
一人だけど大組織

●Joe Pass/VIRTUOSO
世界中のジャズギタリストに衝撃を与えた名盤。コードと旋律を同時に奏でるその様は唯一無二であるとともに、新しいジャズギターの在り方を指し示すこととなった。有名スタンダード楽曲揃い。凄すぎて腰抜かすけどね。

●Joe Pass/VIRTUOSO#4
VIRTUOSOシリーズは全4枚で、これが最後の一枚。同じくスタンダードの名曲揃い。「枯葉」「いつか王子様が」「四月の想い出」「降っても晴れても」など。少しラフな演奏はライブ感に溢れていてグッとくる。
突然ですが、最近フリーになりました。ってか、会社倒産しました。こないだまでは、このコーナーのクレジットには「雑誌編集者」って書いてあったのですが、今回からは何になってるんでしょう。楽しみです。さておき、フリーでいろいろやってると「会社員のときって、良かったなあ」とか思ったりします。お金のこととか、自分がやるべき仕事とか、何も考えなくてもテキトーに与えられたりしますもん。「組織に属していることのありがたみ」をひしひしと感じちゃうわけなんです。だからといっても、ぼくなんかを雇ってくれるキトクな会社はないので、「一人組織」でがんばってるわけなんですけど、同じくジャズの世界にも、一人でがんばってる人っているんですよね。
三大ジャズギタリストの一人、ジョー・パス。正確には、がんばって“た”人。もう死んじゃったから。ギター一本、一人でスタンダードナンバーを歌い上げる超絶技巧なギターは、彼を代表するアルバム名『VIRTUOSO』そのもの(VIRTUOSO=名人、巨匠)。俗にいう「小さなオーケストラ」であり、一人大組織なわけです。なんでも、テーマ(主旋律)とコード進行を見ただけで、どんな曲でもコードとメロディを織り交ぜて弾けたというから、巨人を通り越して怪物クンです。
もちろん、この天才をジャズ界は放っておきません。ときにトリオ(3人編成)、ときにはカルテット(4人編成)でとプレイしたジョーではありますが、やっぱり人々の間で語りつがれているのは、『VIRTUOSO』シリーズ。計4タイトル、そのすべてがジャズギターによるソロスタイルのお手本として後に受け継がれているわけです。
まーこれぐらい凄ければ一人組織でも全然OKなんですけど、ぼくみたいに割とフツーなカンジだと困りもので、ボゥーっとしてるとみんなから放っとかれっぱなしです。というわけで、依頼お待ちしてまーす。
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