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そんなセリフ迷っちんぐ!

あいつとララバイ

Vol. 011 そんなセリフ迷っちんぐ! フキコ7

「みんなもう集まってるかな。ほら腕くんでいこうぜ」「なんだなんだ、腕なんかくみやがって…友美ちゃん、いちだんとマブイじゃん。やる~~っ」「よーし、いくぞーッ…燃えるハートにタッチして、イカしたダンスでオールナイト♪」「わおっ」~
~『あいつとララバイ』(講談社)~青春度…★★★★★

あいつとララバイ
踊ってます、 踊ってますよ、 バカップルが。
若いってステキだわ~

バイクマンガといえば、『バリバリ伝説』※1と揃って有名なのがこの作品。しかし、そんな硬派なマンガも、連載開始は後期とはまったく対照的で、「ステップ青春ストーリー」という意味不明なキャッチが、なんともよく似合う内容ぶりなのである。主人公(菱木研二)は高校を留年したバイク野郎。しかも、好きな女のコ(佐藤友美)にすぐにちょっかいを出す軟派野郎で、校内放送を使って「もう気づいているだろう。そうお前のこと好きなんだぜ。本気だぜ。あったとたんに一目惚れさ」などと全校生徒の前で告白する始末。まさかと思いつつ、読み進めていくと、あ~ん、予感は的中。怒鳴り込んだ友ちゃんとのやりとりがマイクから筒抜けで、生徒全員大爆笑という…なんともベタなオチが展開されていくじゃないの。さすが「ステップ青春ストーリー」だわ。

さらに、告白シーンでは青春マンガお約束のハチャメチャぶりが炸裂。いろんな展開を経て、お互い自分の気持ちに素直になったはいいけど、ふたりは何を思ったのか公園で突然ダンスを始めてしまうのだ。しかも、「ほら月の光の下でステキなあなたと踊るのよ。ほらここでターンをきめたら、今度はふたりでジャンプ&シェイク…」と、読んでいるこっちが恥ずかしくなるようなポエムつき。月明かりをスポットに、公園で踊り明かすバカップルに、ああ幸あれ※2。

※1…『バリ伝説』の作者・しげの秀一は、 『頭文字D』でもおなじみ。ちなみにタイトルは、「かしらもじ」ではななく「イニシャル」と呼ぶように。

※2 …当初はこんなだったけど、後半は純粋なバイク漫画になったもよう。ちなみに全39巻刊行。


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