
ジャズライブは公開座談会(?)

◆Jim Hall & Bill Evans/UNDERCURRENT
ギターとピアノというともにコード(ハーモニー)を操れる楽器2本が織りなす静かで重厚なサウンドにグッとくる。いわゆるビバップとかそういった枠でははかれないピアノ&ギターデュオの名作

◆Jim Hall&Ron Carter/ALONE TOGETHER
ベースとギター、ともに弦楽器なれど単音楽器とコード楽器が融合することで醸し出されるスペースの効いた音空間。ジムホールのリリカルなフレージングと木訥としながらもしっかりを底辺を支えるロンのベースがデュオならではの味わいを醸し出す
ジャズの醍醐味といえばライブ。なぜなら、アドリブ主体の音楽であるジャズのこと、その場・その時でしか味わえない音楽がそこにあるから。って書いてて恥ずかしくなってきた。こないだ、ちょっと思ったんですよ。クラシックって、譜面通り美しく超絶技巧を駆使して演奏する音楽の代表格じゃないですか。なのに、ジャズの人たちってテキトーなんですよね、演奏内容。当日まで何も準備しないって話も珍しくないくらい。クラシックが「台本がしっかりしたお芝居」だとすると、ジャズはコード進行とテーマメロディしか決まっていない「会話」、そのライブは「公開座談会」みたいなものかなあって、思ったわけ。
会話といえば、ジム・ホール(Gt.)がデュオでリリースした一連のアルバムはサイコーです。決してテクニックをひけらかすことなく、2人だけの空間を作り上げている。そのリリカルなフレーズ、コードワークは「静かに燃える」って形容がピタリはまるもの。ライブでも、音量が小さいんだな。けどオーディエンスも、気がついたら静寂のなかに静かに燃える巨人の空気にとけ込んでしまう。
過去には、第二期マイルスバンドを代表するベーシスト、ロン・カーターとの「Alone Together」、ロマンス派ピアニストの代表格ビル・エバンスとの「UNDERCURRENT」、OLさんにも大人気パット・メセニーとの「Jim Hall & Pat Metheny」といったデュオ作品での実績があります。どれも、極上の会話を楽しめること請け合い。
ってまあぶっちゃけ、ジャズの醍醐味なんて人それぞれなんですけどね。有名な楽曲には「スウィングしなけりゃ意味ないね」ってものもあるくらいで、「ジャズ=スウィング」な人もいるわけです。確かにあの曲はスウィングしなかったら、ほんとに意味なかったな。格好悪かったよ(経験済み)。
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