
印刷物の作り方、疑問などを、レーエがやさしく解説します!
作品ファイルを作ろう!
作品ファイルを作ろう!
自分の作品集をつくるのはとても楽しそう。文字をいれてイラスト付きの読物作品にしたら、フリーペーパーとして無料で配付したり出版社に持ち込みしたりできる、仕事に繋がるツールになります。作品を、どんどん外に発表していけば思わぬチャンスが舞い込んでくる可能性は広がるはず。
自分の作品、どうします?
絵や写真などの作品は、どのようにして発表したり保存したりしていますか?カラーコピーでクリアファイル差し込み?原画をそのまま持ち込み?重いしスマートじゃないかも~。自分で作った大切な作品。沢山の人に見てもらったり、カッコいい状態で持っていたい。料金が安くなるなら、なおgood!それには何か、いい方法があるのでしょうか?
とてもナゾな印刷世界
カラーコピー以外の方法として考えられるのは、家庭用プリンターや通常印刷。プリンターはパソコンがあればできそうだけど印刷については何か良くわからないかも。大体、どこにどうやって頼めばいいもの?数も沢山刷らないといけない?個人で頼む事ができるの?など、ナゾがいっぱい。そのナゾをチョット解いてみましょう。
印刷する時どこに頼めば?
作るものによりますが、普通の印刷会社は、大量のものを扱っています。個人的に頼むのなら少部数対応の印刷会社でオーケー。オンデマンド印刷などが少部数対応の印刷方法です。
何部くらいから受付け?
印刷会社で対応は変わってきますが30枚位から受け付けています。通常印刷なら、500部くらいまでは同じ金額になりますが少部数対応なら30部なりの金額で印刷する事ができるのです。
個人で頼む場合は?
1000部前後を頼む場合、大量印刷しか対応してないところは難しいかも。また、印刷データの作り方等、を教えてもらえないことが多いです。企業対応しているので出来て当然って言う事だからかも…。
パソコンが使えないけど?
「こんな感じ」という簡単な指示書を描き、写真等と一緒に、渡せば大丈夫です。版下料金やデータ作成料金が発生するので、見積もりを出してもらってから注文するようにしましょう。
比較してみたら…
では、気になる価格はどのぐらい?作品ファイルでよくある、カラーコピーによる制作料金と少部数印刷の料金を比較してみます。
カラーコピーでクリアファイル
20ページで30冊つくった場合
20P×30冊 = 600枚
600枚×A4カラーコピー代50円 = 30,000円
A4クリアファイル料400円×30冊 = 12,000円
合計42,000円(1冊1,400円)
利点:大きい
欠点:重い、個性にかける、つくる手間がかかる、あまりキレイでない
小部数でオリジナルファイル
A5サイズ、フルカラー30冊
データ面付け~印刷 = 14,720円
断裁、丁合、中綴じ、送料 = 9,900円
合計24,600円(1冊820円)
利点:軽い、オリジナリティ、手間がかからない、仕上がりがキレイ
欠点:価格を考えるとサイズが小さくなるかも
制作者の声

ファイルというより自分の作品集がつくりたかったのと、少ない数でもOKと言う事だったので、少部数印刷でつくりました。小さくて軽いから郵送代も安心。仕事の為にはまだ動いていませんが、印刷された実物って事なので、原画と一緒に見せて、1部を先方に渡せば説得力ありそうな気がしますね。クオリティもコピーとは格段の差。今度は、もう少し小さいものを作りたいなと思っています。持ち歩いて、即配ったり。(大田区Y)
色々ななシーンで活躍してくれる作品ファイル。大事な作品だからこそよい状態で見せたいですね。次回は名刺についての予定です。お問合せは株式会社レーエまで。
ポストカード
まもなく年末。年賀状やクリスマスカードの用意は、すでにはじまっている事と思います。最近は、Eメールでクリスマスや年始のご挨拶をする方も増えていますが、やはり手にとって手触りを楽しめるポストカードの人気は衰える事がありません。
前号「名刺」の回で便利な使い方を紹介しましたが、名刺は直接人と会った時『自分とセットで』威力を発揮するものです。そしてポストカードはというと『当人なしで』威力を発揮しないといけないものです。送られた側に情報が伝わらなければならないのはもちろん、とっておきたくなるくらいの、クオリティ高いものをつくりたいところです。いくら素晴らしいデザイン・イラストを印刷しても、印刷自体が悪ければ台なしです。パソコンのプリンターもかなりレベルアップしてきましたが、クオリティやコスト、手間などを考えると、やはり印刷のほうが結局トクになることが多いはずです。
そこで、印刷をしようとすると、今度は最低枚数は1000枚から受け付けている印刷所が多い事に気がつきます。これは、オフセット印刷で一斉に大量印刷しているからなのです。面付けして※1沢山印刷してしまえばたしかにコストも下がるのですが、各自枚数が異なる…ということはできなくなります。納期にしてもみな一斉に仕上るので、早く仕上げたりすることは基本的に出来ません。
また、宛名面が共通なものが用意されていて、デザインできないこともあります。個人的なポストカード…例えば、挨拶する為のものや、小さな個展、ライブ、販売用のものは少部数ができて、宛名面までオリジナルデザイン可能、納期も突然の受注にも対応できるオンデマンド印刷をおすすめします。
オンデマンド印刷は、クオリティも高く、なんといっても少部数の為の印刷方法なので料金も少部数ならではのものなのです。ただ、印刷できる紙の大きさがA3のび(457×319mm)だったりして、大量に印刷する場合は逆にコストがかかってしまいます。その場合は、オフセット印刷に対応にしてもらえばいいのですが、通常はどちらか一方しか対応していないことが多いです。両方受け付け可能な印刷会社なら個人の印刷にとても便利だと思われます。
貰う方も、送る方も楽しいポストカード。送らなかったものは、作品集としてもいいし販売、売り込みにも使えるマルチなツールなのです。
※1面付け…印刷機にかける紙は大きいものになります。たとえばA6(このf-dexサイズ)のものをつくる場合、たくさん並べて印刷機に通さなければ、大きな紙1枚の所にポツンとA6の印刷面ができることになってしまいます。なるべく沢山の印刷面をならべれば紙の無駄も出ず、1枚の紙から沢山の商品がうまれる訳です。
これを「面付けする」といいます。通常は、印刷会社の方で面付けはしてくれるのであまり考えなくていい事なのですが、料金等のコストを考えたりするうえで、このことを知っておくと印刷を考える時とても便利なのです。
トンボについて
トンボがどう使われているのかイマイチわからない、という方のお話をよく聞きます。印刷を知っている方はもうご存じだと思いますが、トンボは印刷をするための目印です。当然、デザイン時の仕上がりの目安にもなるのですが、最終的は製版、断裁をするときに絶対なくてはならないものなのです。右記のようなトンボが一般的ですが、印刷方法によって独自のトンボを作り、使っている所もあります。
データでトンボをつくる場合は、illustrator8.0でしたら「フィルタ」→「クリエイト」→「トリムマーク」を利用します。「オブジェクト」のトンボもありますが印刷データで必要なものはトリムマークのほう。線にレジストレーション指定も自然にはいるので便利です。レジストレーションとは4色に、100%の指定がはいる※2こと。4色については次回、印刷の基礎知識で御紹介します。
※2…レジストレーションをCMYK変換するとKのみが100%になってしまうので注意。
印刷の基礎知識
今回から、印刷の基礎知識について連載します。印刷知識は一般の人には難しそうですが、どういう行程なのか分ってしまえば簡単ですし、用語なども興味深くとても面白いものです。また、基礎知識を理解できると、本を作ったり年賀状を印刷したりする時につくりたい物のイメージがしっかり伝わり、完成度が上がります。料金だって内容がわかると、バッチリ文句も言えてしまいます。
さて、印刷にはいくつかの方法があり、用途によって方法(印刷機械)をかえて、対応しています。今回は、そのうちのいくつかを紹介し、その中で最もポピュラーな印刷、オフセット印刷について詳しく御紹介します。
力強い刷り上がり、凸版印刷
凸部分状態の版を作り、凸部分にインキを付着させ、それを紙に転写する、印鑑と同じ原理印刷方法です。活版は、必要な文字(活字)を選んで用意し、原稿に従って並べて(植字)版を作ります。大量の鉛を必要としたり、コスト面、※版の収納スペースなどで問題がありますが、力強い美しさに、多くの根強いファンもいます。文庫本など、文字主体のもので利用されています。また、最も長い歴史を持つ印刷とされています。 書籍の文字を「活字(かつじ)」と呼んでいますが鉛合金製の「活きた文字」ということを意味します。
階調に適している凹版(グラビア)印刷
版面に作った凹部のへこんだ部分にインキを詰め、紙に押し付け転写します。美術工芸の「エッチング」とおなじ原理です。「エッチング」は、ワックスを塗った銅版を針で引っ掻き、そのワックスが削られ、銅が露出したところを硝酸液にいれるのです。すると銅の露出部分だけが腐蝕されて凹条に彫られます。グラビア印刷も同じ原理で版全体にインキをつけ、その表面から余分なインキをかきとり、凹部分に残ったインキが印刷されます。このことから凹版といいます。
他の印刷方法と大きく違う点は、濃淡が※網点ではなくインキの量、凹版の深さです。凹部を深くすれば、インキが入り込み、浅く刷れば少なくなります。その結果、画像を濃くも薄くも表現できるのです。グラビア雑誌といわれる写真主体の雑誌は、この方法で印刷されています。美しい仕上がりですが版を金属でつくるため、コスト的に大量印刷するものでなければ採算はあわないものです。
その他の印刷
「リトグラフ」「孔版印刷」「コロタイプ印刷」「原色版印刷」などの印刷方法があります。また、少部数には、「オンデマンド印刷」がとても有効です。
※版…印刷をする為に必要な原稿のようなもの。色ごとに一枚ずつ必要だったりインクをのせる為のモト。
※網点…通常の印刷では、点を使用して写真等を表現する。右ページ参照。
もっともポピュラーな平版(オフセット)印刷
オフセット印刷の原理

- 原寸大の紙で作られた「版下」から原寸大のフィルムにカメラ撮りします。
- そのフィルム(原版)から金属版に焼きつけ印刷版(刷版)を作ります。
- 水ローラー、インクローラーが版の上を転がり印刷部分にインクを付けます。次にゴム胴(ブランケット)が版の上を転がり印刷部分のインクを転写。これを紙にうつす事になります。
- ゴム胴が印刷用紙の上を転がり、インクが紙に乗り、印刷されます。
水と油でインキをコントロールする
凸版や凹版とちがい、平らな版を使用する方式です。簡単にいうと、版の上にインキがつくところとつかないところを化学的に作っています。製版の時に、インキをつけたいところを油性にし、つけたくないところを水性にします。これにインキをつけると、インキは油性なので油性部分にしかつきません。オフセット印刷とは、水と油の反発する性質を利用した印刷なのです。
版が紙に直接触れない
オフセット印刷は、版についたインキを転写(off)してから紙に写す(set)行程から名前がついています。行程は、まず版にインキをつけます。そして油部分のところだけにインキがついた版から、インキ部分だけブランケットとよばれるゴム層に写します。それを紙に写すのです。版が直接紙に触れない為、どんな用紙にも適合します。
網点で濃度を表現する
原稿と版下でインクをのせるための「版」をつくり、4つのC(シアン:青)+M(マゼンタ:赤) +Y(イエロー:黄)+BL(ブラック:墨)インクを重ねて、写真や絵などの表現をします。例えば、緑色をだすためにはシアン(青)を100%乗せ、そこへイエロー(黄)を100%乗せます。絵の具を混ぜて、茶色や、紫などの色を作るのと同じ要領ですね。


次回は、さらにオフセット印刷についてお届けします。
オフセット印刷の全体の流れ
前回、印刷の種類とオフセットの印刷方法を紹介しました。今回は、オフセット印刷の全体の流れを追います。
原案、デザイン
印刷物の内容を考えます。最終的な形を考えて紙をどうするか、料金は合うのか等も考えデザイン。パソコンを利用してデザインしていくと印刷データ作りも同時進行していく形に。
データ作成
デザインレイアウトを印刷用のデータにしてきます。(アナログの場合は、印刷する為の下準備、版下をつくります。)写真、イラストなどは原稿をスキャンしてデータ化します。原寸大で350dpiでスキャン。CMYKモードにしてから修正。これをレイアウトしたものに貼りつけます。
入稿
印刷会社の担当営業さんと相談して、値段や納期等を確認、よければ入稿します。仕上がりイメージを画像にしたものか、出力見本を忘れずに!データが印刷用になっていないと「色が思う通りでない」「フォントが化けた」等の問題が出る事があります。最終出力イメージは正確に伝えるのがポイントです。
校正
本紙校正と簡易校正の2種類あります。簡易校正はコンセンサスや、オンデマンド印刷機で出力したものなどをいいます。本紙校正は実際にフィルムを焼き印刷したもので、完成品に限りなく近いものです。実際には印刷方式が違うので多少色が濃く出る場合が多いようです。 本紙校正で修正が入ると最悪の場合フイルムを焼きなおす必要があるので、追加料金がかかる場合があります。
製版
フィルム・刷版を作成します。フィルムとは印刷の前段階で必要な、CMYK4枚の透明フィルムです。先ほどのデータを出力機にかけ、フィルムに出力します。このフィルムの内容をPS(ピーエス)版というアルミ材に焼き付けます。PS版は、感光剤を塗布したもので、光で焼き付けを行うことにより、インキをつけたい部分が親油性、インキがついてはいけない部分が親水性に変化。 前回、お話した「水と油によってインクが乗るところと乗らないところができ、印刷が可能になる」事を実現させるのです。
印刷・加工
オフセット印刷機で印刷します。印刷後は、製本、断裁など。場合によってはPP加工(ポリプロピレンフィルムをかけてツヤツヤにするもの)等の加工をすることも。
納品
品物が届きます。なにか問題があるときは担当営業さんにすかさず連絡を。いい出来の時も、お知らせすると担当さんもうれしいようですヨ。
次回は、紙についてデス!
no title
A列本判・B列本判
A列本判は「A全判」と表記することが多く、A4の8倍の寸法に断裁余白を含んだ寸法。
A4などのAサイズはA全判から、BサイズはB全判からとると効率がいいわけです。


菊判・四六判
ページものの場合は…A列は菊判を、B列は四六判を使用します。
(断裁する為に余白が沢山必要なのです)


解説
紙のサイズには、 印刷する前の 「用紙サイズ」 と印刷・断裁後の「仕上がりサイズ」 があり、 ともにJISで定められています。 例えばA4サイズの印刷をするときは、どうするのでしょうか?この場合、A4サイズの紙に1枚ずつ印刷する訳ではありません。大きな紙に印刷して、規定のサイズに断裁すれば効率がいいわけです。そこで問題になってくるのが効率のよい紙の取り方。A判B判の仕上がりサイズは、常に黄金分割という素晴しい紙の大きさになっています。どこがスゴイかというと、A判B判共に、縦横は1:√2の比率になっているのです。これは19世紀末のドイツの物理学者オズワルドによって提案された「ルート長方形」と呼ばれる形で、幅と長さを1:√2にしておけば、A判、B判いずれの紙も、長辺で半分に折りさらに半分に折ることを何回繰り返しても、相似形のまま面積が半分になっていくのでまったく紙に無駄がでない…というもの。これが黄金分率です。

全判1枚からA4が8枚。なので、全判用紙13枚印刷して、断裁すれば8×14=104枚のフライヤーができます!その他、A2なら2枚、A3なら4枚、A5なら16枚…と無駄のないように紙がとれるようになっています。もちろん、他のB判等でもとり方は同じ!わかるとちょっと感動。
では、実際に効率的な紙とりの例をやってみましょう。A4サイズのフライヤーを印刷する場合。上のA全判ですと8裁がA4サイズになっています。220×312ミリになっているのは、トンボもいれたサイズです。このA判全紙からはA4サイズの紙が8つとれます。ですので、A4サイズのフライヤー100枚を印刷する場合、A全判の紙が13枚必要になります。これで仕上がりは104枚。ほとんど無駄がでませんね。
また紙で重要なのが「紙の目」です。紙を構成する繊維の向きの事で、これに合わせて印刷物をつくらないと紙を折った時に背が割れたりしてしまいます。試しに紙を自分で裂いて実験してみましょう。裂け目を入れる方向によって、きれいにまっすぐ裂ける向きと、途中で裂け目がまがってしまう向きがあることに気づくはずです。これが紙の目なのです。きれいにまっすぐ裂ける向きが「縦目」で、途中でまがってしまう向きが「横目」です。その他「目」を見る方法は、紙を軽く折り曲げてみるものがあります。曲がりやすい方向が目になります。また、透かしてみる、破いてみる、水につけて曲がりをみる、2方向に短冊に切って端を持って垂らすなど、さまざまな方法があります。紙の「目」は抄く機械(抄紙機)に紙を通すときの向きでできるもので、機械の中で進行方向にひっぱられる方が「縦」、それと直角の方向が「横」となります。縦方向には繊維がたくさん並んでいて、横方向には繊維があまり並んでいません。だから紙を横目方向に裂くと、絡み合っている繊維を解きほぐして裂こうとする力が働くため、絡み合いの少ない縦の方にずれていくのです。普通、本を作るには「本文」「見返し」とも縦目の紙を使います。縦目の紙はページを開けたときに(縦に繊維が通っているため)開きやすいためです。逆に横目の紙を使うと開きが悪くなり、壊れやすくなります。
効率的な紙のとり方をしたり「目」を合わせたりして印刷物は出来ているのですね。
参考:日刊工業新聞出版局
小宮英俊著 おもしろい紙のはなし
紙の「目」について
紙の「目」~目を間違えて製本すると!?
用紙を※1抄く時に、できる紙の「目」。この「目」は折曲げや断裁にとても影響があります。簡単に性質を知っておきましょう。まずは「折り」。上記のように、目にそった折り方をしないと背が割れてしまったり切れてしまう事があるのです。という性質上、のり付けする方向と同じ目、つまり背と平行に取るのです。紙には「たて目」と「よこ目」があります。仕上りを考えて目にそって面付けしてゆくわけです。基本的に印刷会社等で製本まで頼んでおけば紙の目まで考えて製本してくれるのですが知っておくと「それ縦目じゃん!」とか言えるようになりますよ!…ではなく基礎知識として知っておきましょう(^^;)!
※1〔「鋤く」と同源〕水にとかしたどろどろの原料をすくい上げて薄くひろげ、乾かして紙を作る。



本の名称~表1ってどこ!?
「つか」と言ったら?
束見本(つかみほん)印刷物の仕上がりを確認するために、実際の用紙(白紙)を使って作った見本。これによって、大きさ・重さ・背巾・包装材の仕様などが確認できるんです。
綴じ方の種類には1.「針金綴じ(a.中綴じ)(b.平綴じ)」2.「無線綴じ」 3.「糸綴じ」の3種類。
- 針金綴じ(a.中綴じ)は、背の部分を針金で綴じる方式。(b.平綴じ)はノド の近くを側面から表紙とともに針金で綴じる方式。
- 無線綴じは丁合い(ページ順に並べた状態)されたものの背を、接着剤を使って接合する方式。
- 糸綴じは一般に「かがり綴じ」と呼ばれ、糸で綴じ合わせた方式で、 並製本や上製本に用いられます。



簡単な製本はこちら!軽印刷製本の花岡製本
マニュアルやレポートなどとにかく安くやりたい!という時は、軽印刷がお勧め。軽印刷製本を得意とする「花岡製本」のHPには製本教室なるページがあります。個人でできる製本の基礎情報をここでガッチリいただき!その他、網点の事や、版下作成例などのページもあり!面白素敵な社長、花岡さんが自身で更新、してるのにビックリざます。
花岡製本
http://www.e-seihon.co.jp/
また、花岡さんイチオシの中野区情報ページ「Heat beat Nakano」もチェック。中野区民でなくても楽しめるよ。

Heat beat Nakano
http://www.heart-beat-nakano.com/
データについて
前回、紙の目とか本の名称の事を掲載しましたら『それ縦目じゃん!…とか言えるようになったんだけどさぁ、問題なのはデータじゃん』(匿名Hさん)との御意見。なるほど。先日「ていうか~データにするって事が分らない!」との質問。なるほど。そんなわけで今回はデータについて!初級、中級編をお届けします。
Beginner’s Class ~ほんとに基本なデータ作り~
他にも色々データの作り方はありますが、基本を超簡潔に解説してみました。パソコンを触った事がない人もこれから触る人も、とりあえず基本のデータ作りを頭で想像してみましょー。

作るもののデザインを決めます。頭の中で練ったり、手書きでラフを起こしたり、好きな方法で。

画像加工ソフト「フォトショップ」でイラストを描いたり写真をキレイにしたりします。

作図ソフト「イラストレーター」でトリムマーク(トンボ=製版や断裁の目印になる)をつくります。

「フォトショップ」でつくった画像を「配置」してレイアウト開始します。

「イラストレーター」で文字を打ったり、色を変えたりしてレイアウト出来上がり!

作ったデータをMOなどに入れて、プリントした出力見本と一緒に入稿します。あとは印刷を待つだけ!
Middle Class ~データ入稿後のトラブル集…これが分かっていればその1~
そんなわけで、こちらは中級編。データ入稿でのトラブル集です。実際に修正が発生した印刷データの事例と対策を見てみて、今後の参考にしてください。
※ちなみに、こちらはre-e:co,.ltd. Presentsメルマガ「モノツクリ@マガジン」で毎号連載中です! / corner text.fumiko
インチとセンチ
先日入稿された印刷データで、解像度が350dpiだというので確認をした所、確かに画像の解像度の欄には「350」という数字が入っているのですが、異常にファイルサイズが大きいんです。A3にカラーの全面画像なのに、700MB!何故だろうと思っていたら、単位が「pixels/inch(インチ)」ではなく、「pixels/cm(センチ)」になっていました。
pixels/inch=DPI=ドット/インチ
1インチあたりの点の数
pixels/cm=DPC=ドット/センチ
1センチあたりの点の数
画像は、点(ドット/ピクセル)で表現されています。点の密度の違いから、画像の精密さが変わるのです。では、画像の解像度が高ければ高いほど精密に再現されるかというと、そうとも言えません。出力する印刷機又はプリンターが高い解像度に対応していなければ、再現は出来ないのです。例えば、通常のオフセット印刷では350dpiが良いと言われていますが、ここで600dpiの画像を用意しても、350dpiの画像を印刷するのと変わらない程度でしか再現されません。ですから、解像度を無駄に高くしてファイルサイズを大きくしてしまうことは、意味がないうえ、作業自体に時間がかかってしまい、NGです。上記の「350pixels/cm」になっていた、というのは、pixels/inch、つまりdpiに直すと889dpiになってしまうので、これでは当然NGということになりますね。
消えた文字…オーバープリントの落とし穴


A4・12ページの冊子をフィルム出力し、印刷・製本しようとしたところ、「裏表紙の水色の文字が、印刷見本にはあるのに実際に刷られた方にはなく、真っ黒になっています…」という連絡を受けました。も、文字が消えたのか!?文字の色はシアン60%、文字の下には色の黒い画像が配置されているという作りになっていました。
何故真っ黒になってしまっているんだろう!?あ~っ、もしや…!と思って見てみたら、まさにその通り、そのシアン60%の文字にオーバープリントがかかっていたのです。下に配置していた画像の黒色が勝ってしまって、真っ黒に見えていたんですね。「オーバープリント」とは、印刷をする上で最も基本的な項目の1つです。通常はスミ100%の指定になっているオブジェクトに対して使うので、「スミノセ」と言ったりもします。
例えば、イラストレーターでオブジェクトが2つ重なっているデータを作ったとします。下のオブジェクトをM=50%+Y=100%の四角、上のオブジェクトをスミ100%の『r』という文字だとしましょう。このとき、オーバープリントの設定をするのは『r』の方です。もし何も設定しなければ、印刷した時下の四角は上の『r』の乗っている所だけ、その形通りにキレイに「ヌキ」になるのですが、オーバープリント設定をすると、これが「ヌキ」にならずに『r』の文字の下にもM=50%+Y=100%のインクが乗り、その上からスミ100%の『r』を重ねるという格好になる訳です。(参考:1)こうすると、印刷時にたとえ少し版ズレしても下の紙の白色が出ることはありません。特に、文字などはとても細かいオブジェクトですので、版ズレすると紙の白色が目立って汚く見えてしまう為、こういう処理をする訳です。
ただし、基本的にこれは「スミ100%」のものにしか使えません。スミのインクは他のインクよりも色が強いので、下に他の色のインクが乗っていてもきちんと黒く見えるので大丈夫なのですが、それ以外の色のものに使ってしまうと下のインクの色と混ざってしまい、色が変わってしまいます!(参考:2 )今回の修正データの原因は、まさにこの状態だったわけですね。こういったオーバープリントの設定は、見かけ上は画面では確認できません。イラストレーター9.0ではオーバープリントのプレビューを確認できるようになりましたが、それ以下のバージョンではプラグインなどを他に入れて、確認するようにした方がいいですね。
印刷用語について
毎度、印刷のお話をしておりますモノツクリ。今回は…「印刷屋さんに話に行ったらケヌキなんとか、タチなんとかって話がわからないよ!(匿名Yさん)」印刷業界・出版業界などのギョウカイ系(!?)で使われている印刷用語を、簡単にまとめてみました。次回の打合せはちょっとギョウカイ系で攻めてみては!?
アタリ(アタリケイ)
写真をいれる位置、インクを乗せる位置を指定する線。仕上がりには印刷されない。PCでデータ作りをする場合はほぼ必要無い言葉。使用例「これアタリ?イキ?」
網 点(あみてん)
印刷は点の大小と密度で表現して濃度を出す。1インチの幅に点が何列あるか、その大きさ、細かさは線数という単位で決まっている。使用例「網点太ってない!?」「網版の角度ヘンじゃない?」
かがり綴じ(かがりとじ)
本をとじる場合の本格的な方法。糸で折丁を1折ずつとじ合わせる。開きがよくて丈夫だがコストと時間がかかる。使用例「かがりだといくら?」
カラーチャート(からーちゃーと)
フルカラー印刷(プロセスカラーインキ)のC,M,Y,Bkの4色の濃度(%)を変え、重ね刷りをして、系統的に配列した色見本。版下時代はこれが頼りだった。使用例「そのカラーチャート私物!」
初校(しょこう)
本番印刷前のチェック。指定通り製版されているか校正刷りしたもの。初校に赤字を入れて訂正した後、さらに出す2度目の校正刷りを再校と呼ぶ。通常の印刷物では再校で校了、あるいは責了となる。(ならない時は…ドキドキ…)
使用例「初校でました」(赤字)「再校きました」(赤字)「よし校了しま…ああっ誤植発見しましたぁ~!」(初校に戻る)
丁 合(ちょうあい)
順番になっている冊子などを、ページ順に並べてとること。ページの並びを誤ったものが乱丁(らんちょう)、とり落としが落丁(らくちょう)。使用例「丁合とりまーす。皆、並んで~!」
綴じ込み(とじこみ)
本の間にハガキや付録などを挟み込み、一緒に綴じて製本すること。1枚から数ページにわたる冊子までさまざまな綴じ込みがある。使用例「今回の綴じ込みの紙ナニ?キュリアス?へ~」
ノンブル(のんぶる)
各ページの順序を示す数字。フランス語のnombreが由来。使用例「ひぃーノンブル抜けてるっちゅーのー!」
ヌキ(ぬき)
文字などを、インクを乗せないで紙白で表現するのが「白ヌキ」。色をつける場合は「色ヌキ」という。インクがある部分に刷り重ねるのは「ノセ」。使用例「ひー!ノセになってないよヌキだよコレ!」
箔押し(はくおし)
プラスチックフィルムに金属を蒸着して作った箔を使い、型で熱圧して押すこと。上製本の表紙の他、カード・名刺などの小物印刷物にも使用される。使用例「箔押しの表紙か…憧れだよなぁ」
版下(はんした)
台紙に印字した文字・紙焼きなどを貼りこんだ、製版用の原稿。ロットリング、三角定規、ピンセット、ソルベックス、ラバー、カッターなどで作っていた。使用例「データ?版下入稿じゃないんですか!?」
目伸ばし(めのばし)
網ポジや網ネガをそのまま指定サイズまで拡大し、網点(目)を拡大すること。原稿などを拡大することを指す場合もある。使用例「カラーポジから目伸ばししてよ~」
モアレ(もあれ)
網点や細線が幾何学的に規則正しく配置されたパターンを重ね合わせた際に生じる濃淡の縞模。網版印刷物を複製するときに起きる。使用例「この雑誌スキャンして下さ~い」「モアレでますよ」
ヤレ
印刷・加工などの工程で、製品として使用できなくなった印刷物。使用できなくなった用紙を「ヤレ紙」あるいは「損紙」と呼ぶ。使用例「テスト出力っしょ?紙はヤレでいい?」
約物(やくもの)
句読点やかっこ、繰り返し記号など、文字と組み合わせて使う記号類の総称。使用例「16字目にカッコなど半角約物が入ると、15字目『恋』と約物を次の行に追い出し、14字目『愛』でジャスティファイ。」
ル ビ(るび)
ふりがな。ルビをのせた文字を親文字という。すべてにふるのを総ルビ、ところどころにふるものをパラルビ、付ける位置により、肩付ルビ・中付ルビなどがある。使用例「これルビふってなかったっけ?」
輪転(りんてん)
長巻きの巻き取り紙に連続して印刷する印刷機。活版、オフセット、グラビアの版式がある。大量印刷向き。使用例「今回のチラシ、輪転で行こうか?」
割付(わりつけ)
印刷物を製作する際、文字・写真・空間などを、決められたスペース内に配列構成の配置を決めること。レイアウト。使用例「編集長が誌面の割付をやってるって!?」
ワンプ(わんぷ)
印刷用の紙を包装する紙。使用例「早朝のワンプむきは,その工場内の湿度が55~65%にコントロールされている状態であれば何も問題はありません」
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