよ。芸術とかでもそうですけど
- F:じゃ、じゃあ…タマミちゃんはダメなんですかぁぁ(泣)
- U:(笑)タマミちゃんはダメなんですねー。というか、どのように美しくなっていくか。今ってスゴイお化粧するじゃないですか。誰だか分からない。個性がない。それが美しいって問題とゴチャマゼになっているんですよ。美しさの基準が1つになってしまうことはよくない。
- F:美しさ…ガングロはどうですか?
- U:ガングロですかぁ、あれは、顔(ガン)がグロですよっ!(一同爆笑)不自然ですよね。白って自分が見えちゃう色だから見えないように黒で塗りつぶしているんでは。自己否定ですよね。
- F:なるほど~楳図さんの描く女性はキレイですよね。
- U:一回だけアラタマミチヨさんを参考にしたことがありますが、基本的に誰かを参考にして描いたりはしませんね。キレイな女性をかく時は同じになりがちなので気を付けてます。
- F:サトル(わたしは真悟)のお母さんが、外人さんみたいにキレイですよね。工場にいるのが違和感あるくらい。
- U:なるべくキレイにいきたいんです。生活臭漂いそうなところにいる人が、違う感じだとそのキャラクターにかわいそうだなとか、違う生き方があるだろう、とか思っちゃうじゃないですか。
- F:はい~。彼女が水商売を始めた時は、なんかホッとしました。
- U:ホッとしました?わはは(笑)そういう感情を呼び起こせたらいいなと…例えば、映画で「へび女」の役者を決める時、ヘビ顔な人か、清純な人にやらせるのが面白いか、2つに別れると思うんですよね。僕だったらヘビ顔の人にやってもらいますね。
- F:え?清純かと思った!
- U:ね、そう思うでしょう。清純な人は、清純なところを地でいってヘビなところで演技しないといけないんですね。でも、ヘビな人はヘビな所を思いきり怖くできる。後の怖さが百倍にも出来るんですよ。
- F:ナルホド!!
キャラにはいるところが演劇的
- F:楳図さんはキャラクターに入り込んでお話を作っていくとか。「わたしは真悟」の場合、機械ですよね。
- U:はい。当時は、真悟と平行してモノを考えていたのでなかなか進まなかったですね。おかげであれを描いてから、モノゴトをすごく考えて発言するようになりましたよ。
- F:そういえば劇団ひまわりにいた事があるとか。だから、「入る」と言うのも演劇的なのかも。
- U:入りますよ~。前に「わたしは青空」って芝居をやったんですけど、役者より先に役に入り込んでたみたいです。漫画描いてる状態は芝居やってるのと同じなのかも。ストーリー考えてるときに、キャラには一通り入って。その時、ああ面白かった。って自分で思えばだいたい面白いのができます。それができないと長くもたないんです。
料理の仕事と健康
- U:そうだ料理の仕事がきたんです。
- F:えっ、料理!
- U:そうなんですよ。郵便局の年4回のパンフなんですけど…きっかけは去年、NHKの「男の食材」って番組。はじめは「カブの酢漬けとフレンチトースト」作りました。で、2回目はイタリア風海の幸ピラフを。自分流にするため、お味噌を使った所がミソなんです。
- F:ミソですね!(笑)
- U:カボチャのポタージュとかもやりましたよ。
- F:スゴイ~。わ、私できない…!
- U:レストランの料理を研究してマネしてみたりしてます。えいえい!これだー!って(笑)
- F:味覚が鋭いのですね!
たばこプッチン!!
F:タバコも吸わないんですよね?- U:はい。喫茶店では吸っていない人の所にサササーッと逃げます。大変ですよー。道歩いててもタバコ持って歩いてる人が多いんですもん。もう、ハサミ持って行って、ちょん切ってやろうかな~って思っちゃいますよ(笑)「たばこプッチン!たばこプッチン!」(一同爆笑)
- F:禁煙席を探すのも大変。タバコ健康に良くないですよね~!
- U:健康といえば漫画を休業するキッカケが、道で倒れちゃった事で。
- F:えー!
- U:病院行って検査したんですけど悪い所なくって。でも手は痛いし…いろいろ溜まっちゃったんでしょうね。
- F:そうなんでしょうね…。検査はそれから行ってますか?
- U:無理な事してないから、もう大丈夫。検査はたいしていってないなー
- F:えーっ、だめですよ楳図さんは国家遺産なんですから~!!
2000.6.30 楳図プロダクションにて
プロフィール
楳図かずお(うめず かずお)。1936年9月3日和歌山県高野山に生まれ、奈良県で育った。幼児期から絵を描くことに非凡な才能を示し、小学4年のとき漫画を描き始めた。「洗礼」「漂流教室」「まことちゃん」「私は真悟」等、数々の名作を発表してきた日本漫画界の鬼才。
ヒーロー - 大貫卓也
自分のヒーローってどんな感じ? 強くて、逞しくて、優しい…? ヒーローの姿も人によって様々。大人のヒーローはちょっとドジだったりして共感を覚えるタイプが受けるのかも。そんな現代の大人のヒーロー「ペプシマン」を生んだ、大貫卓也氏に構想や仕事について聞いてみた。
「原宿」な「感じ」のモノ
f-dex(以下F):ラフォーレ原宿の広告でインコや熱帯魚、犬など動物がでていますね。何か意味ありげなのですが。- 大貫(以下O):う~ん、別にないんだけどなぁ…いやぁその…何ていうか「原宿な感じ」というのを出しただけですけどね。カラフルな。その原宿な感じと、あとはアレ、ちっちゃく題名とか書いてたんですよね。えーっと…。はじっこにまずタイトルが入ってて…「TOO MUCH HARAJUKU」って。
- F:原宿にMUCHした?
- O:ちがう、ちがう。行き過ぎな「TOO MUCH」なモノ。そういう「TOO MUCH」な事です。ある種、行き過ぎきってしまったピークな状態の原宿という感じを、たまたま熱帯魚でやったんですけど。息苦しい感じでね。そこにラフォーレとしてエサをやっているというね。

ラフォーレ原宿ポスター’99
- F:では…あの手はラフォーレという事ですか?
- O:う~ん。ラフォーレっていうか、正直言うと僕の場合は意地悪なのが多くて、その場合も「ほぉ~らエサをやるぞ。」っていうような絵ですね。もともと僕はそんなテーマを表現したいとか、そういう人ではないのですが、アレはそういう感じですね。
-

ラフォーレ原宿ポスター’00(原宿駅構内)F:チワワのTシャツがキツめに着せてあったりするのは?
- O:う~ん、パーツで聞かれても答えにくいんですよ。ええと、アレもそんなラフォーレの広告として作っていなくて。写真集を作りたいと思った事がキッカケで。もう100点以上かな?別に犬とか普通のだけじゃなくて、ハムスターからヘビからトカゲからサルから色んなものを山のように、違うモードのいろんなものを網羅したような写真集を作りたいと思って。と、いうのは写真集って売れないと聞いていて、じゃあ世界で売れる写真集を作ろうかなと。そういう写真集を作るようにやっているので、だから、あまりあれは深く広告という感じではないんです。動物のモードの展覧会をラフォーレで開くか、と言っていたんだけど、すごく難しくて。見た目はどうって事ないんですけど。もう、モデル捜すのだけでも、セッティングするのも、全てオリジナルで作ってるし、その上もちろん犬も言うこと聞かないし大変ですね。とにかくモデルがいないし、合わせるのも大変で撮影もうまく行かないし…。それでいいと思ってやっていたんだけど、まったく言う事聞かなくて撮影にならない。あんなうまくいかない仕事はないっていうぐらいなんですよ。
基本は本の世界のミュージアムショップ
F:新潮文庫のYonda?君の事なんですが、普通のパンダなのに、立ち姿が独特で、キューっとする感じがするのですが、あの形にはやはりこだわりが?- O:別にこだわりがあるって言ったら何でもそういうのがある訳で、何て言うかあまりそういう感じ※1で仕事してないんですよ。要するに別にパンダがやりたくてあの仕事をやった訳ではないし。最近たくさんの人が文庫本を読まなくなってきて、それでどうするかと頼まれたので…。
わりとどっちかというとそういう人なんですよ、僕は。もちろんディテールとかデザインとか、そういう事にもうるさいんですけど、どっちかというと、そんな感じなので、だから形とか聞かれても、答えにくいなぁと思って(笑)。 - F:では新潮文庫の全体的なキャンペーンについてパンダを使ったというのは?
-
O:う~ん。言うと長くなって、話が難しいんですよね。実を言うと専門誌っぽい事になっちゃうんですけど…。
要するに簡単に言うと広告で本は売れないんですよ。だって例えば新潮文庫っていう事で人は本を買ってない訳で、どういう本だって事で買ってる訳でしょ?だけど売り上げは落ちてきてしまうので、どうにかしたいという事なんです。
そこで色んな広告はやめて、本をクーポン化したらどうかって提案したんですよ。今クーポンはビールとか色々あるけど、その当時はホントなくて、前例があまりにもなかったので実はストしてたんですよね。要するにそれなりの本読みのプライドみたいなのがある訳で、「私はこれだけ読んだ。」とかあるじゃないですか。そういうのをくすぐる意味も込めて、本を読めばたくさん読んだだけ、読んだ人だけが手に入るしくみを作ろうと思っていたんですよね。ただそれだとクーポンだけだから、新潮社としてあまりにも軽薄ではないかと。それで最初やろうとしたのが、本の世界のミュージアムショップを作ったらどうか思ったのね。たとえば色んな近代美術館にミュージアムショップがあるのと一緒で、ピカソの絵が描いた皿が売っているかもしれないしね。文学の世界も山のように財産があるじゃないかという事で、文学でもそういうミュージアムショップを作ったという設定にすれば、クーポンでもそんなに抵抗感がないんではないかなと思って始めたんですよ。
なので別にパンダがどうだって事はそんな目的は強くなくて、何かパンダは今ウケがいいからという事でそうなってるだけなんですね。もともとはもっと文学系グッズとかをやりたかったんです。例えば「人間失格」というワインがあったりとか色々そういう本の題名だったり…という文学系グッズで作る予定だったんですよ。
新潮社Yondaシリーズ’98~ま、ついつい若い女の子モードで、お客も多くなって、キャラもそうなっちゃったんですけどね。基本は本の世界のミュージアムショップみたいなのを作って本をどんどん読んで行くと、そこのハイブローみたいなのが入って、そうとう読書家のあかしになって行くという。そんなきっかけで本を読みだして、本当に本はおもしろいという風になってきたら、とてもイイ事ですよね。っていう理想的な話なんだけど。それもスグにそんな風にはならないのではないですかという、とても真面目なボディーブローな訳。
本を読むのは中高生のあの世代で、その辺でうまくハマってきて女の子はだんだん読む、とか人によって分かれるんですけど、そこである種つかまえて、そこのミュージアムショップにズルズルっとひっぱっていくという、クセをつけるみたいなそういうコースを狙ってるんですよね。割とそういう狙いにハマってる人も多くて、売り上げが格段に上がって効果が出たという程までは言い切れないんですけど、それをきっかけに本が好きになっていく人は着々と出てきたりしてますよね。
- F:かなりYonda?目当てみたいな人ですけど、周りには結構います。
-
O:うん。きっかけはね、結局何でもいいと思うんだけど、それでそうなっていけばいいので。地道に読書家を増やそうというそういう考えなんです。あとはキャラクターみたいなものを設定して、新潮社としてパンダというのはちょっとガキっぽすぎるかなって、ちょっと悩んだんだけど、そのぐらい分かりやすいのを考えたかった。『読むゾウ』みたいな分かりやすいのを考えたいっていわれて、それで必死に考えてて、イイのがなくて。本当はもっとシブイのにしようと思ってたんですよ。でも最終的にYonda?っていうパンダが分かりやすいと思ってそれにしたんですけど。
あと最近はそうでもないんだけど、売り出し当初はすっごい地味に作ろうって事で、ちょっと抑えてたんですよね。最近は割と、もういいかってファンシー度を増やしつつあるんですけど(笑)。なので結構ストイックな仕事ですね。パンダの仕事って、強いて言うと、露出量が少ないので、本当に本を読む人しか知らない所がちょっともったいないんですけどね。でもやっぱりそのお陰で文庫の中では断トツで。もともと新潮社だったんですけど、明らかな差で伸びてるんですけどね。
始めてからクセになっちゃった
- F:Yonda?のビデオも総指揮をされていらっしゃいますね。
- O:うん。そうだね。それもただの景品だけどね。
- F:一本の映画を作るような…映画監督のような感じですよね。こだわりを持っていらっしゃる※2のでかなり大変だったのでは?
- O:そうだね。たかが景品なのにそういうのもイイんじゃないかなと思って。あそこまで本気でやる予定じゃなかったんだけど、だんだん本気になってきちゃって、あれは1年かかってやってて、キャラも全部、デザイン作るだけで半年かかったからね。
ただ強いて言うとね、もうちょっと自分の好きにやれば良かったかなとも思ってるところもあるんだけど、やっぱり新潮社の広告としてなんで、何だかんだ言っても、自分が好きなの好みとかではなく、これぐらいのテイストがいいんじゃないかとか色々考えてやってるんですよね。
でもビデオってね、なかなか見れないけど、10冊であんなすごい景品はなかなかないと思うんですよ。 - F:そうですよね。本当にすごいです。それに今は2冊で携帯ストラップですし。
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ペプシマンウォッチ’97O:あれも…結構ね。ペプシのコーラの時に、時計を作ったんですけど、だいたいああいう景品っていうのは、Gショックが人気ある、というとGショックに会社のロゴとかマークが入ってたり。大体そういう景品ばっかで、何かそういうのはやだよなって言ってたんです。ちなみにこんな感じで、こういう風に作ったらいくらぐらいかかる?って聞いたら、以外とかかんないんですよ。で、僕はその時計からハマったんです。実を言うと。
その時計の時も全部図面起こして、もちろん中のメーカーの機械も選んで、それに合わせて全部図面書いたんですよ。型からガラスから全部出して。それやって、ほとんど全部何千円かで2万円以上しそうな感じのになるんですね、ちゃんとやれば。
- F:そうなんですか!
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O:要はいろんな商品って、原価とか大してないわけ。結局誰が作って、誰がどういう風にお金使って開発に時間かけたかとか、そういうのだから。それを自分がある程度やっちゃえば、お金かかんない!って、その時に思いがけないぐらい、ちゃんとコントロールできたから、そこから結構ハマってね。それにもともと企業の景品にそんなに真面目にやる人はいなくて、そんなんじゃない所の人に…っていうとちょっと語弊があるけど、お願いしてた訳ですね。子供騙しみたいなね。それで、じゃあそこをむちゃくちゃプロフェッショナルにやってみようかなって思って、始めてからクセになっちゃったんですよ。
そういうのも結局数を作ると、普通の売っている製品とかも、普通の問屋でいろんな間を経るからお金が高くなるけど、そうやって作るとメチャクチャ安くできるのね。仮にパンダのストラップもパッケージから何から全部込みでつくれば、一斉に安くなっちゃう訳ですよね。だから通常は景品にパッケージとかそんなん付けないんだけど、新潮社の場合はあえてそこをやるんだって事でしたね。まぁ結構最近はもう、落ち着いたと言うか飽きちゃったというか(笑)。
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トコトコ缶ヘルパー’00F:ペプシでも新しくトコトコ…やってますが。
- O:う~ん、っていうか、連続して出してて…。これはそんなに短く話が終わらないんですが、ちゃんと効果的に節度をもって、全然飽きないように、ものすごい良いタイミングで、スターウォーズをやった時みたいにポイントを決めて効果的にやりたかったんです…。そこは整理しようと思っているんですけど。
- F:でも、一般の人は欲しくて欲しくて、それで第二弾って事になってるというのは?
- O:う~ん。どうかなぁ~。大体僕はどんな仕事でもやると、長くてなかなか切れないんですよね(笑)。まぁそれは良い事なのかもしれないけど、やってる方は結構大変で、いつも僕の作業って「ここではこういう風にしよう。」って言うと、そこを鮮度を保ってキープしなきゃいけない作業が多くて、気分を変えてスカッと違うのやりたくなるけども、そういう長い付き合いが多くてね、それを生かして長くやっていくという作業なんです。それに必ずしも自分の思ったようにやっている訳では全然なかったり、その辺難しいですよね。
- F:まだまだ自分の中では違う形にしたいと?
- O:っていうか、僕は結果出すためにしかやってないので、ある種目的があって、その目的に向って、それを解決する方法としてどれをやろうってやってるだけなんです。別に景品やってても最初は単に景品がついておまけっていう意識は僕にはなかったんですよ。
例えばスターウォーズのボトルキャップをやった時は、もうあれは強力なイメージ広告だと思ってたから、おまけだけど、あれによってペプシのスケール感だとかメジャー感とか色んなイメージがものすごい上がったんですね。 - F:ペプシの広告はどういう流れで?
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O:ペプシマンも結構長いですね。当時アメリカですごく評判の高かったペプシのコマーシャルのを持ってきて、やったんだけども売り上げに結びつかない。じゃあって事で、その人気のあるペプシのコマーシャルの完全な世界観はキープしつつ、売れるような広告を作ろうって、ペプシマンを開発したんですね。前はペプシコーラジャパンだったのが、今はサントリーさんになって、いっぱいいろんな所に置かれて、さぁ勝負だ!って。

SOUND BIG BOTTLE CAP’99こういう業界は、CMの効果がどう上がったとか割と調査とかやるんですけど、それでものすごいスコアが高いんですよね。毎回ペプシの広告は。ものすごい人気がでて、めちゃくちゃ炸裂したんです。それで、飲みたい、というすごい高い数値が出て。なのに、1回買ったら、もう売れないんですよね。まぁ日本では、世の中がコーラを飲みたいっていう時代ではないから、もともとすごく難しいんですけど。
僕はわりとそういう商品が多いんですね。今ものすごく人気商品というのを担当する機会が少ないんです。今お茶だったら、みんなお茶の仕事をしてるとか、そういう仕事ではなくて結構ヘビーな…今はみんな本を読まないとか。そういう仕事が多くって、コーラもやっぱりそうでね、その中である種、コカ・コーラっていうの潜在威力のものすごい、販売力の増大な比べものにならない敵との差とか、それをいくらそこまでの効果があるだろうと思われてるCMをやったところで、それは当然スグには答えは出ないと思っていました。やっても変わるわけないじゃんって思ってた。最初はパッと変わったけども、2回めからはそう簡単には変わらないみたいな。
それで僕は正直、広告のやる事もモノによっては限界を感じてね。その中のギャップとか出てきたんですね。そういう状況からでてきたのがボトルキャップなんです。
ボトルキャップとペプシマンの秘密!?
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O:で、ボトルキャップというのは何かと言うと、結局は飲ませる事以上に強い広告はないって事でやってるんです。要するにどんなイメージがあって、誰が出てきてカッコ良かろうが、そんな事してるよりも、「これ、ペプシコーラだ」という事に対して、四方を突き破れないんですよ。それをもう『飲ませる』っていう事をちょっと考えてる訳ですよね。サンプリングっていうやつなんです、ある種の。
何度も何度も経験すると、自分の中でオッケーで、自分の中の範疇に入る商品なんですよ。もう慣れてね。ペプシは特殊で必要ないっていうんじゃなくて、時々飲むっていう経験値を上げていって。
調査の結果で経験値っていうのは回数を上げていくとおいしくなるらしいんですけど、慣れだったりするんですよね。で、コカ・コーラの味に慣れてると、こっちがダメで、こっちが慣れてると向こうがダメで…っていう事が、あるんです。
そう言う訳で、単におまけを付けているっていうんでなくて、理論的にはそういう長期的な、ホントのプロローグっていうのかな。商品をスタート地点に立たせる事を意識して始めてました。今は、立ってるとは思うんですけどね。そういう意味での広告なんです。 - F:ペプシマン自体がペプシを表しているのですよね?
- O:うん。要は人気あるコマーシャルを作ってもダメだと思ったんですよ。CMに人気があるっていうのはダメで、ペプシコーラ自体が人気者にならなくちゃダメだなっていう風に考えて。主役をペプシコーラに考えて、商品をキャラクターにしたんです。
- F:汗がカンにつく水滴だったりというお話ですよね。
-
O:そうです。当初プレゼンの時に「みなさんはペプシコーラを考えないでください。ペプシマンを人気者にする事だけを考えてください。」という事でやったんです。ペプシマンっていうのはペプシコーラでイコールであって、すごくおいしそうな感じとか、スカッとする感じとか、色んなものを表現したい所は全部ペプシマンのキャラが全部出します。水滴がついて冷えた感じとか、ちょっと少しおしゃれな感じで「このチェーンをしてるんですね。」とか、「ちょっと黒人っぽいんですね。」とか言って(笑)。
要するに全部入れていて、ペプシマンが出てくれば言いたい事は全部言えているというような、そういう方式にして、あとはこのキャラを人気者にすればいいっていうだけなんです。だからシズル感※3出す為に、顔もなにもないんですよね、缶のようで。最近ではバカタレなCMが多いんですけど、当初のあの頃はすごいハイパーな技術を使ったバカタレっていうのはなくて、CGとかお金かけたハリウッドのすごいので、おバカでオナラするぐらいなレベルの事をしようかなっていうのを考えたんですけどね。
すごく影響をおよぼしてるのは…
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大貫卓也氏の仕事

日清カップヌードル ポスター’92

ラフォーレ原宿ポスター’98

サントリーCCレモンシンプソンズキャンペーン’00 - F:大貫さんの「ヒーロー」というと、小さい頃に「狼少年ケン」のシールをあつめていたというのは知っているんですけど。
- O:な、なんで知ってるんですか?う~ん。えっとねぇ…。う~ん。スカッと答えられないなぁ。……。(かなり長い沈黙)。ん~怪獣とか、あと図鑑かな。
- F:図鑑!?
- O:うん。図鑑少年だったから。
- F:骨が好きだったからですか?※4
- O:えぇ。骨とかかなり好きでしたね。
- F:図鑑がヒーロー!?
- O:図鑑っていうか…う~ん、ヒーローねぇ。
- F:そんなにでは怪獣とか好きではなかったのですか?
- O:いや好きですよ。
- F:シーボーズとか?
- O:う~ん、シーボーズとかはそうでもなかったけど…あぁ、そういう意味では…でもムリヤリヒーローっていのもイヤらしいなぁ。成田亨がなんとかっていうのもなぁ
- F:あぁ~すみません、無理にはいいですぅ…成田亨さん?
- O:もうアレは相当すごいと思います。ウルトラ怪獣の初期のとか作った人とか。あの辺はもう…アメリカとかに比べると、日本はいきなり成田亨から、アートでぶちこわれたので始まったから、何かめちゃくちゃなんですね、日本人のああいう感じの。あの辺のウルトラ怪獣とかは相当すごかったですね。
- F:ウルトラマンと怪獣ではどっちが好きだったんですか?
- O:それは怪獣でしょうね。
- F:怪獣の方が?
- O:うん、だって僕はウルトラQから見てる人だから。そういう意味ですごいショックだったというのはありますよね。「猿の惑星」なんかも同じようなタイミングだったけど、そこら辺もすごかったし。あとは何だろうな…。
- F:なんとなく普通とは違うような。
- O:ほら、僕はやっぱりマニアックなのが好きだったから、みんなが好きっていうのはちょっとイヤだなっていう、そういう人だったんですよね。それだったら悪役の方が好きとかね。そうね、あとは…う~ん、だってさぁ、いっぱいあるじゃん、子供の頃はさぁ、「狼少年ケン」もそうだし「鉄人28号」もそうだし、みんなそうですけどね。でも、やっぱ今の俺にすごく影響をおよぼしてるのはやっぱ「ウルトラシリーズ」かもしれないねぇ(笑)。そんな気もちょっとしないでもないかな。
- F:本日は本当にお忙しい中、どうもありがとうございました!!
2000.9.14 大貫デザインにて
プロフィール
大貫 卓也(おおぬき たくや)
アートディレクター。「プール冷えてます」「史上最低の遊園地」「サンタフェの扉がやってきた!!」など、ポスターの前で笑った人続出のとしまえん。「hungry?」の日清カップヌードル。nudeでビックリ、最新作インコやチワワが意味深「ラフォーレ原宿」。本を読む人をワクワクさせた新潮文庫、パンダの「yonda?」。そして、スーパー魅力的ヒーロー、ペプシの「ペプシマン」などの新しく刺激的で心を掴む表現をつくりだしてきた。ADC最高賞や、毎日広告デザイン賞最高賞など受賞作多数。
「今月の広告」 豊島園ポスター’86
本当のお風呂屋さんを借りた。専門の絵書きさんに頼んだら、「オレは富士山と松しか描けない」って言われて結局、フライングパイレーツはハシゴにのぼって自分で描いた。「記念にこのまま置いときます」って言ってたけど、あの北千住のお風呂屋さん、どうなったかなぁ。(マドラ出版「大貫達也全仕事」より)
scoop! あの広告は今…?
O:ん?コレ何?まだ残ってるんですか?すごいですねぇ。- F:はい。もう2年前に営業は終了しているんですが、問い合わせをしてみたらまだ残っているというので行ってきました!
- O:へぇ~変わった事しますねぇ。そうとう大昔のネタで(笑)
大貫さんの思い出 森本美由紀
もう何年も前、mc.sisterの読者のページにタマちゃんという落書きのような漫画を毎月描かせてもらっていました。確か大貫さんはそれを見て電話をくれました。タマちゃんが好きだとかおっしゃっていました。それから豊島園のお仕事何回かご一緒しました。大貫さんは、とても仕事熱心で頭の良さそうな笑顔の可愛い方でした。
ある日「ペンギンを描いてくれない?」と依頼があり、詳しい内容も解からず、かなり沢山描いて持っていったら「これはイラストレーターの絵なんだよな。こんなんじゃないんだよ。」私はイラストレーターなので訳がわからなかったですが、悩んでいらっしゃるようでしたので、もう少しその場で会社のデスクを借りて描いてみることにしました。
お話を聞いてみると「お店の絵の下手なおばちゃんなんかが一生懸命描いたような絵がいい。」と大貫さん。「そ、そんなんなら近所のおばちゃんに頼めばいいのに~」と思いました。少しばかりのプライドがズタズタですが、確か徹夜して描いた憶えがあります。何気に励ましのようにかけてくださる言葉も「僕有名じゃない人好きなんだ。」とか「お願いっ!だってちゃんとした人には頼めないから。」とか、こちらの気持には遠慮なしの発言ばかりで…。その頃の私はめったなことで驚いたり怒ったりしない、ある意味のんきな若者でしたから静かに作業を続けました。
困ってなんとなく浮き輪を腰につけたペンギンを描いて「これは?」と大貫氏に見せると「うっわー下品だなー!」「ハトヤってセンスだこりゃー」…なんかヒドイ言われよう。おまけにじーっと考え込んだ挙句「うんこれでいいんだ!そうだ!プライドだとか美意識なんてモン捨てればいいんだ」って。何かにとりつかれているようでした。きっと新しい局面に立っていたのでしょう。私もイラストレーターとしてのプライドを捨て彼のアイデアに沿うような絵を描いたと言うことですが、彼のアイデアがまずあってこそのものだったので、他で頼まれてもこのようには行きません。
その後お仕事ご一緒したことはありませんが、今思い出すと、大貫さんの仕事への熱心さにはとても動かされた記憶が蘇ります。
森本美由紀 (もりもと みゆき)
イラストレーター。groovy book review(B.I.PRESS)、PIZZICATO FIVEジャケット他、雑誌、CMなどで活躍中。
はじまり - 伊藤桂司
世紀末+年末が重なるmiracleな2000年末。
見た事もない未確認新年がやってきそうな予感がしませんか?
そう、何かあたらしくはじまる感じ。「末」がクローズアップされるこの季節、「はじまり」を振り返ったり想像したりしてみたい。
いつもフレッシュで不思議な世界を見せてくれる、伊藤桂司さんの「はじまり」って何だろう?
UFGについて

- F:まずはUFG(Unidentified Flying Graphics)についてお伺いしたいのですが、「未確認」「正体不明」という…やはりUFOに近いイメージになるんでしょうか?
- I:そうですね。未確認飛行グラフィックというバカな…(笑)UFOの一字違いだから覚えやすいかなと思ったんですけど、みんな全然覚えてくれないんですよ。たまに「プロレス団体ですか?」って言われちゃうし(笑)。
- F:最近の代表的なお仕事は?
- I:キリンジのアルバム「3」と、Maxi Single「グッデイ・グッバイ」「君の胸に抱かれたい」「エイリアンズ」 のジャケットと、野宮真貴「miss maki nomiya sings」、宇多田ヒカル「FLY ME TO THE MOON」、キリンジ「君の胸に抱かれたい」のプロモーションビデオ、福岡ユタカさんのジャケットデザインなどです。あとは「ダイヤモンド展」のポスターかな。「ダイヤモンド展」ポスターは、アートディレクションが奥村靫正さん、デザインが松下計さんです。
- F:それは全てUFGとしてのお仕事なのですか?
- I:その仕事によって違いますね。アートディレクションとデザインの時はUFGで、イラストレーションは伊藤桂司、という感じでやっています。
「HAAS&CAGE」について
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HAAS&CAGE
ミュージシャン高野寛さんとアーティスト伊藤桂司さんによる、ビジュアル・コラボレーションと往復書簡で構成されるサイト。文章の内容も面白いが、写真等の素材から生まれてる作品が掲載されているのが凄い。必見!※網膜が関係する話が、手塚治虫ブラックジャック「第167話 春一番」にあるらしいと言う話が、ページで盛り上がっていた。
- F:ミュージシャンの高野寛さんとの「HAAS&CAGE」というページについてですが、更新の頻度がすごいですよね。
- I:そうですね。1週間に1回の割合で更新していて、もう2年程続けているので、そろそろ100回を超えるんです。
- F:このページがスタートしたきっかけは何だったのですか?
- I:知り合ったきっかけは、ステージの美術を担当して以来、彼の「ベステンダンク」のシングルのジャケットでイラストを描いたり、彼が、僕が描いた絵と同じ夢を見たと言って、電話をかけてきてくれて、始めてお会いしたんです。
- F:長いおつきあいだということですね
- I:そうですね、対談したり。(下記参照)
- F:夢と言えば「HAAS&CAGE」で話題になっていましたが、伊藤さんはよく不思議な夢を見られるそうですが?
- I:どんな夢があったかな?
- F:”網膜”の夢はすごかったです!
- I:あ、そうそう。あの夢はすごかった。昔、“殺人事件が起きて、現場検証をしている名刑事(オレ)が、なんと、被害者の網膜に焼き付いた最期の画像から、犯人を割り出す。そして見事に事件解決。” っていう夢を見たことがあるんです。後から過去のマンガ※で同じ話があったって聞いたんですけど、全然知らなかったし。
- F:まさに伊藤刑事(伊藤桂司)!
- I:そう!名刑事!(笑)
- F:あとこれも「HAAS&CAGE」で書かれていたことですが、昔Yellowまで自転車で行かれた事があるそうですね?
- I:えっ!?もう忘れてましたよ。そうそう、行きましたよ団体で。
- F:チャリンコ軍団!?
- I:4台連なって、全員無言で(笑)
- F:結構距離ありますよね。
- I:もうヘトヘトでしたよ~。でも自転車は結構好きな方でよく乗ってるんです。慣れちゃえば楽だしね。COGGYという自転車で、もう10年ぐらい乗ってます。タイヤがすり減ってたりしてるんですけど。
もっと「はじまり」

POWER OF TOWER
はじまりは「夢」から。
ミュージシャン高野寛さんとは、単行本(エッセイ「いつのまにか晴れ」(ソニー・マガジンズ)で対談。
「HAAS&CAGE」vol.0で高野さんは目の前にあった山弦(ギタリスト佐橋佳幸さんと小倉博和さんのデュオ)の、アルバム「JOY RIDE」を見ていて『このアルバム、中身もさることながらジャケットが大好きなのだ。このジャケットのコラージュを担当している伊藤桂司さんと、ビジュアル作品のコラボレートをしながら、メールのやりとりをするのはどうだろうか。』と思いつきひらめく。
高野さんは、写真を撮ったりコラージュの作品を作りして、ホームページや、ツアーパンフなどで発表している。その感覚を生かした魅力的なコラージュ作りや、素材提供(これらがやりとりされて、新しい作品が生まれていく)をしている。話の中には、不思議な体験なども紹介されている。ある回では、高野さんの友人でもある谷崎テトラさんが、伊藤さんの個展の時“POWER OF TOWER”という作品を見るなり、「これアマゾンで見たUFOと同じですよ。夥しい数の光りがこうやってうごめいていたんですよ。」と言ったそう。それが右の作品なのだった。
そういった不思議な話以外にも、日常の事など楽しいやり取りがかわされている。
プロモーションビデオを楽しもう!
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キリンジ「君の胸に抱かれたい」
Direction and Artwork 伊藤桂司
Edit 阪本親則、菊池久志(ケネックジャパン) - I:キリンジはこの曲を含め、今までのクリップを集めた、DVDとビデオがでるんです。キリンジの口だけ動く画像は砧公園で二人、別々に口だけとってあわせているんですよ。初めて、PVのフィルムディレクションを手掛けました。フレームという機械を使って創り、実写とコラージュが 混ざったような作品になりました。
- F:幸せ感が満載ですね。あっ、かわいい!かわいい!!
- I:サビはインコが歌ってるんです。
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宇多田ヒカル「FLY ME TO THE MOON」
制作 バタフライ・ストローク
AD+CD+PI 青木克憲
Dir 谷田一郎
IL 伊藤桂司
Pr 臼井悟史・川村正 - I:これは東泉さんとつくったモータウェイのモノクロバージョンなんです。この後に宇多田ヒカルのPVを作っているのですが、それは「MOTORWAY」のカラーバージョンです。去年、九州でスカイラブのイベントがあったので、その時にあわせてつくりました。東泉さんがディレクションしてくれて、音楽は昔、うちでアシスタントしていた佐々木君です。なんとなくプリンスに似てるので「ぷりんす」って呼ばれてます。いい音楽をつくるんですよね。
- F:これは展示会のみで流れたんですか?
- I:いえ、ほかにロッテルダム映画祭などのイベントで流れたんですよ。
- I:REMIXの発売を記念して、青木さん、谷田君と一緒につくったんです。
- F:(見とれて)画集がそのまま動いているようです!
- I:そのまま使ったのもあるけど、平面で側面などを描きおこしたものもあります。
- ※RESFEST2000日本ツアー、原宿11/24~26と大阪12/2.3で上映される。
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野宮真貴「miss maki nomiya sings」
Direction デイヴィッド・デュヴァル・スミス、伊藤桂司
Edit 阪本親則(ケネックジャパン) - I:デザインユニット「生意気」のデイヴィッドとやりました。
- F:うわ~キレイ!こ、これは、ビデオコラージュというか紙ではできない表現ですよね…!
- I:キーワードがマイアミ、ディスコ、リゾート。元の素材は映像ではなく、すべて平面を使用しているんです。
MOTORWAYって?


- I:「MOTORWAY」はSKYLAB LABEL認定第一弾として完成した僕の作品集です。タイトル通り、高速道路をモチーフにしています。
- F:スピード感、構想などはどのように?
- I:あの時期はちょうど、日本や海外で気持ちの良いハイウェイを走る機会が重なって、無意識の内にたくさん写真を撮っていたんです。それが、ある時それまでの自分の中に蓄積されてきた情報量が溢れだして、臨界値を越えちゃったという感じかな。その瞬間、きらっと閃くんです。
- F:イラストの感じが以前と比べて、とてもスッキリしたように感じるのですが…?
- I:やっていくうちに、削ぎ落とすべき所が分かってくるようになったんです。常に俯瞰して批評的な目で見てると、自分に必要ない部分が見えてくるんですよね。やはり、自分で自分の作品を編集する視点がないと、私的な一つの世界に埋没してしまうので、常にスタンスをとるように心掛けています。それの繰り返しですよね。
※SKYLAB LABEL…もっと自由にものを作りたい、そうした願いを実現すべく 伊藤桂司、東泉一郎、ヒロ杉山、吉田秀道、 北川大輔により結成されたブックレーベル。
ビジュアル専門書店「プロジェット」

デザイン、写真、建築、アートに携わるクリエイター向けの書店「プロジェット」。スカイラブレーベルとは深い交流をもち、メンバーからはホームグラウンドとされている。書店オープン記念イベントではスカイラブレーベルのメンバーによる『お茶会』が開かれた。
この『お茶会』、スカイラブの他にも奥村靫正さん、青木克憲さん、中沢新一さん、など数々のゲストを招いている。普段会えないクリエイターと、お茶を飲みながら身近に話すことができるのが魅力だ。その他、店内ギャラリーとして展示ボードで、グラフや、大森克己さん、高田理香さん、半沢克夫さん、五木田智央さん、アポロ(土屋尚武さん・ウメキマキコさん)などクリエイターの展示を行ったり、ライブパフォーマンス、ポエトリー・リーディングなど、様々なイベントも行っている。まさにクリエイターにとって不可欠な、あらゆる情報を収集・発信している刺激的拠点なのだ。
書籍の他、ポスター、Tシャツ、DVDなど最良の物を独自にセレクト。随時チェックしたい。
PROGETTO http://www.progetto.co.jp/
テーマ「はじめて(はじまり)」について
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『NINIFUNI/ 二而不二』(光琳社出版)
2冊目のイラスト集。まさに「これ、夢で見た!」という情景が広がる。 - F:伊藤さんにとって「はじめて」というとどんなことがありますか?
- I:知らないうちにキャリアがついてるじゃないですか。今、そこをリセットしたい感じはありますね。今までのことをやりとげて満足したっていうのではなくて。はじめて=「未知」というとその通りで瞬間瞬間、いつもはじめてということになるよね。気になることとか人とか自然に、同時代の呼吸をして、取り入れたいと思うんです。物理的なキッカケというと本や個展になるんですが。
- F:キャリアの「はじめて」についてなのですが、どこからということになりますか?
- I:すごい偶然と言うか…友達と、フィルムつくったりしてたんですね。それを古本屋で見つけた、ある編集部に見せに行ったんです。『Jam(エルシー企画)』っていうアンダーグラウンドマガジンだったんですよ。その時、たまたま行けなくて他の人が見せに行ってくれたんですが、「これつくったヤツ連れてこい」って。それで作品を持っていったんです。その雑誌が後で、「heaven」(エルシー企画後に、アリス出版と合併)ていうのになったんですが、そこの編集長の佐内順一郎さん(現在、高杉弾氏)が、ピックアップしてくれたんです。そこからですね。スタートが。それから、湯村輝彦さんとか羽良多平吉さん、杉浦茂さんなどビッグな方々と続けて会えたりして、精神的にも高揚する時期が続きました。ほんとうに、いいスタートだったな、と思いますよ。
- F:絵はずーっ描いてらっしゃるのですか?
- I:そうですね、小さい時から。ずーっと。
- F:イラストレーターを意識して?

- I:うーん、当時イラストレーターって言葉は、そんなに知らなくて。高校生の時かな、ジャケットぐらいにはイラストレーションっていう名前を見るようになって…ロジャー・ディーンとかヒプノシス、日本では、横尾さんとか湯村さんとか河村さんなどの仕事をみて「わぁ、すごいな」と。8つぐらい上の従兄が、ちょうどグラフィックデザインをやってたんですね。で、イラストってことを教えてくれたんです。例えば、「イラスト」と「絵」の違いとか。
- F:絵を職業とする以外に、他になろうとしたものは、なにかありましたか?
- I:うーん、ないなぁ。
- F:学生の時のクラブ活動って何を?テニス部とかやっていらしたのでは?
- I:ないないない(笑)スポーツとかは遊び程度で、ほんとずっと絵をやってましたよ。美術部でしたし。あとは時間があると中古レコード屋さんや古本屋さんにいってました。今と全然かわってないです。
- F:ミュージシャンなどに興味は。
- I:音楽もすごく好きだったんですけど「練習」ってのがダメで。楽器は練習しないといけないじゃないですか!弾きたいと思った頃に聞いた音楽はプログレとか難しいものが全盛の時で、弾く気にならないっていうぐらい凄くて…音楽でやりたいことを絵にしてきた感じですね。
- F:筆が楽器だ!みたいな感じですか!?
- I:カッコい~!(笑)…でも、そう言えるかな。
- F:小さい時はどんなものを…身近なものを描いていたのですか?
- I:普通の、鉄人28号とかアトムとか。そういうマンガ描いたりするのが多かったですね。あ!高校生の時に先生達の似顔絵を描いて教室の後ろにクギ刺して貼ってました。あとで、すごい怖い先生に呼ばれて、「殴られるかなー」とかドキドキしてたら「俺も描いてくれ!」って写真をくれて。
- F:わー、それは初めての依頼ですね!
- I:あ、そうですね。その頃のほうがデッサン力があったかも(笑)なんか、すごい懐かしい感じ。甘酸っぱいというか。
SKYLABレーベルの近況について
- I:今度3人(伊藤桂司氏、ヒロ杉山氏、東泉一郎氏)で各400ページぐらいの分厚い本を出すんです。僕の場合は、メモ、ラフ、写真などの他、インスパイアされたものや新作を並列に並べて、脳の中にある分裂したイメージの断片を集めた、脳の断面図のようなものを作ろうと思っているんです。
- F:ラフな絵というのは、「HAAS&CAGE」でお話されていた『電話しながら描いているような絵』ですか?
- I:まさにそんな感じ!全然意識していない、記憶がないような絵。
- F:とても楽しみにしています!ありがとうございました!
2000.11 UFGにて
プロフィール
伊藤桂司(いとう けいじ) 。1958年東京生まれ。UFG(Unidentified Flying Graghics)INC.代表。広告、書籍、音楽関係のアートディレクション、グラフィックワーク、映像等を中心に幅広く活動する。
音 - 安斎肇
今回は「音」がテーマ。
耳に入ってくる様々な音。楽しい音や困った音、危険な音、ウキウキする音など色々。
ソラミミスト安斎肇氏の生活は、どんな音に囲まれているのだろうか…?
絵が上手いとモテる…!
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- F:絵を描きはじめたきっかけは?
- A:他にやるものがなかったからかな(笑)。子供の頃は体が弱くて、家でずっと絵を描いていたんです…ダダダダ、バキューンとか言って西部劇とかの絵。あとは小学校を卒業する頃サイン帳をまわすのが流行ったんですよ。みんなそれぞれ工夫して芸能人みたいなサイン書いちゃったりとかして。僕はその時なぜか「おそ松くん」の”ハタ坊”とか”ケムンパス”を描いたんです。小学校を卒業する事を人生の凄いイベントだ!って意識して、ものすごく一生懸命に…。そしたらそれを当時好きだった子に上手いって誉められてね。そうやって自分が絵を描く事によって、誰かが喜んでくれたり誉められたりするなんてスゴイな~って思ったんです。それからの年賀状は気合い入りましたよぉ!好きな子順にデキのいいの送ったりして。
- F:それでずっと絵を描き続けるようになったんですか?
- A:年賀状は描きましたけど、他はそうでもないですね。そんなだから高校に入って将来を考えた時に、社会に自分が出ていくという事が考えられなくて、感覚だけで生きていけるような世界があるといいなって思ってて…。そんな時に昔絵を誉められた事を思い出して、この道に進もうかなと思ったんです。お茶の水美術学院とか近所の絵の教室にデッサンを習いにいったり…あっ、そういえば、そこに9浪か6浪してる人がいたんですけど、すんげー上手いんですよ。そりゃそうですよね、3つか4つの石膏象を6年描いるわけですから。もう、何でこの人が落ちるんだろう?ダメじゃん日本の美術界は!と思っちゃいましたよ!その人チョット変わっていて、木炭デッサンの1枚の絵を4ヶ月くらいかけて描いてるんです。
- F:そんなに時間かかるんですか
- A:かかんないですよ(笑)!それでもう、すっごくて石膏の絵とは思えないくらい。バックなんかかいてあるんですよ!!教室の棚とか、それも焦点が石膏にあって後ろはボケた感じになってたり!メチャメチャうまくて。みんながウマイウマイっていうのがうれしかったみたいでいっつも、トコトン描いてましたね。一生懸命ですごいイイ人なんですよ。背が小さくて髪が長くて貧乏で、お風呂もなかったから、い~いニオイがしてましたね。その時とにかく不思議だったのは、その人に彼女がいなかったことで。
- F:え、いかにも、いなさそうじゃないですか(←失礼な!)

- A:なんでこんなに上手いのにって!『絵が上手いとモテる』って思ってたけど、それはもう、つい最近崩れましたね(笑)。前から、みうらじゅんと「何でオレ達はバンドみたいに、原稿渡してキャ~って言われないんだろう?」って話してて「ツアーをすればいいんじゃないか」って思い付いたんです。それで10年ぐらい前に『ローリングライターレビュー』っていうのを4人で(みうらじゅん氏、えのきどいちろう氏、カーツさとう氏)やったんです。皆で、肩から画板をギターみたいに下げて、公園とか路上で、絵や文章をガァーっと描いて、まわりを取り囲んでる人達に描いたやつを見せてから、それをクシャクシャっと丸めて投げるんです。そうするとみんな「キャァ~!!」って取るんですよ~!!
- F:カッコいい~!(爆笑)
- A:すごい楽しくって、大阪・名古屋・東京と3箇所でやりました。東京の宮下公園でやった時には200人ぐらい来て凄かったですよ。しかもライブ終わって、画板下げつつ公園通りをあがっていくと後ろからみんな追っかけてくるんです、ま、楽屋もないんでそりゃそうなんですが。その時の事が週刊誌に写真入りで掲載されたんですけど、もう…その写真がカッコイイんですよ~。
- F:絵で歓声をあびるなんて凄い!

- A:でしょう~!あと、その頃に「俺達はなぜYMOになれないんだ?」って言った写植屋さんがいたんです。「俺の文字ヅメを見てキャ~!とか、改行するたびにキャ~!って言ってくれないかなぁ~」って。それでよく考えてみたんですけど、モニターに向ってキーボードをたたいているその姿は、坂本龍一とどこも変わらないじゃないか!って思ったんです。その作業は自分1人にしか見えてないだけで、武道館みたいな会場でオーロラビジョンぐらい大きいモニターに映し出して、文字が、カンカンカンって文字詰めされて1行になっちゃうんです!そしたら「うぉー、すげーツメっぷり!」って大歓声が起こったり、それに写植機の音もインダストリアルだし。写植機の文字盤が動く時のカシャーン、カーンって小さ~い音も全部マイクで拾って会場に流したりしたら…そりゃぁもう皆はヘッドバンキングでしょう!ってその人に勧めたんですけどね(笑)でも今は、Macのほうが凄いですからね、ツメっぷりも動かしっぷりも。
間抜けさが大事
- F:グラフィックデザインもされてますが…

- A:「イラストやってるんだ」っていうと何かカッコ悪いような気がしません?イラストレーションだとカッコよく聞こえるんですけど。どうも「いらすと」ってひらがなに見えてしょうがないんですよね「イラ」がいけないのか「スト」がいけないのか(笑)でも!デザインは4文字でもカッコいいじゃないですか。オマケにグラフィックなんてついたらたまんないですよ!それと、単純に横尾忠則さんとか憧れましたね…デザインていうキーワードで、チッポケな俺が世界相手に出ていけるかも!?なんて誤解するじゃないですか。青春ってオマヌケでしょ。「立ち上がれ!」っていわれれば立ち上がりますからね!若者は(笑)。あのときに、自分の間抜けさに気がつかずにやってたから、良かったのかもしれない。クールな人って、けっこう辞めてましたからね。
- F:デザインではチョコベビーパッケージなど、されていますよね。
- A:そうですね。あと「Ai-yai-ya!」っていうアイモードのコンテンツやっています。毎日ストーリーもかえて、一日三回かえるんです。そのHPやカレンダーや絵本とか。絵本は、ストーリーも考えるんです。でもね~。本当は、公園で描いたものをバーンと投げて、300円ぐらいで売っちゃうような事が仕事として理想的なんだよね。路上でやってる人とか羨ましい!人の為に詩や似顔絵を描くのはキツいけどね~(笑)
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「やっしー」田中知事の名前=「ヤスオ」にちなんで生まれた少しお腹の出たカモシカのマスコット。「手作りのブローチ」を作ったのは塩尻市の主婦、百瀬明美さん。 - F:似顔絵といえば「やっしー」は、田中康夫さんに似てますよね。
- A:ほんとー?もともとは神戸空港建設反対署名運動の時、マークなどを作ったのがキッカケなんです。田中さんは真面目な人で…あの人のパブリックイメージって、女たらしで理屈屋になってますけど、まぁほんとにそうだと思いますが(笑)それだけじゃなくて、阪神大震災のボランティアなどで新しい面が見れましたね。ほんと偉いと思います。
- F:マスコット、ブローチなど大人気ですね
- A:「やっしー」だから84個限定だそうです。利益を障害をもつ子供の施設に寄付するなど、いろいろ考えられているようですね。
ビジュアルランクの思い出
- F:安斎さん自身がキャラクターのようですよね。「アンザイ君ストラップ」とかあるといいなぁと思うんですけど。
- A:いや~っ(笑)やめてくださいよ~!キャラクターといえば、滝本淳助さんっていうカメラマンが、おもしろい人で、「男前をA.B.C.D.Eの5ランクに分けたら、自分はどこに入ると思う?」って言い出したんですよ。財産や性格は一切関係なくて、どんなにいい奴でも顔がダメだったらダメ!性格悪くても顔が良ければヨシ!っていう。それをやったときに、吹越満さんがAランクだったんです。でも、美形ではないだろう…って事でBになって、渡辺祐さんはCになったんです。「たこやき頭のあのキャラが!?こりゃあ甘いぞ!普通レベルならCになるぞ」と思ったのに…俺がなんとDだったんですよ~!!渡辺祐がCで、俺がD!?当時はお肌もツルツルだったんですよ!(笑)で、抗議したら「いや、DかEか迷った」って言い出すんです!!「じゃあEは誰だ!」って聞いたら、梅垣義明だって!?「あの人がE!?」もうショックでしたよ~(笑)。

- 最近じゃ、遅刻キャラとかオヤジキャラって言われてますけどね。自分をキャラクターにするなんてねぇ…自分を可愛く描いちゃう時点でダメでしょう!ましてや、より悪く描くってのもねぇ~。『モテない』という現象を考えるとき、外見的な事をすごく重視するのは、自分が「ビジュアリスト」だからなんです!!
- F:ビジュアル系!?
- A:違いますよぅ!ビジュアルの仕事をしている人間だってことですっ。内面を磨くって事に一生懸命だったんだけど、滝に打たれればいいって訳じゃないし難しいですよね。結局、社会的なポジションが重要になるんでしょうけど。でも僕は普通に日常生活がおくれればいいんですよ。それと、絵を描く事によって誰かに喜ばれたりすると「あぁ…俺も社会に必要とされてるのかも」って思いますよね。
- F:それが絵を描く原動力なのですね!
- A:そうですね。それが全てですね。
安斎さんの一日
- F:日常生活はどんなふうに?
- A:え~と、目がさめて蒲団の中で「ど~なってるの」見て、ニュースの頃に起きようかどうしようか迷って、「いいとも」でなるべく起き上がっているようにしてるんですよ。「いいとも」見ながら、一日の計画をたてて~それから御飯食べて、プラプラ散歩しながら事務所きて…で、だいたい夕方から仕事して、アシスタントの子達が終電あるから、それまでに御飯食べて…それから自分の仕事をやって、寝るのは7時か8時くらいですね~。僕は、空いてる時間にパカッと寝れるんです。すごい寝つきがよくて、今から「寝つき選手権」とかやったら話しながらでも寝れますから。でも、うるさいからバレちゃうんです。イビカーなんですね。
- F:イビカー!?
- A:イビキストとも一時期言われてました。それに電車寝過ごしとか。6時間くらい乗ってた事ありますね。よく家にカマボコとかピーナツとかお土産買ってて。
- F:徹夜仕事が多いのですか?
- A:そうですね。プロ意識ってのは仕事は断らない!と思ってやってたから。よりベストなものにしたいので、いいアイデアがでるギリギリまでがんばっちゃうんです。あと実験的な事をしてしまったり時間がかかります。

- F:タッチをかえるとか?
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ハァ~っていう感じ!? - A:そうそう。自分がいままでやったことないものに変えたり。あと印刷。わざとヨゴレとか版がズレてるのをやったり。すごい怒られましたけどね。ポスターなんか「どれぐらいまでタイトルが小さいのは、許されるか!?」とか、中途半端な写真はどうだろう?とか。目がトロ~ンとなってたりね。ロックの人を撮影する時なんか、キメポーズするのをわざとハズして撮ったりして、すごいディレクションの仕方してました。そういう写真をプロダクションの人に「サイコーでーす!」って持ってくと怒られたりして(笑)なんかみんな、半目むいてたりするの。アグネス・チャンのは怒られましたねー。口が中途半端に、こんなハァ~っていう(半開きの口)のとか。でもすごく可愛いんですよ!
- F:女性は、イ、イヤかもです(笑)
- A:いや、そんな写真なのに、カッコいいってことが新しいんじゃないかなと。
- F:なるほど~
楽しい仕事と楽しいカメラマンさん
- F:デザインといえば奥田民生さんのパンフレットをやられていますが

- A:あれ、もう作り方がすっごいんですよ(笑)カメラマンの三浦憲治 って人が変わった人で、すごく好きなんですけど、普通撮影する時、本人がイヤなようにはしないじゃないですか、この人はするんです!ライブ撮影中、カメラに棒つけて、本人の前に出して撮影するんですよ。お客さんもイヤですよね、目の前にカメラがドーンとでてきたら~!あと、昔チェッカーズの撮影でトランポリン使ったんですけど、カメラ持って自分がトランポリンで飛んで撮影するんですよ!「ブレるんじゃない?」って言ったら「いやストロボだから」って訳わかんないですよ~
- F:(爆笑)変ですね~!
- A:こないだもGOLDBLENDの時の打合せで、ゴールドだからみんな金髪にしない?って言ったらカメラマンが一番喜んじゃって「俺金髪!?」って、撮る人は映らないっちゅうのに。
- F:楽しそうですよね~。パンフレットでは、バイクのタイヤ跡がついてる紙がオマケだったりするアイデアも面白いですね!
- A:あれはマネージャーのアイデアですよ。本当に民生君が紙の上をバイクで走って。その紙きれを1冊ずつつに貼って。真面目だよな。
劇団「NAS(なす)」の活動
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NASとは”なんきん・しりあがり寿・安斎肇”が「楽しい飲み会」のために作った劇団。
「なす」(絶版)
定価:1900円 + 税
ISBN4-89366-786-6
アスペクト刊 - A:適当な役がいいって言ってたら、ナイキのマークがついた兜をかぶって、ナイキのシューズを穿いてる殿様役になっちゃいました。セリフも小さい声で普通にしゃべったりして…。そしたらお客さんから「聞こえない」って言われたり、ちゃんと芝居してないって、アンケートに書かれちゃたんです。それで「なんか、みんな結構余裕ないのかな~」って思っちゃって。じゃあ次は、全く誰にも知らせずに、ゲリラで展覧会をやろうって事にしたんです。
- F:えっ?そのメンバー(なんきん氏・しりあがり寿氏)で!?
- A:やったの知らないでしょう~!?だって、2週間やってたんですけど7人しか来なかったんですから(笑)!!駒場のギャラリーの入口に「地球防衛隊本部」って書いて、僕らの写真と防衛隊のヘルメットとユニホーム、シューズを展示して、部屋の真ん中に電話置いて、人が入ってくると「助けて下さい助けて下さい」って受付の子がかけてくる仕掛けにしたんです。
- F:面白そう!!
- A:直接見たらどうでしょうかね~(笑)その他に、ライブもやりたいと思ってるんです。次は、普通のバンドになってやれって。しりあがり寿さんがプログレのバンドしたいって言い出したんですよ。技術ないのに!もうわけわかんないでしょう、オヤジ何考えてるんだって。ま、そこがいいなーと思ってるんですけど。これは、ちゃんとフライヤー作って普通のバンドみたいにやるつもりですよ。
ソラミミアワー
- F:ソラミミスト言われていますが。
- A:名前は自分でつけたんですよ。あの番組は、タモリさんに無理難題をぶつけてイジワルして、タモリさんが発奮して円滑に行く、というシステムの番組らしいんです。僕は「宝島」でダジャレに絵をつけて連載してたり、音楽のジャケット仕事もしたんで、ダジャレと音楽が分かる変わったヤツだったんですね。タモリさんは、音楽は好きなんだけど、ダジャレも、長髪もキライっていうんで、それで僕が人選されたんでしょうね。
まもなく個展
- A:5月の連休あたりに、個展をするんですよ。昨年の夏にやった、フォレット原宿のラップネットシップっていうところで。
- F:もうすぐですね。
- A:ね~。今、準備してて、イロイロ考えてます。前回が「ダブルピース」で今回は「スリーピース」っていうんです。とりあえずスーツ…ベスト、ジャケット、パンツを3着作るのとドラム、ベース、ギターに絵を描こうかと。基本的に、楽器に絵が描いてあるのは持たない主義なんですけど。あとスリーピースで「3」なんで、「サンダル」作るんですよ。”AKA”というブランドに作ってもらって、右と左の模様が違うサンダルなんですよ(笑)恥ずかしいよね~。5月個展是非きてくださいね。
- F:楽しみにしています!本日はお忙しい所本当にありがとうございました。
2001.3.07 安斎肇事務所にて
photo.唐仁原 信一郎
プロフィール
安斎 肇(あんざい はじめ)。桑沢デザイン研究所デザイン科終了後、SMSレコードデザイン室などを経てフリーに。テレビ朝日系「タモリ倶楽部」の“ソラミミスト”としても有名。劇団NAS、日本崖っぷち大賞委員会に所属。東京イラストレーターズソサエティ会員。 得意な歌は「たららん」。
実践「ソラミミ」歴代ベストを聞く!
ソラミミとは?CDタイムの部分を聞いてみると…
【アーティスト名】ジプシー・キングス
【曲名】ベン・ベン・マリア
【空耳】あんたがた ほれ見やぁ 車ないが…こりゃまずいよ…
【CDタイム】0分08秒
【アルバム名】グレイテスト・ヒッツ
【レコード番号】ESCA-6026
【アーティスト名】ジューダス・プリースト
【曲名】罪業人
【空耳】母さんが言う「こういうパーマは変だ」と、死のう
【CDタイム】6分18秒
【アルバム名】メタル・ワークス73-93
【レコード番号】ESCA-5750~1
【アーティスト名】プリンス
【曲名】バットダンス
【空耳】農協牛乳!
【CDタイム】5分15秒
【アルバム名】バットマン
【レコード番号】WPCR-359
【アーティスト名】メタリカ
【曲名】スルー・ザ・ネヴァー
【空耳】寿司!鳥!風呂!寝ろ!
【CDタイム】1分16秒
【アルバム名】METALICA
【レコード番号】SRCS-5577
【アーティスト名】プロディジー
【曲名】ファイアー
【空耳】変なオッチャン言うた「ヨシャ、もう1回飯島にしよう」「他にしよう、他にしよう」
【CDタイム】1分25秒
【アルバム名】エクスペリエンス
【レコード番号】AVCD-11071
WEB『空耳アワー研究所』
「放送当初から約8年間コーナーのみ録画しつづけています」と語るのは、非公認のサイトながら膨大な情報を集め掲載しているHP『空耳研究所』。番組の関係者でないのに、情報を集めるのは大変なのでは?「録画に失敗した場合は放送日の異なる地域に住んでいる友人等に録画を依頼したりして補っています」とかなり熱が入っている。
「HPはファンの情報交換を目的とし『空耳アワーについて盛り上がろう!』という考えで作りました。設立目的通り、全国の空耳アワーファンに情報交換サイトとして活用されていて嬉しいかぎりです」そのエネルギーはどこから?「う~ん、謎です(笑)『空耳アワーを知らない人に面白さを教えてあげたい』という使命感からでしょうかねえ」
http://www.ztv.ne.jp/kawarada/SoraMimi.html
※当サイトは番組とは一切関係ありません。
DREAM - 八谷和彦
- 眠っているとき、実際にいろいろな経験しているかのように感じる現象。
- 現実からはなれた、甘い考え。「新婚の夢が破れる・夢多い19歳」
- 将来・やりたいと思う希望。「大きな夢を持つ・夢多い会社・夢がわく」
…というのが通常の夢のカタチ。
相反する「現実」がいつも見えている生活の中で「夢」はどう生かしたらいいのだろう?
「視聴覚交換マシン」「ポストペット」「エアボード」など、夢のある作品を生み続ける 八谷和彦氏にお話を聞く。
マッドサイエンティスト!?
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八谷和彦 メディアアーティスト
1966年生まれ。九州芸術工科大学・画像設計学科卒業。
個人TV放送局ユニット「SMTV」や、コンサルティング会社勤務を経て、現在に至る。「視聴覚交換マシン」や「見ることは信じること」「ポストペット」などの特殊コミュニケーションツールシリーズ、ブランコをインターフェイスにした抽象CG作成マシン「オーヴァーザレインボウ」やジェットエンジン付きスケートボード「エアボード」シリーズなど、作品は藤子(F)不二雄的な発明型装置が多い。 - F:小さい頃から何かモノを作られていたのですか?
- H:幼稚園ぐらいの時に、宇宙船やロボットのようなものを紙や粘土で作っていた記憶はありますね。小学生の頃は、田宮の「楽しい工作シリーズ」というパーツを使って色々作っていました。中学生ぐらいから電子工作のような事をしていて、テレビゲームを自作で作ったんですけど、それがすごく面白かったんです。テレビゲーム自体その頃ポピュラーでなかったので「あぁこんな事ができるんだ!」というのに感激しました。あとはコンピューターが出たてでBASIC言語が主流だった頃、よくパソコンショップでプログラム動かして遊んでました。それから大学3年生の頃に学園祭でTVの放送がしたくて、学校にある機械を使ってオンエアしたりしてました。で、その経験を生かして就職した後、趣味で海賊放送のSMTVを始めるわけです。
- F:そのTV放送※1「SMTV」はどんなものだったのですか?
- H:1本目は、ハイポジというバンドのボーカル、もりばやしみほさん、伊藤ガビンさん、ハイド・アンド・スキンというインディーズファッションブランド、役者の斉藤聡介さんにインタビューしました。毎回4人ずつを1人15分で1時間にまとめ、オンエアするという感じで全4回やりました。基本は放送で、その後にビデオでパッケージ販売もやってたんですが。
- F:その後に※2「視聴覚交換マシン」を作られていますよね。実際に体験した時、ビックリして動けなくなりました…!
- H:とりあえずどうなるかわかんないから作ってみてるんで、僕も初めて体験した時は「うわー何だこれは!?」という感じでしたね。想像で思っているのと実際は違うじゃないですか。そこが面白いなと思います。ちなみに「視聴覚交換マシン」はSMTVでやっていた事を美術の人達が取り上げてくれるようになって、レントゲン芸術研究所の池内さんに「一晩だけ何かできない?」という事で「視聴覚交換マシン」と「ライト/デプス」というのを作ったんです。そんな感じで、美術作家になったのも”なりゆき”で…。わりと人生”なりゆき”なんです(笑)。あ、でも、モノを作ったり、それを考えるというのを一生の仕事にはしたいですけど、肩書きは「美術作家」ではなく「発明家」でもいいと思ってます。マッドサイエンティストとかね。
- F:カッコイイ!!
- H:でも自分で言っている分にはマッドじゃないですからねぇ(笑)
作品の持ち味について。

- F:八谷さんの作品には「楽しんでもらおう」という気持ちが感じられますが…
- H:僕が作ったもので楽しんでもらおうという気持ちはありますけど、『お客様を』というより『自分が』という方が大きいですね。ただ、自分1人でやるだけだったら発表する必要もないですし、展覧会にしても基本的に人に見せる為のものなので、見せるからには、来て損をしたと思われないようにしたいとは思います。でもやはり一貫してるのは、自分が欲しいから作るという感じです。作るのが面白いからとか、出来上がってどうなるか知りたいから、というのが強くある。作品は僕の内面を表現するものではないので、普通のアーティストさんとはちょっと違うかもしれませんね。
- F:コミュニケーションをテーマにしたものも多いですよね?
- H:そうですね。その方が他の人も興味を持ってくれますからね。あまりサービスしてるつもりはないですが、基本的にはヒットさせたいと思って作っています。ただ、ヒットにもいろいろあって、※3ポストペットみたいに百万本とか数が出て、みんなが知ってるっていうヒットもあるだろうし、1人か2人、例えば自殺しようとしてた人が自分の作品を体験して思いとどまったり、というのも明確なヒットだし、あるいは何人かの人がすごく感動したり、逆に誰かをすごく怒らせたりというのもヒットだと思うんですよ。要するに誰かの心に何かヒットしていればいいんです。それでいくと必ず誰もが興味を持つ事が1つあるんです。企業秘密なんで、これを言っちゃうとマズイんですけど…(笑)
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……まあ、すごくシンプルな事です。それは”自分”。例えばテレビがあったとして、そこに誰かが映っていても好きなタレントでなければ見ないじゃないですか。でもそこに、自分が映っていたら見ますよね!「アレっ?」って(笑)。近くに鏡があったら、やっぱり人は見ちゃうと思うんです。つまり”鏡のようなモノ”を作れるといいんじゃないかと。ただ、その時に自分だけを映すというのはただの鏡で面白くないので、そこに関係性が出るような、自分ともう一人の人間の間で映す鏡のようなものを作れば、誰しもが興味を持つに違いないと思ったんです。広がりもあるし、深さもあるだろうし。その2人の間にしか見えないモノというのは、すごく強いと同時に飽きない。結局人って何を考えているかというと、好きな人との関係性だったり、あるいは対人関係の事だったりするじゃないですか。そこに関係するようなものを作れば面白いし自分でも飽きないんじゃないか、心にヒットするんじゃないか、と思ったんです。コミュニケーションは永遠になくならないテーマだからいろんなバリエーションで作れますからね。何でもありで作ってると、自分でも迷うし、この人はこういうのが得意なんだって分かった方がお客も安心すると思うので、ある程度セグメンテーションするのがエンターテイメントを考える時には必要だと思います。もちろんワンパターンにならないように。セグメンテーションして自分の好みに近くした方が、楽しいし、楽に作れますからね。
- F:「魔法や夢を現実化させる」というような事が、得意分野になるのでしょうか。
- H:そうですね。目指していますからね。それを低予算で作るのが自分の持ち味だと思っています…というより僕が使ってる技術は全然特殊じゃないので、やろうと思ったら色々な事が色々なレベルでできちゃったりするんです。SMTVもそうですけど電波飛ばす機械は2~3万出せばかなりいいレベルの機械が買えるんです。技術的に出来るんだけどやられていない事というのは実は沢山あって、そういう事を案外みんな知らないから、そこでやっていけばとりあえず食いっぱぐれないかな、と思って…(笑)
- F:そういうきちんとした考え方など、マーケティング的ですよね。
-
H:昔マーケティングの仕事もやっていましたからね。でも今はアンチマーケティングですけどね。マーケティングの考え方のベースは、いかに無駄な消費をさせるか?いかに買わせるか?という事だったりするんだけど、僕はそういう仕事をやってきて飽きてしまって…。欲しいと思ってない人に無理に買わせる事はないなと思ったんです。全国で1000人、2000人ぐらいのレベルでいいから本当に「欲しい!」というものを低予算で作る方が楽しいんじゃないの?って。
それでマスマーケティングじゃないところで良いものを作っていく方法として、アーティストという立場を選んだという感じですね。アーティストっていうのは別にたくさんの人に提供しようとして作ってる訳じゃないし、本当に1人か2人の人に届けば良くて、多くても展覧会を見に来る人達がいればいいっていう…。そういうやり方の方が真っ当だなって思うんです。もう昔ほど物がない時代ではないので、何か作ったから皆が買ったりするわけないじゃないですか。だから単純に真っ当な事をしてるだけっていう感じですね。それから、その時に自分も楽しめるように、わりと”魔法っぽいもの”を作りたいと思っています。ドラえもんとかキテレツっぽいもの…。ドラえもんの道具って、のび太が必ず間違った使い方をしてくれるじゃないですか。ああいうどっちにも使えるものが好きだったりするんですよね。
- F:使い方によっては悪い事も起ってしまう?
- H:う~ん…というのもありますし、例えばポストペットというのは、もちろん愛情も深まるんだけど、ケンカの確率も増えるという…そういう設計をする感じですかね。要するに殴ったりもできるという事です。ポストペットへの要望で「何で自分ちのペットを人が殴れるんですか?」って言われた時があったんですけど、「それはリアルな生活と同じで…殴れた方がおもしろいじゃないですか」って感じです(笑)。撫でる事だけじゃなくて、殴れて、相手に対して怒ってるんだよってことを伝える事もできる、という事です。道具として、そう作っておくべきだと思いますね。
皆が欲しかったポストペット
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※2「視聴覚交換マシン」写真/黒川未来夫 - F:※4ポストペットの夢の話は有名ですが…?
- H:あれは別に、うそじゃないですよ。ひとつは会社辞めた後、アーティストとして食っていく為って事もありましたけど、たくさん作って多くの人に安い値段で提供できるという、一点ものではない作品が作りたかったんです。それまではすべて一点もので「視聴覚交換マシン」が欲しいって言われたことも何回かあったんですけど、一個しかないとなかなか売れない。それで、たくさん作って沢山の人に安い値段で提供できるデジタルのものを、と考えました。それにメールってコミニュケーションの道具だから、突拍子のない機能をつければ楽しいし、作品になり得るんじゃないかと。当時のメールソフトは業務用という感じで、僕が使っていたのもニフティなどが中心で、そろそろインターネットのメールをやりたいと思ったんです。…と、思っていた時にそういう夢を見たので、そのまま作っちゃえって…。
- F:ポストペットβ版が出た時は反響が凄かったですよね。
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H:ダウンロード数が増えていくのを見て、こういうのがみんな欲しいんだなーって呑気に思ってました。当時は、そんなに売れると思っていませんでしたし。作るのはなかなか大変でしたよ、やっぱり。でもMacにはパピィラブとかリトルコンピューターピープルみたいな変なソフトの伝統があって、Macユーザーには受け入れられると思ってました。それでMac版を先に出したら、ウインドウズのユーザーから「なんで後なんだ!こっちのほうが多いのに!」って言われて。マーケティング的に言うと多い方が正しいし、わかっているんだけどね(笑)。Macから作ったのは単純に自分達の慣れの問題もあって。とにかく僕らより※5幸喜君が大変でした。β1からβ2になる時に、ほとんど全部変更してるし。あとは、ソネットから出してるのに「ソニーが…」って言われるのが辛かったですね。実際に作っているのは4、5人で、ソニーの社員でもないのに…。ちょっとは分かってくれよーって思っていましたね。
白鳥が水の下で…
- F:手助けをして下さる人がいつもいらっしゃるのは運がいいのですね。
- H:それはいつも人を探してるんです。とにかく待ってたら来るってものでもないから…。でも幸喜君を見つけてからはかなり頼ってますけどね。今度※6新作を作ろうとしてるんですが、強化ガラスの上に人が立って体験するタイプのもので、今まで使った事のない素材なんですね、強化ガラスは。だからいくらするのか、それに何人乗れるのかって分からない。だからまず、業者さんを知っていそうな人に相談して探すんです。業者さんがやってくれそうだったら、そこと協力してやっていくという感じです。ゼロから作るわけで、リサーチして、やれるかどうかジャッジする。作ってる時間より下調べの時間が多いのでそこが大変だったりします。幸喜君が色々わかる人なので、今は随分楽になりましたけど。
- F:八谷さん自身が動いていらっしゃるんですね。
- H:基本はそうですね、でもそういうのは見せないですけど。白鳥が水の下で足かいてるような感じ(笑)。でも結局日常の仕事ってそういう事なんですよね。地味な仕事を淡々とやってます。
エアボード滑走成功!
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※7「エアボード」…エアボードプロジェクトは、Back to the Futureのホバーボードをマジで実現してみよう、というプロジェクト。1. 試作機「AirBoardα」、2. 実験機「AirBoardβ」、3. 「AirBoardγ」の3つのバージョンが存在する。
AirBoardγ…(写真)実際に観客を乗せることを目的としている。東京都現代美術館で公開制作され、2001年に3月末に完成。カスタムペイント:倉科昌高(バンザイペイント) - F:※7エアボードγ滑走成功、おめでとう ございます!
- H:どうもです。γの目的だった、お客さんを(男性と女性)乗せることができました。
- F:γにくらべて、βの方が重かったんですか?
- H:いえ、γのほうが重いんです。でもγのほうが効率が良くなってます。底面積が狭ければ体重が小さい面積にかかって、出力が上がらないと浮かない。でも広かったら、ある程度の出力があれば全体を浮かす事ができる。γはβよりも底面積が大体1.7倍くらい。重さは1.2倍くらい。それでずいぶん効率が良くなっています。
- F:エンジンまわりにいつも男性がいらっしゃいましたが?
- H:エンジニアの人ですね。彼は風量が足りているかチェックする為にいたんです。基本的に、内部に空気が入れば入る程良いんで。
- F:すごい…機械屋さんという感じですね
- H:やった事がない事をするのが基本的に好きなので。飽きるじゃないですか、同じ事ずっとやってると…(笑)
- F:エアボードの今後はどうなるのですか?
- H:誰か、大金持ちの人で「出資するから、もっと小さくて実用的なの作ってみない?」って言われたらやってみますけど。でも、お金が続かないんでしばらく小休止ですね。展覧会でちょっと改良してお客さんに乗ってもらう事はあると思います。ジェットエンジンで次に作るとしたら今度は本当に飛ぶものをやりたいですね。
現実での大切なこと
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▼※8「サンクステイル」撮影/牧原利明
クルマが「ありがとう」っていう気持ちを伝えるための自動車用のシッポ。 - F:今後の構想についてお聞かせください。
- H:今年中にメドをつけたいのが※8サンクステイルと、あとは電話機を作ろうと思ってます。マルチプル三部作完結ですね。それで食っていこうと。でもマルチプル系は、相手あってのことなので、お互いに信頼できるところを見つけて一緒にやっていこうと思ってます。エアボードは基本的に独立採算で「作るったら作る!」ってやってましたけど、かなり持ち出してしまって。展覧会での新作はスポンサーを見つけてやっていこうと思ってます。やはり、お金がある程度確保できる前提で、作るべきだと。僕は、プロとしてアーティストをやっているつもりなので、制作費をきちんと確保できる体制で、良いものを作っていこうと思っています。
- F:当たり前なことですが、お金の事って大事なとこですね。
- H:それは、すっごい大切な事ですよ。例えばフリーペーパーの制作で、ギャラがないのがあたりまえになってるのはおかしい、位の認識はあってもいいと思いますけど。
- F:そうですよね。協力していただいるところが多いので…
- H:僕自身、SMTVをやっていたときに、放送はタダだから、インタビューもタダで、と軽くお願いして尊敬している人から怒られた時がありました。よく考えたら、その人の時間を使わせてもらっている訳ですし、なにより取材をタダでするというのは取材する側の都合なだけで、そういうのが続くと、誰も食べて行けなくなる訳です。モノを作ってそれを買ってもらえるクオリティに仕上げて、お金を回していく…というのが健全な仕事な訳で。
基本的に、どうお金が流れていくかっていうことはモノを作るのと同じくらい大切な事です。それを認識しないと続かないですよね。楽しい事を仕事にするには、ちゃんとお金のことも考える。続けていくことが大事で、その方法を見つけていくのは、楽しいし、正しい事だと思いますよ。 - F:普通のことのはずなんですよね…。自分も反省する所が多々あります。
H:それと、特にアートって持ち出しが当たり前というところがあって、美術館でも、プロジェクターのレンタル費はレンタル屋さんに払うんだけど、作品のレンタル費は出さなかったりする。「宣伝になるでしょ?」っていうのが向こうの言い分なんだけど、別に宣伝してほしくないもん(笑)。そういうのを「俺が変えちゃる!」って、大袈裟ですけど思っているんです。そうでないと下の人々がずっと食えないままになってしまう。せめて後で来る人達の道を切り開いておきたいって思います。別にお金が欲しいとかじゃなくて、そういう事を理解してもらう為には、そう思っている人が言わないと変わらないですよね。インスタレーションの場合はメンテナンスをする人が必要で、絵画の場合とは違うんです。実質、僕の作品はセッティングにいったりメンテナンスで飛んで行ったりしないといけない訳で。- F:八谷さんが行ってらっしゃるのですか?
- H:そうですね。セッティングも自分が行くし、修理も作った人でないと分からない所があるから。メディアアートの展覧会で「調整中」ってよくあるけど、それって普通は許されない事ですよね?絵画の場合は「調整中」ってないけど、インスタレーションの場合はたまにある。でも映画館で「調整中」って考えられないでしょう?エンターテイメントとかサービスってそういうもんじゃない?お金を取るんだからちゃんとしないと。逆に言うと、お金でちゃんとできるのであればそうするべきなんです。自分の作ったものに対する責任はきちんとしようよ、という。まあ、今まで失敗もおおかったから特にそう思うんだけど。
みんながハッピーになれる夢

- F:今後の夢はありますか?
- H:夢はそんなにないんですけどねー。わりと”なりゆき”の人生なんで(笑)。でも、来年の2、3、4月は沖縄で暮らしたいですね!
- F:沖縄?
- H:花粉がない所なんで…。それと、花粉症で国を訴えたいですね!どう考えても生産性が落ちてるじゃないですか。集団訴訟したら勝てるんじゃないかと。とにかく公害が続いているようなものですから、子供達のためにも良くないし。政治家になって変えようとは思わないんで、訴訟かな…と。
- F:すごい、新しいプロジェクトになりますね!
- H:(笑)うーん、「夢みたいな夢」というのはなくて、自分ができる事でちょっとでも気持ちよく生きたい!っていうのをやりたいんです。花粉だらけの枝を切る事になったら仕事も発生するし、ダム作るより枝を切ろうよ!って感じですね。それで花粉が飛ばなくなったらみんながハッピーじゃないですか!
- F:みんながハッピーになれる夢なのですね~。
- H:ホントにできたらハッピーですよ!
- F:今日は、貴重なお話ありがとうございました!!
2001.4.20 PetWORKsにて
photo.唐仁原 信一郎
プロフィール
八谷和彦(はちや かずひこ)。メディアアーティスト。1966年生まれ。九州芸術工科大学・画像設計学科卒業。個人TV放送局ユニット「SMTV」や、コンサルティング会社勤務を経て、現在に至る。「視聴覚交換マシン」や「見ることは信じること」「ポストペット」などの特殊コミュニケーションツールシリーズ、ブランコをインターフェイスにした抽象CG作成マシン「オーヴァーザレインボウ」やジェットエンジン付きスケートボード「エアボード」シリーズなど、作品は藤子(F)不二雄的な発明型装置が多い。
魅力 - 東泉一郎 + 吉田秀道
「魅力」…物の魅力、人の魅力、魅力のイメージ…魅力について。
魅力的なお仕事、活動をされている東泉一郎さん・吉田秀道さんと一緒に探ってみた。
ちょっとHな本から始まり、過去から現在、制作の根本、演奏会まで飛び出して…!?
魅力のイメージ

- H:「魅力」って言葉は日常的に使っているけどね。だけど、とりたてて改めて「魅力」っていわれるとちょっと恥ずかしいよね。
- F:会話の中にはあまり出てこないですよね。
- Y:そうだね。魅力っていう言葉ってあんまりてないかも最近。
- H:「魅力」って言ったらマダム雑誌にニョロっという文字で「魅力」って描いてあったり…そういう感じするよね。(奥から出してきた「婦人公論」を開いて)いかにもこういう本に「魅力」って書いてある気がするなぁって。
- Y:この写真カッコいいなぁ~。朝丘ルリ子だよね。撮ったのは?
- H:大竹省二さん。なんかこの指先が「魅力」な感じ!!あっ、酒井和歌子だ。
- F:かわいいー!若いですね~。これは何年前ぐらいのですか?
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H:僕のイチオシは『はにわ』です!!
あまとりあ社 二人だけの知識「新SEX入門」
女体の前に埴輪があったり、一輪挿しがあったり、凄い写真がイッパイです!! - H:昭和21年だね。この辺にもヘンな本が…(と探す)「新妻の心得」があったんだけどな~。
- Y:「新妻の心得」って、子供の頃に、人の家に行って親が隠してる本を盗み見したような感覚のものよね。
- H:デザインが最近のカフェ本みたいなんだよ。あともう1冊…あった!これ(「新SEX入門」を見つけて)
- F:うわ~!またすごい。
- Y:このシンボリックな表紙の幾何学デザインが凄いね。
- H:昔だから、エロ本に見えないように学術的な本のふりしてたんだね。
- F:いきなりすごいのが出てきましたね。いつもこういうものを探しているのですか?
- Y:続けて出てくると東泉さんが日々こういうものを求めてさまよっているみたいじゃん(笑)
- H:あ、でもそういう誤解もいいんじゃないかな。
- Y:医学書みたいで小脇にかかえても恥ずかしくないしね(笑)
音楽が好き!
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キース・エマーソン KEITH EMERSON
1944年11月2日、イギリス、ランカシャー州トドモーデン生まれ。8歳半よりピアノを始め、ロックバンドのナイス(NICE)を経て、1970年、エマーソン・レイク&パーマー(ELP)を結成する。ロック史上、初めてのフロントマン・キーボーディストとして、数々の革命をもたらした。 - H:最近のホットな自慢はキース・エマーソンのサインを貰ったこと!以前、お忍びで来日してたんですよ。それでCDと譜面送ってもらったの。サイン入りの譜面だよ!
- Y:凄いですねー。
- H:僕は、エマーソンオタクなんですよ~。中学生の時の神様で、それで音楽始めちゃったようなもんだから。ちょっと前は新しい打ち込みとかに興味があったけど、結局演奏とか肉体的なものに戻ってきちゃった。ピアノとオルガンとアナログシンセ。
- Y:もともと音楽やってたんですもんね。
- H:デラウェアのライブ手伝ったりもしたよ。VJとは違って、ライブでプロジェクターをぶん回したり。アイデアは現場で一緒に雑談的に出しあって。で、これが今年の課題曲。(エマーソンのピアノコンチェルト)
- Y:練習中なんだ。(ここで東泉さん練習中の課題曲をMacで披露!)
- H:どちらかというと音楽そのものにいっちゃったけど、最初はドラムが好きでビートルズとか聞きながらまねっこしたり。でもキーボードに落ち着くまでは、自分の楽器が定まらなくて。シンセは未だにつまみが沢山つい女体の前に埴輪があったり、一輪挿しがあったり、凄い写真がイッパイです!!がやりたかった事がわかったような気がしましたよ」って言ってた。その後のハードロックにしてもテクノにしてもプログレから枝別れしたものだし。
- Y:ほんとに総合的な物だよね。
- H:うん。プログレ、プログレっていうと、ちょっと恥ずかしいけど(笑)最初のプログレのバンドってビートルズだよね。「リボルバー」以降のビートルズが原点だと思う。
- Y:うん、明らかにジョージマーティンがプロデュースして以降。「サージャントペパーズ…」なんか完全にプログレ。ポップミュージックが実験性と精神性をもったのはそこからだよね。その流れでしばらくブリティッシュが流れでそこからテクノが生まれてきたんだね。
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ピナ・バウシュ Pina Bausch
ダンスと演劇などを融合した新表現、タンツ・テアター(ダンス・オペラ)を確立したドイツの振付師・演出家。1940年7月27日ドイツ・ゾーリンゲン生まれ
ダンス・オペラ「タウリスのイフィゲネイア」「七つの大罪」などの秀作を次々と発表。
写真:飯島 篤 - H:僕はスピードが好きで。普通の車とかも好きだけど最近やってるカートレースなんか時速80キロぐらいしか出ないのに、地面すれすれでコーナリングでふっとばされそうになったり、シフトがついてなくてもスピード感あるんだ。そういう早くなくてもスピード感がありさえすれば好き。絶対的なスピードじゃなくてスピード感。
- Y:体感みたいなものだよね。
- H:音楽も、ハードロックみたいじゃなくてもスピード感があるものってあるでしょう。ミュージシャンでもなんでも表現として素晴しいと自分の中でわかっていても、それよりも自分が好きな、マイ・アイドルみたいなものがある。…それで、昔からキース・エマーソンとアイルトンセナが同列なの。すごい重なってんの。肉体と精神性の高い所での融合みたいな。表現番付でいうとピナ・バウシュとスタンリーキューブリック。
- Y:かわいいんだよね~ピナ・バウシュ。マイ・アイドル番付でいうと俺の中では古い人だなぁ、ニーナ・シモンていうジャズボーカルのおばちゃん。今50才ぐらいの人がジャズを聞き出した頃の人だね。俺は最近音楽は新しいものにはいかないなぁ。ボブ・マーリーとか、エリスレジーナだったり、でもCAKEっていう、ビートルズ以降の大人っぽいPOPなバンドは好き。呑気で気楽なところがいいかなと。
日常の中の魅力

- Y:思うにね、僕たちは仕事として「魅力発見家」みたいな事をしてるかも。面白い子とか面白いものを発見すると紹介したくなって黙っていられなくなるんだよね。
- H:そういうところあるかもね。
- Y:お散歩カメラを持って々撮るんですよ。移動しつつ面白い物をとにかく見ていこうと。町で見かけたもの…なにげない景色とか。普段の生活で普通の人が撮らないようなものを撮りますね。
- F:いつもカメラを持ち歩いて?
- Y:うん。結構みんなやってるんじゃないかな。
- H:そうだね。
- Y:普段は景色や空を撮ってます。昔は遠くにある物に魅力を求めていたけれど、最近は自分の日常にある魅力を探していますね。チルチル・ミチル(笑)。「日常のちょっとした気持ちの良い所」なんかに気持ちが向いてるんです。日常はよく見ると捨てたもんじゃないですね。「ふと、空を見上げると…」とかね。
- H:僕は港とか石油コンビナートとか屋上が好きだなぁ。
- Y:俺はあんまり人を撮らないな。
- H:僕は人は撮るけど場所はあんまり人がいないところかな。何だろう。荒涼としたものが好きなんでしょうね、荒っぽいものとか。
- Y:俺も、工事現場とかが好きだったなー。現場の人も興味がありました。
H:(吉田さん撮影の写真を見ながら)この写真なんすか?- Y:それ、プロジェットの隣のフグ屋。
- H:ああ、いつも死にそうになってるフグね(笑)
- Y:あとこれは東泉さんと打ち合せの時に撮った自由が丘のトンカツ屋の前の雑貨屋の写真。
- F:色が綺麗ですね。
- Y:あとはラフォーレで『ラッピーマーケット』ていうイベントがあって、プロデュースをしたんだけど、そこでエアジャッキがポツンと置いてあったの。カッコいいなと思って。
- H:これはロウ人形館?ここに書いてある文字もすごいねぇ。
- F:わ~!首だけが浮いてる!!ロウ人形館スゴイですね(笑)
- Y:東京タワーはロウ人形館だけじゃなくて他も相当いいよ。
- F:すごくキレイな写真が多いですよね!特別なカメラとか使われてるんですか?
- Y:普通のカメラですよ。10年以上も前のやつ。コツは”よく見る!”という事かな。カメラとの相性も案外大事かも。
「ブオー」
F:最近お二人で作られた「ブオー」についてなのですが…- Y:これは美容室オブヘアーのフリーペーパーなんです。
- F:表面がポスターになるのですか?
- Y:そう。で、裏面はグリット状に記事が並べてあるんです。
- F:構造が画期的!折り目が気にならず、壁にも貼れてハガキにもなる。ラップ紙なのも素敵!
- H:アイデアも結構スグ浮かんできたしね。あとはグラフの大ちゃん(北川大輔氏)に協力してもらって印刷しました。
- Y:この形態も気に入ってるんです。
- F:動物とヅラのずれ感がイイですね~
- Y:不思議なリーゼントでしょ?
インターネット物理モデル
H:コンピューターの中で処理される情報は、例えばプラス(+)とマイナス(-)、オン(on)とオフ(off)のように、状態の違う2つのものが組み合わさった時、信号が生まれ、データとなる訳ですが、今回はそれを白と黒の玉に置き換えて、目に見える状態でその経路を表現しているんです。- Y:実際に玉を使って、ネットをやっている感覚でメールを送ったりもできるんだよ。
- F:面白いですね!
H:メールのテキストコードをこの玉で表現するとしたら、例えば「あ」のテキストコードが『白・白・白・黒』で「い」のテキストコードが『白・白・黒・白』なら、メールを送る側でそのように玉を配列して、相手側にゴロゴロゴロ~っと送ると、受信された時に送った内容と同じ配列で玉が出てくる…という感じです。- F:メールの内容が目に見えるんですね?
- H:内容もそうですけど、送受信している時の玉の経路を実際に見る事ができるんです。経路の種類も色々あります。メールだけでなく、色々なパターンで遊べますよ。顔を作ったりとかね。これは口で説明するより、実際に行って触ってみた方が理解できると思いますね。玉が転がる音も、ライブ感があってイイよ!
Artgoods Shop
- Y:KPOの1FにArtgoods Shopが11月にオープン。展覧会だけじゃ物足りない、日々アートを感じたい、それがDAS誕生のココロ。他ではあまりないアーティスト主導のグッズを扱っていきます。戎橋のハタの大阪新名所、それがDASの野望なり。1Fは実は全面リニューアル。デザインは大阪の家具デザイン&職人チーム「graf」が担当。grafと手を携えていい店にするもんね。この時期にはART CAFE KPOという全館イベントもやっており、その4FのSHOPもやってますんでよろしく。
昔話いろいろ
- H:キューブリックの「2001年宇宙の旅」を見たのがマイ原点なんですよ。
- Y:俺は「博士の異常な愛情」!はじめの空中給油のシーンが異様に印象に残ってて…えも言われぬ美しさ。
- F:原点は昔話にあるのですね。
Y:昔話といえば自動ドアの初めて話とかありましたよね?- H:うん。それはねー、まだ幼稚園に入るか入らないかのとき。おばあちゃんが、とにかくハイカラっ子で新しもの好きだったから、何かというと連れまわされたんだ。昔は今みたいに娯楽があったわけじゃないからアドバルーンがあがった!っていえば事件だったし。
- Y:スパゲッティなんかケチャップ味つけのしかなかったしね(笑)
- H:そうそう(笑)で、銀座のお菓子屋さんだったかな。自動ドアを見に行こうって。見たらビックリして魔法みたい!って思った。もうドアの内と外を10往復ぐらいしちゃいました。
- Y:そういう初めて体験とかいろいろ知ってますよね、東泉さん。新幹線の試運転につれてってもらったとか。
- H:新幹線は開通当事、夢の超特急だからね。それで僕の伯父さんに新聞社の人がいたから、試運転に呼ばれて親戚全員で乗りに行ったんだ~。8人ぐらいで。
- Y:すげー(笑)
- H:あと平日だったから、学校休むのに親に手紙を書いてもらったんだ。当時は休むの大変で。理由があっても休んじゃいけない時代だったから。そしたら先生から返事が返ってきて「それは滅多にない事だから行ってください」って。で、乗ったんだけど普通動くとガチャンて音が鳴る電車しか知らないじゃない。なのに、音もなく走り出すんだよ。それと車体がブルーと白!木の床の電車がアタリマエだったから驚いたよ~。その頃描く絵はクレヨンがあれば新幹線だったなー。

- Y:俺は、その頃でも古いトロリーバスとか好きだったけど。子供の頃、伯父さんにつれられて都電に乗って顔なじみになった運転手さんに、チンチンっていうのを何回もやらせてもらったのが自慢だったな~。電車とかでは前に乗るのが基本ですよね。
- H:一番前に乗らないとね!今でもゆりかもめ乗ると一番前!それで他人の子供とケンカ(笑)
- Y:お台場の橋の手前で一回まわる所なんかすごくいいんだよね。
- H:あと東京モノレールも好き!ずーっと景色見てるだけであきないし。
- Y:あっ、新幹線の中から撮った写真があるよ。
- F:わーすごいキレイ。難しいですよね、動いてるのに。
H:あとね、テクノ体験の一番始めは、丸の内線だと思ってる。あの模様!- Y:あれ、子供の目線で見るとちょうど目の高さになるんだけど、あれをずっと見てるとほんとヘンな気分になる。
- H:アルミで切り抜いたやつね。
- Y:あれははじめてのイリュージョンというか不思議な体験だったな~と思いますよ。僕らが子供の頃は技術革新とか起りやすかった時かな。
- H:今またあるけどね、デジタルになって。
- Y:その頃は、コンクリとか金属とかリアリティのある物質な感じの革命だったから伝わりやすかった。太陽の塔のデカさっていったら、みたいな(笑)
- H:ワンジェネレーションが30年て言うけどその通りだなと思う。いまネットワークとか携帯とか新しい革新があるけど、概念としては30年前に生み出されたものがチップにはいったって感じだよね。
グッときてるものその2
F:(東泉さんのシンセ登場!)これ鳴るんですか!?- H:鳴るよ。(と鳴らそうとする)
- Y:クラフトワークとかが使ってたやつ?
- H:うん、あとエマーソンとかも。あらゆるシンセの原点。巨大なやつがその前に作られてるんだけどね、世界で大量生産された最初のモデルはこれ。、ムーグさんが直につくってた物だから。
- Y:発振回路で音をつくるわけでしょ、デジタルのサンプリング音源とは全然違うんだよね。
- H:そうそう。(と鳴るシンセ)
- F:凄い深みのある音ですね!
- H:(東泉さん暫し演奏)これがグッと来るものその2でした。
- F:イェ~イ!(拍手喝采)
魅力的な活動イロイロ
- F:スカイラブの活動(出される予定の本について)はどうですか?
- H:鋭意制作中です。政治家風に(笑)
- Y:続報を待たれよ!刮目して待て!(笑)仕事みたいにカツカツやってもちょっと違うしね。
- H:「日頃から作りためたモノを出そう」というコンセプトだしね。
- F:では続報が出る日を楽しみにしています~。
Y:(テーブルの上のビー玉を発見)ビー玉が沢山ありますね?- H:あ、それはね今作ってるもので…このカレンダーに付くの。
- F:かわいい。宇宙ですよね?
- H:そう。毎日の星の位置を表していて、地球や火星に例えたビー玉があって、それを丸い穴にハメ込むんだ。毎日置かなくちゃいけないって事じゃないけどね(笑)NASAやスミソニアンみたいな所で売れるとイイなと思っています。
- F:インターネット物理モデルもそうですが未来のイメージという感じがします。「やってみたい」度が高いです。吉田さんも何か構想があるとか?
- Y:ええと「自分たちの生活と宇宙がつながっている」ということをリアルに感じられるものを作りたいと思ってます。公転で季節が生まれ、引力で潮が満ちひもし、それを相図にサンゴが産卵し…みたいなリズムって当たり前だからみんなピンとこなくなっているんだけど、自分もその全体性の中の個であって、それに関わっている感覚って大切だと思うんですよね。そんなことをリアルに感じられるピンと来てグッとくるものをつくる…それがいま僕にとっての魅力的な構想です。
- F:わぁ、今後も色々な活動を楽しみにしてます!
2001.10.11 higraphにて
プロフィール
東泉 一郎(ひがしいずみ いちろう)。東京生まれ。アートディレクター。近年は、「sensorium project」の一員として海外で活動するほか、2002FIFA Wold Cup Korea/Japan抽選会の為の映像・空間・演出ディレクションなど、映像やネットワークプロジェクトなども手がける。
吉田 秀道(よしだ ひでみち)。東京生まれ。企画・編集者、プロデューサー。グラフィックデザイン誌「アイデア」、伊藤桂司「MOTORWAY」刊行などに関わる。現在は、「UA BY MOTOKO」展全国ツアーのコーディネート、および大阪KPOにオープンするアーティストグッズ・ショップのプロデュース中。「イラストレーション」誌にて「グッとくる」連載中。見てね。
たのしくつくろう! - 生意気
ひとに きにいられるかどうか なんてことばかりかんがえたり
きそくにとらわれて いらいらしながら つくったり
そんなのじゃない そんなのじゃなく
いちばんたいせつなことは「たのしくつくる!」ってこと。
それって どういうこと?
「versus」は抱き締め!
F(f-dex以下F):伊藤桂司さんとの※1 depotでの展覧会「technique & picnic」はサブタイトルが”versus”でしたが、どんな戦いだったのですか?- N(David Duval-Smith氏。以下D):戦いじゃなくて「抱き締め」!
- F:「抱き締め」!?
- D:そういうラブリーなコラボレーションを目指してやってきた気がする。たまたまタイトルが”versus”っていうだけなの。コラボレーションはtimesだった。普通の場合は「+」だけどケイジ(伊藤桂司さん)との場合は更に上手くいってtimes「×」なんだ。
- N(Michael Frank氏。以下M):スゴイいい関係だった!
- D:その展覧会の時も、夜中ここに集まってペインティングを一緒にした。CDを作ろう!って録音できる道具を用意していきなり始めたりね。
- M:朝3時くらいまで(笑)
- D:20分くらいのパフォーマンスなんかもしたんだ。ビール飲みながら笑いながら。
- M:最初から何を作るか全然解らなかったよね。ビール飲んで遊んでるうちに出来た。
- F:楽しそうですね!!
- D:そんなチャンスは少ないじゃない?仕事では、そういうチャンスがあまり来ないから思いきり遊ぶんだ。
- M:だから出来上がりも面白くなったんだ。
F:ほんと面白かったです。その後、パルコでもこの展覧会をしたのですよね?(Deluxeの壁に展示されている巨大な仔牛!?を発見)あの仔牛も再登場したのですか?- D:うん。でもdepotの時とはちょっと違うでしょ。パルコのエレベーターに入らなかったから、頭を切っちゃったの。それで体の中を蛍光ピンクに塗ったの。ちょっと可哀想(笑)。
- F:この仔牛はどうやって生まれたんですか?
- D:僕達がCGで作って、イラストは、ケイジがCGの上に描いたんだ。
- M:昨日ここでPartyしたんだ。朝7時まで。…で、今はちょっとテンション低いの。ごめんね。
- F:えぇ!朝まで?こちらこそスミマセン!!
-

パルコ会場の壁に展示されていた仔牛。
アレ?足に壁紙がくっついてる!ナンデ!? - M:そのPartyすごい楽しかった。子供も一緒にペインティングしたり、音楽も演奏したんだ。コラボレーションになってたね(笑)。ビデオも7時間撮ったんだよ!
- D:壁中に紙を貼って、ファッションデザイナー、イラストレーター、子供達が入り交じって色々描きまくったんだ。ヤバいよ~(笑)。
- F:ライブペインティングみたいですね。
- M:クラブっぽいカッコつける感じじゃなくてホームパーティーっぽいのが好きだなぁ。
- D:このパーティーも見せるのが楽しいんじゃなくて、やるのが楽しいからやってる!
- M:自分達が面白がっちゃう(笑)
見せるというよりやる事が楽しい
(パルコでの展覧会「VERSUS EXHIBITION~」会場写真を見て…)
- F:壁画は会場で描いたのですか?
- D:実はほとんどのイラストが最後の日に描いたんだ。打ち上げの時に一緒にいた皆にも描いてもらった。その前までは黒いテープだけで描かれたストイックな感じだったけど、後でどんどんグロい感じになっていったの(笑)
- M:最後の2時間で一気に変わったんだ!
- F:最後…って事は、一般の人は見てない??
- D:うん、もうおしまいだったから。だって、人に「見せるため」じゃなくて「やるため」だからね。楽器を弾いたり楽しかったよ。ケイジとのコラボレーションは、またやりたい。
「gangoo」グッドデザイン賞受賞おめでとうございます!!
F:「gangoo」はどのように生まれたのですか?- D:アレは…あのパーティだね。
- M:あはは…アレだ。
- D:いやぁ~長い話になるよ…。(イラストを描きながら)まず、あるパーティの時に遊んでて…最初はこういうロボットがあって~。そこに違うぬいぐるみを足して~。それからフォーク!を足して~。さらにシシカバブーの串とか刺して~。こんな変なロボットが出来上がって、またもう一人作って、バトルさせて遊んでいたんだ。どんどんエスカレートして「gangoo」が生まれてきたの。
- F:「gangoo」=「子供」という意味もあると聞いたのですが…?
- D:ううん。こういうものを作ると、ヘンな子供になっちゃうよ~っていう意味…もある(笑)あとね「gangoo」がグッドデザイン賞に受賞されたんだよ!
- F:わぁ、おめでとうございます!!
- D:100円ショップグッズで作ったものが、ね~…(笑)
- F:「gangoo」の素材は、全て100円ショップで購入したのですか?
- M:パーツは、ほとんどかな。
- F:100円ショップはよく行くの?
- D:最近はあまり行かないかな。あ、ダイソー糀谷店はおススメ!
- M:広いしリラックスできるね。
- D:1回で8万円分買った事ある。
- M:4時間もかかったんだ。
- F:す、凄い量なんでしょうね(笑)
F:(100円ショップダイソーの店内でプラスチックの椅子が積み上げられている写真を発見したf-dex!!)- F:店内で「gangoo」やってる~!
- D:ははは!これをやってる時、7歳ぐらいの男の子がやって来て、すごい嬉しそうな顔したんだよ!
- M:「うわ~っ!」て感じでね。
- D:ヤッター!あの人はヘンな子供になるね~
- F:オブジェの形に意味はあるのですか?
- M:Industrial Revolution!!産業革命の50年代、60年代の頃のね。
- D:色もちょうどプラスティックが出始めた頃のフェイクな感じだしね。
- D:去年の5月に、原美術館で「gangoo」のworkshopをやったよ。
- F:ハイ…。実は行ったんですけど予約人数が一杯で入れなかったんですよ。
- D:え、そうなの?そんなに混んでた?
- M:よし!じゃあ次回は東京ドームだ!5万人「gangoo」をやろう!!(笑)
- D:みなさーん!白い玉と~!黒い玉を~!青い~パネルの上に~!!!!乗せて下さーい!!!!
- F:はぁぁーい!!…って5万人がやるんですかぁ~!?(笑)
プロフィール…火を発見!?
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インタビュー中、「gangoo」誕生!!までの様子をイラストで表現してくれた。怪しい言葉入り…!? - F:「gangoo」の展覧会で発見したプロフィールがとても面白かったのですが…
- M:全部ほんとの話(笑)
- F:特に気になったのが「火を発見!」なのですが、お2人の発見の年が2年違うんですよね。生まれたのが2年違うからですか?
- M:うん、そうね。
- F:そ、それで…火を発見とは?
- D:オオオー!!火ー!!(なにかを見つけて驚くフリ)
- M:ガソリンスタンドが~!
- F:そのまんまじゃないですか~(笑)ところで、どんな学生時代だったんですか?
- D:学校は嫌いで、ほとんどいなかったかも。
F:グラフィックをはじめたのは、日本に来てからですか?- D:向こうの大学で写真とか勉強しました。それから日本に来たんです。でも、学校卒業してからの方が勉強になったかな。勉強はまだまだ。死ぬまで勉強!
- F:日本に来ようと思ったキッカケは何だったのですか?
- D:そこから離れたかったんだね~。あとイギリスとかアメリカにいくより違う所にいった方が面白いかなと思った。デザインとか写真の本を見ても、日本はどこか狂ってるじゃない?(笑)そういうのがいいなと思った。
- F:日本語は話せたのですか?
- D:いや、最近だね。3週間前くらいから(笑)でも今日は、ちゃんと通訳さんも…ね!来てるしバッチリ!
- 相原氏:いや~遊びに来てるようなものですが(笑)
- F:ああ、よかった、日本語話せるようになってから会えて~…って、もっと前からとても上手じゃないですか!!(笑)
- D:あははは(笑)
Davidさんダンスデビュー!?
(Kinokoの舞台美術の山田サン来場され、Michaelさんはそのまま作業に入り、ここからDavidさん1人のインタビューとなる)
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「Avignon Festival Off 2001 from 6-12 july 2001」Strange Kinoko(珍しいキノコ舞踊団)
伊藤千枝、小山洋子、山下三味子を中心に結成された舞踊団。『これを頼りにしないで下さい。』(シードホールPERFORMIX参加作品)、『彼女はあまりに疲れていたのでその喫茶店でビートをとる事はできなかった。』(ラフォーレミュージアム原宿) レパートリー作品の『もうお陽様なんか出なくてもかまわない。』(METホール・テアトルフォンテ etc.)など。 - F:「Strange Kinoko(珍しいキノコ舞踊団)」(以下Kinoko)さんと知り合ったきっかけは?
- D:以前のマネージャーが、現在のKinokoのプロデュース担当の人と知り合いで、Deluxeの事も知ってたので、「Silly Psyche」の時に来てくれたの。初めて会った時、僕らスゴイ酔っぱらってた。kinokoの人達みんな来てくれてたのに、Michaelと俺、もうベロベロ(笑)。それで、その時に振付師の伊藤千枝と色々話して、面白そうだからコラボレーションしてみようかという事になったの。あの人、天才!彼女がCMX(天王州アイル)でやったソロの公演はすごく面白かったよ。そうそう!この間、南ヨーロッパに「Avignon Festival Off 2001 from 6-12 july 2001」で行った時、僕もダンスを踊ったんだよ。
- F:どんなダンスを?
- D:伊藤千枝が作った踊り。こ~んな変わった盆踊りみたいなやつ。曲はトム・ジョーンズね。(手をかざして踊り始めるDavid)
- F:トム・ジョーンズで盆踊り!?うわ~それは見たい!
- D:来年の3月に原美術館でKinokoのダンスパフォーマンスをするんだよ。原美術館のHPをチェックしてみて!
- F:あの中庭でやるのですか?すごく素敵な場所ですよね。
- D:次のダンスはその時!!
- F:それは楽しみです!
- D:ぜひ来て下さい。すごい面白いと思うよ。ただ3月に庭でやるから、寒いと思うよ。ちゃんとあったかい格好してきてね。
Deluxeとf-dexストーカー疑惑!?
- F:Deluxeはイベントスペースとしてよく使われるんですか?Kinokoさんも以前ここでパフォーマンスしたんですよね?
- D:そう、去年の10月にお客さん入れてね。毎月色々なMusic Liveをやってるよ。Impro Musicとか、イヴゥンパーク(saxophone player)とか、オトモヨシヒデ(ノイズのミュージシャン)とか。
- F:一般の人も入れるのですか?
- D:入れる入れる!
- F:やった~(予定を考えるf-dex)
- D:あっ、ヤベッ!ストーカーに狙われる!
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※3「ストーカー疑惑」ヒロ杉山さんにも言われた事があり…。至ってノーマルです~!!
- F:ヒ、ヒドイ~!ああ、ついに言われてしまいました!f-dexはイベントによく行くので ※3 ストーカー疑惑があるんです…(^^;)
- D:(笑)東京エールのHPを見ればscheduleが載ってるよ。
東京エールついて
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1997年に設立された「東京ブルーイングカンパニー」。
主力ビールは「東京エールナンバー3」。都心部のバー、レストラン、カフェにて販売。ビアレストランも計画中。
ナンバー3は「私たちのお気に入りレシピの3番」という意味。 - F:東京ブルーイングカンパニー(以下TBC)を始めたのは、やはりビールが好きだからですか?
- D:そうだね。でも直接きっかけになったのは、ビア・マイク氏(Deluxeのメンバー)とビールを醸造する人が知り合いで、作り方を色々教えてもらった事かな。そしてそのうちBREW PUBを作りたい人達が集まって会社を作ろうって事になった。僕らはパッケージデザインを担当したんだ。
- F:DeluxeがTBCの本拠地(本社)なんですか?
- D:そうだね。ここがOFFICE。製造は厚木。
- F:味もプロデュースなどされたのですか?
- D:味は半分だけ。調整だけした。本当は濃いビールとか色々作りたいんだけど、まだそこまではやってない。
- F:東京エール(東京エールナンバー3。TBCの主力ビール)はお店に置いてありますか?
- D:いっぱい置いてるよ。全部で80~90店舗ぐらいかな。東京エールのHPに載ってるよ。
- F:TBCの最終目標!はBREW PUB?
- D:そうね。出来たての1番うまいビールが飲めるPUB!ここで醸造してスグ飲めるの。ビールはfreshがイイ!
- F:ビール大好き!
- D:ベルギービールとか美味しいよね~。甘くてFruityなのとかたくさんあるよ。
ホームページついて
F:生意気さんのHPは自分達で作られてるのですか?- D:うん、そう。だから昔の情報が載ったままなんだよね。
- F:あのトップページはスゴイですよね。
- D:OH!~OH!~OH!~OH!~OH!~OH!~
- F:そうそう全部文字!
- D:ラク!楽!次はね、Photoshopのギャラリー機能で全部作ろうかと思ってる。もう全てそのまんま。NEXTボタンもカッコ悪いヤツで使ったりして(笑)
- F:えぇ~!
- D:いいじゃん~!だって、そもそもみんながインターネットの使い方を間違えてる気がする。ポートフォリオにしても何を宣伝したいのか表現するの難しくない?宣伝用じゃないよね。
- F:確かに画面上だけだと限界がありますよね。スペースも小さいし。
- D:そうそう。長く見れるものじゃないからね。目が疲れちゃう。メディアそれぞれ良い点悪い点あるけど、じっくり見るものはやっぱり紙とか実際に会場で見る方が絶対イイよね。CNNのようなContent Providerは毎日どんどんアップデートして行くものだけど、僕らの場合はちょっと違うからね。最近はそのギャップが見えてきたから、ちょっと表現を変えてみようかなと思ったの。インターネットを根底から使うならもっと遊びで使いたいね。軽い気持ちで。
今後の活動について
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Buffalo Daughter Alubum ” i “ TVCM画像
「♪ア~イ、ア~イ、ア~イ、ア~イ、I know! ♪」歌声と共に次々と形を変化させて行く不思議ワ~ルド !! - F:今後の活動・やりたい事は何ですか?
- D:やっぱベルギービールだね!
- F:話、戻っちゃうよ~(笑)
- D:そうね、何か新しい事、次の事をやりたい。
- F:具体的にどんな事を?
- D:分かんない。やりながら出てくるからね。今はアニメーションや映像にちょっとハマってる。「Buffalo Daughter」のNewアルバムのTVCMを作ったばっかりだよ。見たい?15秒だけだよ!
- F:現在は映像にハマっているのですか?
- D:映像だけじゃなく、色々…Everything…Gardening…Gardeningが一番ハマってるかも!
- F:Gardening!?
- D:うん。草。
- F:野菜ではなく?
- D:野菜じゃない。草。雑草!
- F:雑草~?(笑)野菜は作らないんですか?
- D:いつかね。今雑草を作ってる。簡単だからね。ドクダミとか。
- F:どくだみ健康にイイです!お茶で飲んでる?
- D:飲んでない。どんどん殺してる。
- F:(どくだみの飲み方を教えるf-dex)乾燥させず、葉っぱを洗ってヤカンにそのまま入れて沸かすの。
- D:へーやってみよう。…で3日後に死ぬ。
- F:死ななーい(笑)!
ご趣味は…?
(インタビュー終了直後、ここでMichaelさん登場)
M:お待ちどうさま!- F:あ…もうすぐ終わっちゃうトコです~。
- M:そういう事です!
- D:えーと、今Michaelがハマっている事は?
- M:Farming(農業)!
- D:Gardeningの次のステップはFarmingだしね。
- M:ラマ欲しい!ラマ、すごい好きです。
- F:ラマ!?
- M:蛍光ピンクのラマ欲しいです!
- D:あのツバをペッ!とするヤツじゃない?
- M:うん、OK!アメリカのCOW BOYの×××でピィ~ンッ!って×××××××!!
- F:(英語が聞き取れず…)え、えと、なんだか楽しいそうな毎日なんですね。
- M:LIFE IS GOOD !!
- F:おぉ~なーるほどー(…って実はあまりわかってないf-dex…)
と、ここで突然横のストーブに火が付いた。
ボンッ!!「うわっ!火を発見ーっ!!」
2001.11.19 Deluxeにて
photo.矢内絵菜
助っ人.相原理歩
プロフィール
生意気(namaiki)。デイヴィッド デュヴァル=スミス、マイケル フランクからなるデザインユニット。
グラフィックデザイン、建築、プロダクトデザイン、映像、サウンドなど、様々なアートワークを手掛ける。はたまた、地ビールの会社を作ったり、レーベルを立ち上げてCDをリリースしたり、オリジナルのマウンテンバイクを作ったりと、型にハマらず多方面に渡る活躍を見せる、陽気で冗談好きな2人組。現在は麻布十番「Deluxe」でクリエイター仲間とスペースを共有している。ユニット名の由来は、以前の職場で上司に「生意気」と言われたかららしい!?
Michael Frank(マイケル フランク)
1966年 イギリス リバプール生まれ
1977年 学校を一年中断
1978年 火を発見 ハマル
1989年 上海から大阪行きの船に乗る
1991年 ロンドン大学建築学専攻
1994年 東京大学生産技術研究所
David Duval-Smith (デイヴィッド デュヴァル=スミス)
1970年 ニュージーランド生まれ
1974-1977 フィジーで通学
1980年 火を発見 ハマル
1992年 サン・アド葛西薫氏に師事(日本上陸?)
1993年 ポリゴン・ピクチュアズ入社
1998年 生意気/DELUXEを主宰
climb - 白根ゆたんぽ
f-dex(以下F):本日はよろしくお願いします!- 白根さん(以下S):まずはビールでも飲みましょうか?
- F:い、いいんですか?
- S:今日は暑いですからねぇ
- F:ではいただきます!カンパーイ!
俳優の才能が!?
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※1先日のキノコの公演…珍しいキノコ舞踊団~代表作に『彼女はあまりに疲れていたのでその喫茶店でビートをとることはできなかった。』(ラフォーレミュージアム原宿)「牛乳が、飲みたい。」(スパイラルホール)「フリル(ミニ)ワイルド in the Hara Museum Garden」(原美術館中庭)など。今までの舞踊界のシステムを踏襲せず、ユニークかつオリジナリティ溢れた発想、技法を用いた新しい形態の舞踊団。先日(7月26ー7月28)の「New albums ニューアルバムズ」(世田谷パブリックシアター)で、白根さんはダンサーで参加!!キュートなダンスを披露して下さったのです。
※2パブロフの大桶さんと天明さん…大桶真氏と天明晃太郎氏2人でやってる事務所がパブロフです。仕事としてはMXTV土曜夜10時から生放送中の「テレバイダー」の構成なんかをやってます。(白根さん談)
※3伊藤千枝…珍しいキノコ舞踊団の構成・演出・振付・出演。生意気の2人も「天才だ!」と言う程凄い! - F:いきなりですが※1先日のキノコの公演はいかがでしたか?
- S:ちゃんと踊りきったよ(笑)
- F:失敗も特になく順調に?
- S:う~ん、振り付けに関しては特に失敗はなかったんですけど、第一部で床に置いてあるトランクにつまづいちゃって。転びはしなかったんだけど、一瞬踊りが止まったのが悔しかった。だから2回目、3回目の公演ではすごい注意して踊りました。
- F:第2部では舞台セットで高い所に座っているんですよね?
- S:うん、ずっとね(笑)セリフもなくて、たま~に手をかざして影絵ポーズ(笑)
- F:キノコさんと知り合ったきっかけは何だったのですか?
- S:※2パブロフの大桶さん、天明さんとは古い付き合いで、大桶さんが学生時代からキノコをプロデュースしていた関係で※3伊藤千枝さんと知り合いになった感じかな。
- F:以前にキノコさんの公演に出演された事はありますか?
- S:3年くらい前にエキストラとして。ただ立ってスポットが当たるだけの役だったけどね。そうそう!その時に同じ役で周りに20人くらいいたのに、なぜか俺にピンスポが当たった時に会場が爆笑の渦になっちゃって(笑)
- F:認められたんですね!!
- S:(笑)でも、なぜか2日目以降は笑いが起きなかったんだよね。そこで笑いが起きてたら「俺ってもしかしてスゴイかも!?」って調子づいてただろうけど(笑)
HPの似顔絵について
F:現在ホームページに出ている白根さんの似顔絵についてなんですが、あれは一体…(笑)??- S:あれ面白いでしょ~。友達の嫁サンとかが描いてくれたんだけど、だいたい似顔絵ってイラストっぽく可愛く描いたりするでしょ。それを全部禁止させて、リアルに描かせたんです。そして、ひたすら褒める。そうすると互いに競い合い始めるんです。
- F:あの”狙ってない感じ”がたまらないですね。
- S:狙ってないけど出ちゃってる。その恐さがイイよね。それも個展の話に繋がるんだけど「狙ってない個性」というのがスゴイ面白いんだよね。
似顔絵仕事、連載について
- F:有名人の似顔絵のお仕事が増えていると聞きましたが?
- S:そうですね、結構多いですね。雑誌で連載もしてますし(現在は「smart」と「日経エンターテインメント!」)。
- F:連載は何本くらいあるんですか?
- S:いっぱいあるねぇ(11ページ白根さんプロフィール参照)
- F:最近は評論など、文章も書かれてますよね。
- S:やった事ない仕事を引き受ける傾向はありますね。
イラストレーターとは
F:子供の時から絵は描いていたんですか?- S:うん。小さい頃はマンガの模写ばかりで今みたいな絵は描いてないですけどね。
- F:子供が水着ギャル書いてたらスゴイですよね(笑)あとは名画の模写をされていたとか?
- S:いや、高校の美術の授業でやったルソーの絵をアクリル絵の具で模写したのみなんだけど…それがけっこう今の作風に少なからず影響しているような気もする。それからイラストレーター駆け出しの頃は風景とか動物をよく描いてましたね。人物を描けなくて。だけど、それじゃ仕事にならないと思って、無理矢理描くようにしてました。仕事でね(笑)
- F:いきなり本番ですか?
- S:でしたね。やっぱり自分からねじ込んでいかないとね。画風にしてもイメージを変えていきたいなら、そのまんま乗せられて描くんじゃなくて、自分からそういう方向に変えていかないとね。2、3年周期ぐらいにゆっくりと、気付かれない程度に。それはとても時間のかかる作業なんです。イラストレーターはそういうイメージ作りも含め、営業も広報も全部自分でやらないと次に繋がっていかないんですよ。とても大事な事ですよね。…ひょっとして今、俺すごくイイ事言った?(笑)
- F:ハイ!勉強になります~
個展について
F:今までと印象が少し変わったように感じたのですが、それは狙いだったのですか?- S:う~ん、特にそういう訳ではないですね。よく見てみると、あれも実はギャグなんですよ。「ただ写真なぞってるだけじゃん!」ていう(笑)それを、さも裏があるかのように見せるのは、こちらの技術やテクニック次第なので、そこはキチンと抑えたんですけど。あとはギャラリーっぽく展示したいという考えもあったので、今回は大きめのプリントアウトで見せたりしました。
- F:布にインクジェットでプリントしたのですか?
- S:屋外展示場用の布とキャンバスの二種類の素材に出力したものを展示しました。
- F:展示されていたフィギアは制作されたんですか?
- S:いや、あれは買って来ただけ(笑)今回は「ルーチンワークだけで個展をやる」というのがテーマだったからね。
- F:コンセプトは何ですか?
- S:「絵を描きたくない!」という感じ。描きたくないというか、ルーチンワークのような、誰でも出来るような事をあえてしたかったんですよ。
- F:「面白いストーリーを描いてやる!」ではなく?
- S:うん、そういう部分はできるだけ抑えて、絵の部分だけを描いた感じ。ルーチンワークの先にある、一見誰でも出来そうなルーチンワークをやってもついつい出てきちゃう個性…みたいなものに今は興味があるのかも。
- F:白根さんだからこそできるテーマかもしれませんね。
- S:どんどん自分を落とし入れてるよね~。
- F:今はイラストレーターとして、自分の中で”次のステージ”に来てる感じですか?
- S:そうだね…モチーフの組み合わせとかシチュエーションとか…絵の中で人が何か面白い事してるとか、そういう部分だけで個性を出すのではなく、ありのままを描きたいのかも。例えば、最初に髪の毛だけをひたすら描いて、そこが出来上がったら「次はこの部分をひたすら描く!」という連続で、絵は出来ていくものだけど、そうじゃなくて、描く工程だけを残したいというか…。
- F:ありのままの絵、例えば風景画のような?
- S:うん、風景画とかすごい描きたいね。…でもちょっと面倒だけど(笑)。今回の個展でかなり好きな事をやってしまったので、今後の方向性について少し考える所はありますね。
- F:個展後の反響などはどうでしたか?
- S:あの中の一枚が槙原敬之 の「花火の夜」というシングルのジャケットに決まりました。
Painterについて

- F:現在はPainterでの作業が多いそうですが?
- S:そうですね。ほとんどPainterで描いてます。
- F:手で描いていた時と比べて、作業効率は上がりましたか?
- S:ううん、全然(笑)。手で描いてる時は、小さい絵だったら細かい部分もある程度諦めがつくんだけど、Painterの場合、虫眼鏡ツールというので拡大できてしまったりするので…その辺の駆け引きがまだ上手くつかめないんですよ。
- F:サイズは原寸で描いているんですか?
- S:少し大きめに描いて縮めるとキレイなのでそうしてます。
- F:色は数値で決めているのですか?
- S:Painter自体がCMYKに対応してないので、その辺はカンでやってますね。Ver.7はCMYKにも対応してるそうなんで欲しいなーと思っているとこなんです。Painterはバカっぽい所というか、機械的でなく、いかにも手で描きました風に自動的になるところが面白いですね。その辺は先日の個展に通じる所でもあるんだけど。
- F:白根さんの言う”バカっぽさ”はレベルの高い”バカっぽさ”なのかもしれませんね。分かる人には分かるという。
- S:そうだね。…でも分かんないというのも、それはそれでさみしいんだけどね。
スキップカウズとの出会い
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スキップカウズ アルバム イラスト
「ザ・グレート・ハンティング」 - F:音楽のお仕事などもされてますが、直接アーティストの方とお会いするんですか?
- S:スキップカウズの場合はそうでしたね。仕事をしたキッカケも変わっていて、昔、彼らがオールナイトニッポンのパーソナリティーをやっていた時、面白くてよく聞いていたんですよ。曲もわりと好きだったし。で、ある日その事を知り合いの子に話したら、たまたま本人に通じちゃってね。それから僕がジャケットを担当する事に決まったんですよ。
- F:へぇー!そういう出会いもあるんですね!
- S:もうねぇ、ボーカルのイマヤス(今泉泰幸)君がスゴイんですよ!『中学生男子界のユーミン』っていう感じで(笑)
- F:『中学生男子界のユーミン』…ですか!?
- S:恋愛の感受性がものすごく強いんです。ダメな男の恋愛を書かせたら、ピカイチ!
- F:な、なるほど(笑)
ヨーヨーブームに乗っちゃいました
F:ヨーヨーが凄いという事ですが?- S:ヨーヨーは…止まってるねぇ(笑)今の自分のレベルを落とさない程度にはやってるよ。
- F:更に上は目指さないんですか?
- S:プロテストが受けられる資格までは持ってるんだけどね…
- F:えぇ~!
- S:それでも1000番台とかなんだけど、今ね、その証明書を紛失してて、そこから先に行けないんだよね。スタンプをもらって、それをどんどんためていくんだけど。
- F:スタンプ!?まるで…
- S:ラジオ体操みたいでしょ(笑)?
- F:プロになると、人に教えたりできるんですか?
S:ハワイにプロチームがあるんですけど(「チームハイパフォーマンス」という)それに入団できて、地方のツアーなどに参加できるんですよ。- F:ツアーに!?カッコイイ~。で、でも仕事ができなくなる…
- S:そうそう(笑)
- F:世界ツアーにいきなり行っちゃったら面白いですけどね。
- S:でもねぇ~、今じゃ最近の小学生なんかの方が上手いからね。この間テレビで見たけどスピードが速いもん。
- F:将来、息子さんが出来たら教えられるじゃないですか。そしたらヒーローになれますネ!
- S:うん…でもその時に流行ってればだけどね(笑)
最近は大人の生活してます
F:流行りモノは好きな方ですか?- S:うーん、そんな事ないけどモノによるかな。昔は色々好きだったかもしれないけど、今はちゃんと大人の生活してますよ。マンガもあまり読まないしね。温泉も行ってるしね。
- F:健康的ですね。ジムなども行かれますか?
- S:前は行ってたけどね、プールとか行きたいですねー。20代前半の頃はよく行ってました。2kmぐらい泳いだりして。
- F:普通は30代ぐらいから健康を意識するじゃないですか。白根さんの場合は20代で終わってしまったんですか?(←失礼な)
- S:終わってないよ~っ!行きたいんだけど、仕事とかお酒とか…ね。徹夜明けに飲むとヤバイよね。ちょっと前によくやってたのが、神楽坂の友達がやってる店で飲んで4時…その後、代々木上原のBarで朝7時まで飲み…で帰ろうと思うんだけど7時からやってる代々木上原のうどん屋さんで、またビール飲んじゃうというコース。
- F:ひゃ~!ストレスでもあったんですか?
- S:いや、そうではないけど、気持ちがやたらイッちゃってたというか…最近はもうやってないよ(笑)
海外旅行はやっぱリゾート!アジア~ン
F:海外はよく行かれるんですか?- S:アジアが多いかな.香港、ハワイ、ハワイ、バリ!
- F:リゾート多いですねぇ~
- S:リゾート好きですねぇ~
- F:砂浜でボーッと?
- S:いいですよ~リゾート。あぁ…バリ行きたいなぁ!プール→プール→ビール→プール→プール→ビール→昼寝。
- F:プールとビールだけじゃないですか(笑)!
S:バリってオーストラリア人にとって「アメリカ人にとってのハワイ!」みたいな感じらしくって…オーストラリアからの旅行者が多かったです。あと、いわゆるアッチ系の人も多くて、すごいロマンチックなコテージなのに、はげチョビンとイカつい男子が、プール入って「キャ~!」とか言い合ってるの(笑)- F:ひぃ~!開放的ですね
- S:リゾートだけにね…。
- F:ヨーロッパはどうですか?
- S:あぁ…全然興味ないねぇ。「ゴメン!」って言うくらい、やっぱハワイですよ。ハワイ!ハワイ!サイコー!服装もどうでもよくなるしね。
- F:気楽になれるんですね。
- S:大好き!ハワイ着いたら、もうニコニコしちゃうもん。ホント単純にイイ所。
- F:先日は韓国に行かれたとか?
- S:ハイ、行きました、3泊ぐらいかな。お店によっては、夜中ずっと開いてるところがあるから楽しめるよ。映画も平日なら24時間見れるところが多いしね。
-
※4韓国映画「2009ロストメモリーズ」(監督:イ・シミョン)韓国のトップ俳優ジャン・ドンゴンも出演。近未来である2009年。韓国が日本の植民地から抜け出すことができなかったという仮想物語から広がるアクションミステリー。
- F:どんな映画を見たんですか?
- S:※4「2009ロストメモリーズ」。中村トオルが主演なの。いきなり伊藤博文の暗殺から始まっちゃうようなシブイ近未来SF映画なのに、ラストに突然時空の扉とかが出てきたりするの(笑)考えようによっては中身は結構深い映画なんですけどね。
今は疑問を抱く時期!?
F:お盆は休まれるんですか?- S:うん、さすがにね。温泉に行ってきます。車買ったしね、
- F:どんな車ですか?
- S:スポーツカー!やっぱ車だね!おもちゃの最上級は車!
- F:温泉へは車で?
- S:そうですね。
- F:でもこの時期は渋滞が凄いんじゃないですか?
- S:渋滞ねぇ…でもオートマだから大丈夫。ていうか、スポーツカーのくせに何でオートマ買ってんの?って感じだけど(笑)
- F:前から温泉は好きだったんですか?
- S:温泉…好きですね。でも、実は最近「本当に温泉好きなのか~?」っていう疑問が…。温泉につかってる自分に何となく飽きてきたというか…。
- F:温泉までも!?(笑)今は色々な事に疑問を抱いてしまう時期なんですね。
- S:うん、「40にして迷わず」って言うように、今は迷う時期なんですよ。更年期障害かな?
- F:いくらなんでもそれは早すぎです~っ!
白シャツブーム!?
S:今年34歳になるんですよ。最近は結構落ち着いてますよ。服装とかも別に考えなくてイイかな~って感じになってきたし。35歳になると40歳のビジョンが見えてくるらしいので、服装とかもシフトチェンジが起こると思う。- F:確かにそのあたりから「20代と同じ服装でいいのか?」と考えちゃうかもしれないですね。あえて言うなら今は何系なんですか?
- S:今は白シャツブームです!
- F:え?キノコの舞台で着ていたような?
- S:まさにそれ。だって、あれ自前だもん(笑)
- F:髪型は白根さん独自のスタイルですよね。
- S:そうかな?ていうか美容院のスタイル。1,2年くらい前にいきなり出来たんですよ。
- F:白根さんの提案で?カッコいいですね。
- S:でもそんなに変わってるかなぁ…
- F:頭の形なのかも? (↑失礼な)
- S:その前は坊主が好きだったんだけど。
- F:今はベッカムぽいですよ
- S:ええー!?どっちかというとゴリじゃない!?
- F:そうか!(←失礼な)
WINKファン!?
- S:いや、BESTを持ってるだけなんですよ。2人のファンと言うよりは、ああいう80年代ぽい楽曲の「泣き」メロディーで歌詞が北関東っぽい、ヤンキー入ってる感じが好きなんです(笑)
- F:アイドル好きですか?
- S:前はモーニング娘。とかも好きだったけど…最近テレビ全然見ないしねぇ
- F:暇がない?
-
※4「探偵ナイトスクープ」…ABC・TV朝日系列で放送中。関西では23時の放送にもかかわらず、視聴率は平均20%前後、30%を超える事も度々。なのに関東では火曜27:11(放送日時は変更が多々あるそう!?)放送で視聴率はわずか2%程という謎(?)の多い番組。
~最近の白根さんの発見~
『ナイトスクープのナイトは「knight(騎士)」でした!なので、夜のNightとは意味がちがってきますね。称号を与えられた「探偵スクープ」氏って事なのか?なのでスタジオセットも妙に豪華でニセヨーロピアンなのもだんだん合点が行ってきました』との事。さすが鋭い視線ー! - S:うーん、興味がない。あ、でもよく見てるのは「探偵ナイトスクープ」と伊集院光の「ゲームウェーブ」。あと夕方にやるドラマの再放送をちょっと。
- F:「探偵ナイトスクープ」!明け方に見た事があります~。少し古臭いような感じのやつですね。
- S:何言ってんのっ。古くないよ~!※4関西では視聴率なんか物凄いんですから。NOW!なんですよ。
- F:ええーそうなんですか?
- S:だって、スクープしてんだよ!探偵が!深夜に!
- F:そのまんまじゃないですか…(笑)
今後の活動
-

「雑誌dish」特集トビラ用イラスト

2002年の年賀状用オリジナルポストカード

2002年の年賀状用オリジナルポストカード

週刊誌SPA!で連載しているコラム
「ドリルで学ぶ男と女の恋愛学」用のイラスト - F:今後の活動予定を教えてください。
- S:ねぇ…どうしましょうねぇ(笑)仕事を起動修正したいのはあるかなぁ。どんな方向へ持っていこうかと。好きな仕事がもっと増えるといいなーと。
- F:「新!白根ゆたんぽ誕生」ですか?
- S:誕生するといいですねー。このまま頑張ってると、何か普通にイラストレーターみたいになっちゃうしね。
- F:で、でも、テレビに出演したり、ダンス踊ったり、全然普通じゃないですよ…
- S:いやいや、仕事的にね、例えば、チャラついた事をしてると絵もチャラつくのが普通じゃない?でも、絵は思いきりストイックなのに、そういう事をやるっていうのはどうなんだろうって…。だからと言ってアートに行きたいわけじゃないんですけどね。仕事を、作っていかないといけない年頃なのかしら?っていう…
- F:自分でプロデュースまでされる事は多いんですか?
- S:いや、ほとんどないです。
- F:「白根さん風に自由にどんどんやっちゃってください!」という仕事などが多そうだなーと思うんですが?
- S:あーけっこう苦手なんです…。で、それを克服するのも最近のテーマですね。『大体こういう内容でこんな感じで』と言われると出来るんだけど『このスペースお任せ!勝手にやって!』というのは時間かかっちゃいます。選択肢がありすぎるとダメなタイプなのかな。昭和生まれだから…。
- F:ええー?それは関係あるんですか(笑)
- S:自由にやってくれといわれると、わりと構えちゃうんだよね。
- F:根が真面目、なんですかね?
- S:真面目ですよ、安全運転です!あと、周りが、どう出るか考えちゃうから。
- F:そう言えば、今回の取材アポのメールのやり取りでも、要点シッカリ気持ち良くお返事下さいました。
- S:ほんと!?誉められちゃった~
- F:そういえば目標としてデスクの前に『目指せ、かっちゃん甲子園! 南』と貼ってあるというウワサを聞いたんですけど。
- S:ああ、それはウソです(笑)※5
な、名前が?
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※5…本当は「いそがしくても謙虚にね♪レッツデタラメ!!」と貼ってありましたS:ヨコハマトリエンナーレとか出てみたいですね。別に現代美術に行きたいわけじゃないけど、ああいう場所だったらやってみたいなと思う。
- F:皆、ゆたんぽ氏がどうくるか!?と期待しますよ。
- S:ああ…うん。それなんだけど、どうも「ゆたんぽ」って名前がネックになってる気がするね。何か「VOW!」とか「バカじゃーん?」みたいなイメージっぽいじゃん。
- F:白根さんの名前の由来は色々あるみたいですね。例えば”温泉好き”とか。
- S:意味はほとんど後付けなんだけどね。
- F:名前のイメージが先行してるという事ですか?
- S:部屋中にフィギュアが沢山置かれてる!と勝手に思われてたりするしね(笑)例えば、今井(トゥーンズ)君は作品とか名前のイメージ通りでストリート系のおしゃれサンという感じの部屋に住んでて、一見ワルそうですがホントに優しいイイ人なんですよ。
F:今日はありがとうございました!ユル~くまとめさせていただきます!- S:ん?ユルかった?
- F:うーんと…話は真面目な事が中心でしたよね。
- S:でしょう?それなのになぜかユルイ話になることが多いんですよね。やっぱ名前のせいかな~
- F:では、イメージを変えてアルファベットで『YUTANPO』とかどうですか?
- S:ええ~!?ど、どうかな~。
2002.7.31 白根ゆたんぽ事務所にて
プロフィール
白根ゆたんぽ。1968年埼玉生まれ。桑沢デザイン研究所グラフィック研究科卒業後パルコフリーペーパー「GOMES」のバイトとかチョイス展とかをきっかけにフリーのイラストレーターとなる。現在、大人向けから子供向け、男性誌から女性誌までジャンルを問わずイラストを雑誌、書籍表紙、広告等に提供する。
idea - 田中秀幸
CGは面白いな、で始まった!
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※1…CGをつくる部署のデザイナーとしてNHK系列の制作会社に就職。番組タイトルロゴなどの制作を。当時のコンピュータはとても難しく、マシンは専門の人が動かしていたそう。
※2…芝浦にあった伝説の巨大クラブ。
※3…フジテレビ系列局で放送された伝説の子供向け番組。その斬新で強烈な内容は大人たちの間でも評判となった。(初めて見た衝撃は今でも忘れられません!)CGキャラクターと実写の子供さん、ウゴウゴとルーガの会話コーナーや、その合間に様々な不思議コーナーが挿入される。決めセリフ「おきらくごくらく」「ちゃおちゃおっっと、かえっちゃお!」「たっしゃでな」。

プリプリ博士
トイレから現われ、為になる話をするんです。 - F:学生時代、美大でグラフィックデザインを専攻していたんですよね。その頃からCGをやっていたのですか?
- T:学生の頃って、どんな風に一番自分をアピールできるか、色々と試すじゃないですか。自分なりの方法みたいなものを見つけるっていうか。それが最終的にCGになったんです。
- F:初めてCGで絵を書いた時は「ヤッター!」というかコレダ!という衝撃はありましたか?
- T:「ヤッター!」って感じはなかったですかね(笑)。「面白いな」という。
- F:そうやって学校でCGを学んで、その後のお仕事に繋がって行ったのですね。
- T:いや、学校ではとくにCGの授業はもうけられてなかったんですよ。なので、※1そういう関係の会社に就職してから覚えていきましたね。
- F:具体的にどのようなお仕事を?
- T:普通にニュースのタイトルとか作ってましたね。
- F:絵に関しては?
- T:絵というよりはムービーですね。自分の書いたものを動かしたいと思ったんです。その辺りから自分でパソコンを買えるくらいに世の中が進化していたので、やっと自分でコンピューターを購入してやり始めました。
- F:独立!ですね
- T:独立という程でもなかったけど(笑)仕事も少しずつ入るようになってきて…。学生時代からクラブでVJのような事はずっとやっていたので。※2「ゴールド」でよくやっていました。
- F:内容はカッコイイ系ですか?それともキャラクターやアニメを動かす感じですか?
- T:もう、なんでもですね。全然決まったのもなくて、自分で書いたものをとにかく動かしたり…毎週やっていたのでそんなこだわってらんないですよね(笑)
- F:仕事をしながらVJも?
- T:そうですね。ただ※3「ウゴウゴルーガ」の話が来た時に、さすがにサラリーマンをやりながらじゃできないと思って会社を辞めましたね。
ビックリ…!!ウゴウゴ誕生。
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※4…岩井俊雄(いわいとしお)さん
さまざまなメディアを使ったインタラクティブな作品を制作する国際的メディアアーティスト。97年、坂本龍一とのコラボレーション作品でアルスエレクトロニカ・フェスティバルのグランプリを受賞。プレステ2ソフト「びっくりマウス」の共作、NHK「デジタルスタジアム」などテレビの出演など。
※5…「AMIGA」(アミーガ)
1985年にCommodore社が発売したパソコンのシリーズ名。先進的なマルチメディア機能と群を抜く処理性能により熱狂的なファンを獲得し、CGアニメなどの分野で広く利用された。 - F:ウゴウゴルーガの独特な世界観はどのようにして作られたのですか?
- T:最初に僕と、メディア・アーティストの※4岩井俊雄さんと、当時※5AMIGAをメインにしてアニメーションを作っていたグループが先方に呼ばれて「今度子供番組を作るんだけど、ある意味、画期的なものにしたいから何かイイ案ないですか?」と言う事を言われて…。あのリアルタイムで子供とキャラクターが話すというシステムは岩井さんが作ったんです。僕は、演出やキャラクター制作を担当しました。
- F:初めて見た時はかなり衝撃でした!反響もすごかったですよね。
- T:ビックリさせたいというのが目的だったので(笑)子供は面白ければ見てくれるし。
- F:子供番組でしたが、かなり大人が見ていたような気がします。
- T:そうですね。ある意味そういう部分はあると思いますね。
フレイムグラフィックスについて
F:その頃から独立されてフレイムグラフィックスを設立されたんですか?- T:そうですね。その頃からそのままです。
- F:フレイムグラフィックスという名前に意味などはありますか?
- T:全然ないですねぇ。
- F:全然ないですか(笑)響きが良かったとか?
- T:そうですね~。ホント深い意味はなくて…。その頃僕1人でやってましたからね。
ハードな毎日
F:睡眠時間はどのくらい取られてますか?かなり忙しくハードな日々を送ってらっしゃると思うのですが…- T:そうですね、この業界は皆そうだと思うんですけど、かなりキビシイ生活は強いられてますかね…。睡眠時間はメチャクチャですね。仕事に合わせてるので。なかなか遊びに行く暇もなくなっちゃって。あ、でも年に2回ぐらいは長めに休むようにはしてます。
- F:海外に行かれたりするですか?
- T:そうですね。特に決めてはいないですけど、ヨーロッパ方面が好きです。映像、VJも!
- F:電気グルーブのPVなど映像の仕事もなさってますね。
- T:映像ではスタッフが多いのでそれをまとめていくのが大変です。僕の場合は絵が描けるんで、絵コンテを描いてまとめていきます。
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※6電気グルーヴのピエール瀧氏とのユニット。テレビ番組「うたばん」ジングルなど幅広く活動。
- F:VJもこなしていて、本当にハードですね!あ、※6プリンストンガの活動は現在どうですか?
- T:おととしくらい?まではやってましたけど、最近はやってないですね。活動は、またそういう状況になったらやるかもしれませんが、新たに若い人達もどんどん出て来てるので、そういう人達がやった方がいいんんじゃないかと思うんですけど…。
最初は手書きで
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F:全般の仕事の流れとしてどのような感じで作業されているのですか? - T:もともと最初は手で絵を書いて、それをパソコンに取り込んでフィニッシュしてたんですけど、最近は仕事の量も増えてきたので、スタッフが分業してやる事もありますが、基本的に最初のスケッチ部分と最後のフィニッシュは必ず自分がやっています。
- F:現在スタッフの方は何人いらっしゃいますか?
- T:5人です。
- F:現在使用されているソフトは何ですか?
- T:基本的なソフトですけど「Adobe Illustrator」「Adobe Photoshop」「Adobe After Effects」「Apple Final Cut」などですね。
ミルクチャンはフラッと。
F:始まりのきっかけは?- T:もともとはフジTVで深夜放映されていた「Flyer TV」という番組の5分くらいの枠で「何かやりませんか?」という依頼が来たので、これを提案したんです。
- F:それ以前にミルクチャンのようなアニメーションはやられた事はあるんですか?
- T:なかったですね。今までは、セリフとかも声優さんを入れてやるという事もなくて一度やってみたかったので。
- F:作品の構成なども田中さんが?
- T:構成は作家の椎名基樹さん(脚本)と考えていました。
- F:何と言うかとても変わった感覚なので、これも衝撃だったのですが、ウゴウゴルーガを作った人というのを聞いて、納得できました(笑)。やはり元々田中さんが持っている感覚なのですかね?
- T:う~ん、どうですかね、2人でやってましたから…2人の感覚です(笑)
F:キャラクターの名前は田中さんが考えられたのですか?- T:それも2人ですね。まず僕が絵を書いて、それを基に2人で話をして設定を考えるんです。
- F:ミルクチャンの名前はすぐ決まったんですか?
- T:それがねぇ…実は2人でずっと考えても全然決まらなくて困っていた時、ちょうど近くを知り合いの鈴木おさむ君という作家さんがフラッと通りかかって…。彼が決めました(笑)
- F:ええー!(笑)じゃあもしその時会えなければ、ミルクチャンは違う名前だったかもしれないんですね!
- T:そう(笑)「ミルクチャンでいいじゃん、ミルクチャンで」って(笑)
F:主人公なのにぃ~!!そういえば、ミルクチャンの声優さん(中村春香さん)は当時中学生だったんですよね?セリフの言い方など直接指導されたのですか?- T:それはまったくしてないですね。他の声優さんには最初お会いしてイメージなどお話したんですけど、彼女に関しては何もしてないです。
- F:もともとああいうしゃべり方だったんですか?
- T:そうですよ。オーディションをテープでしたんですけど、聞いてすぐに「この子だ!」と思って決めました。後は何も作らないでそのままやってくれという事で注文だけしたんです。でも最近は初めの頃に合わせて、少し声を作ってるみたいですけど。
- F:成長したんですね~
- T:そうですね。そして今は高校受験らしいです。
- F:わ、若い…!セリフの内容はわりと過激じゃないですか。意味は分かっていたんでしょうか?
- T:半分ぐらいは理解してなかったかもしれないけど、今は中学生だとあのくらいのギャグは分かるじゃないですか。一応面白いとは思っていると思うんですけどね…どうなのかなぁ?
- F:そういう微妙な過激さなど、我々のような大人が好きな内容が組み込まれてるなぁと…中年の笑いと言うか(笑)
- T:あー、それはただ単に僕らが中年なんで(笑)
- F:狙っていた訳ではなく…?
- T:そうですね。子供向けでもなく、30年代くらいの大人でもなく、ターゲットをまったく決めないで作るとどうなるか?というのをやりたかったんです。

- F:今後はどのような展開をされていく予定ですか?
- T:この間、Shockwave.comでミルクチャンの短編アニメをオンエアしていたんですが、それがDVD化されたんです。なかなか面白かったので、例えばこういうフリーペーパーでもいいんですが、何かゲリラ的に展開していければ面白いかなと。
- F:コラボレーションなどは?
- T:もしお声がかかって、面白そうだったらぜひやりたいですね。あとは先日ミルクチャンのマンガ本が出たんですが、そういう紙媒体でどんどんやってみたいですね。最終的にはアニメがやりたいんですけど、それを形にするために色々とゲリラ的な事をしていきたいですね。
どっちがホンモノ!?
T:原型は原型師の桜井さんという方が作られていて、僕は監修をさせてもらってます。- 丹:田中さんにはラフ段階からやっていただいているので、ほんとに最初から最後までお願いしています。
- T:あとはパッケージですね。さすがに原型をこねるのはできないので(笑)。まずこちらでスケッチを書いて、それを身ながら原型師の方が作って行く感じですね。
- F:3Dのスケッチなのですか?
- T:いや、3Dではなく全方向のですね。
- F:斜め横とか??
- T:いや(笑)、真横と正面と…3面図ですね。
- F:キャラクターが立体化されるという事に関してはどんな気持ちですか?「3面図どおりだ!」とか?
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最近グッときた作品 - T:やはり元が二次元のものなので、イメージ100%には、なかなかならないですけどね。それは何でもそうだと思うんですけど、ただ、このフィギュアの方が出回って来たら、逆にこっちがスタンダードになったりしてね(笑)
- F:なるほど、フィギュアから入る人もいるかもしれないですねぇ~。
- T:俺が書いた絵を見て「何かこれ違う」とか言われちゃったりして(笑)
- F:アニメとかでよくありますよね。書籍のマンガを見て「違う!」とか…。小さい頃、思った事があります。
- T:子供が見て「テレビはニセモノ~」とか言われたら寂しい!(笑)まぁ、でもそのぐらいになってもいいですよね。一応監修もしてますし、こっちがスタンダードになるのもありかな、と、思ったりして。
- F:(笑)でもアニメの方もよろしくね!ですね~。
今後の活動について
F:その他、商品化など今後やっていきたい事は何かありますか?- T:なるべくくだらない物とか作って行きたいですね。フィギュアはフィギュアでキャラクターの人形なので、そんなにひねっても仕方ないですしね。他にgoodsを作るとしたら…アニメの世界観のままで、すっごいくだらないものを出して行きたいですね。
- F:生活必需品とかですか?
- T:いや、逆に生活に必要ないものとかね…。ま、それを言ったらフィギュアもそうなんですが(笑)
- F:筆箱とか、普通に使えるものではないということですね。
- T:そうですね、例えば筆箱だったら、短くてエンピツが入らない使えない筆箱とか(笑)
- F:意味ない~!!(笑)
- T:そういう感じでgoodsでも世界観が出せていけたら面白いかなと。
- F:ぜひ見てみたい~!今後がとても楽しみです。本日はどうもありがとうございました!!
2003.03.04 フレイムグラフィックスにて
photo.相原理歩
プロフィール
田中 秀幸(たなか ひでゆき)。(株)フレイムグラフィックス代表。グラフィックデザインやキャラクターのデザイン、またビデオクリップ・CMのディレクション、テレビ番組、ゲームのアートディレクションなど映像制作を行っている。
Special Edition!
f-dexでおなじみのクリエイターの皆様に2004年の抱負を語っていただきました!
益田ミリ イラストレーター
いつかいつかと思っているうちに、なんもできないまま陽は沈み、また陽は昇り、また陽は沈み、また陽は昇り…を繰り返しているのは、まぎれもないこのわたしである。
日本という国を形作っている47の都道府県。いつか行こうと思っておいたら行かないまま人生を終えるであろうことは、わたしの性格上目に見えている。こうなったら、もう強制的に行くしかないんじゃない? というわけで、毎月、日本を旅して早1年。その記憶はホームページに記してあるが、f-dexではそのこぼれ話を書いてみようと思う。題して「ニッポンの穴」。お楽しみにね。
「47都道府県ひとりで行ってみよう」http://www2.odn.ne.jp/47todoufuken/
デビルロボッツ 1997年結成の5人組のクリエイティブチーム
DEVILのゆく年まとめ。トーフ親子はDVD、絵本、トーフ本第2弾「TO-FU 68/100」を出したりとさらに成長。DEVIL初のお菓子仕事「ソフトマシュマロ マフィ」(美味)も発売されました。そんななか、くる年に向けて新機軸も着々です。来年2月発売予定のDVD「海賊ちゃん」では未完の金獅子監督・我らがカト社長によるパペットムービーをお届けできそう。また以前からやりたかったレコードレーベルも年明け立ち上げを予定。その名も「TO-FU HEAD RECORDINGS」。第1弾のコンピCDには国内と海外の個性的なアーティストが参加を表明してくれてます。2004年も暴れます!!
http://www.dvrb.jp/
白根ゆたんぽ イラストレーター
イラストの仕事を個人でするのって絵を描く部分と仕事をマネージメントする部分が必要だと思うんですが、絵を描くオレはデタラメでいいわけですよ、面白い絵を描けばいいんだから、でもマネージメントするオレは社会的にデキル人な方が良いわけじゃないっすか、んでたまにでたらめなオレにマネージャーのオレが口出ししたりして皆さんをよ喜ばすアイデアを入れたりはいいんだけど、どーも仕事のマネージメント出来てネ〜オレ!って思ったりなんで来年の飛翔にはマネージャーなオレ以外が必要かもな〜とか思うんですが気のせいかもな〜とか思ったりもしてね。とりあえずはビデオレンタルで恋愛映画借りるオレとエロビデオ借りるオレとかあたりでオレオレ会議でもするか。でもな〜全員のオレで見るんだろうな〜エロビデオ。
http://www009.upp.so-net.ne.jp/yuroom/
立古和智 編集者・ライター
やったね、ユカクマ編集長。祝・f-dexリスタート! だからって「明日までに来年の抱負を書け。ハッピーなカンジ」ってそいつはタイヘンだな。まあいいや、以下徒然と。来年はじめに会社設立します。ぼくは編集とかライターとかやってるんだけど、表向きにもピシッとしおうかなって。で、ついでに出版事業にも参入しようと思ってます。実現したら、f-dexはウチから価格1,000円でリリースするからね。でね、そろそろ賃貸生活も卒業と思って。家は男の城じゃん。こないだ嫁さんもらったことだしさ。嫁さんもらったついでに、ラブリーベイビーを迎えるなんてのもいいね。とかいって全部妄想なんだけどね。読んでくれた人、ゴメンね。こんな風になるとスゴイなあ。ってわけで皆さまごきげんよう。あらためて、祝・f-dexリスタート! 野望・月間化!
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