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海外の穴

VOL1.ラスベガスの巻

Vol. 007 海外の穴 益田ミリ

vol007_guest_kaigai.jpg「わーっホタル!きれーい」

ゴールデンウィークに行ったラスベガス。夜空一面にホタルが舞い、それはそれは幻想的だった。こんな砂漠にもホタルがいるんだぁ。うっとりしていると、顔面になにかが激突してきた。あわてて地面にたたき落とす。巨大な蛾だった。わたしがホタルだと思っていたのは、ラスベガスのネオンに照らされていた無数の「蛾」だったのである。

夜空いっぱい蛾、蛾、蛾。ブラックライトをあびた蛾たちが得意げにバタバタやっている。砂漠中の蛾が、光りを求めて全員集合しているのだ。やめてってば!!はっきりいって、こんなことガイドブックには書いてなかった。カジノ、グルメ、ショッピング。素敵な夜がわたしを待っていると思っていたのに。いざ行ってみりゃ、蛾は顔面に体当たり。

ホテルの部屋に戻れば、窓の隙間から入って来た蛾と格闘。ラスベガスで、ティッシュ片手に蛾と戦う32歳の独身女。みじめとはこういう時に使う言葉なんだろう。カジノでも負けたしね。


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