
f-dexのフランス特派員によるパリ通信…パリスティル。
ギャラリー「コレット」
ボンジュール!日本は桜のまっ盛りで怒濤のごとく花見客が公園に押し寄せている頃ではないかと思うのですが、パリで年がら年中桜満開のごとく賑わっているのが、注目の「コレット」。ここ3年ほど前にできたパリでも指折りの都会的な空気漂うセレクトショップです。
都会的というより、とても東京の匂いがする!
表参道のスパイラルといったところか?地下1階、地上階、2階あって、それぞれ地下1階…いかにもモード風なきれいなお姉ちゃん、お兄ちゃんの多いスノッブなカフェ。ココでは世界中のミネラルウォーターが飲めるのだ。
地上階…常に、新しいモノ発見したゾといわんばかりの(でも東京と比べると別になんら新しくもなかったりする、こともある。)デザイン性高いありとあらゆる品々(生活雑貨から生活の役に立たないものまで)が置かれてある。コスメティックコーナーもあって、キールやナースがココで手に入る。
2階…とてもクリエイティブなお洋服・メンズ&レディース。奥にフランスでメザニンと呼ばれる上段と下段に小さなスペースがあって上段…ギャラリー。今、 Lisa Eisnerの写真展、題して「RODEO GIRL」というのをやっている。以前、アラーキーの写真展もココ(※)であったのだ(下段…ブックショップ。といっても小説などはない。本は写真集・アート本・インテリア、デザイン、モード雑誌。日本の雑誌も何冊か置いてあるのだ。「流行通信」「STUDIO VOICE」「STREET」「COMPOSITE」などなど。コレットセレクトのCDもある。
※編集部注・・・巻頭特集でエンライトメントが今年個展やった場所

http://www.colette.fr/
インターネットでちょっと中を覗いてみてはいかがかな?
展示中のギャラリーもみられるゾ!
213 rue, Saint-Honore 75001 PARIS
tel(フランス)01 55 35 33 90
Novo NAVIS
新国立図書館のむかい、セーヌ川に浮かぶ灯台船Batofarでノリノリのライヴで観客を魅了した「Novo NAVIS(ノヴォナヴィス)」を紹介したい。
セドリック モネ、ジャン・フランソワ ノワイヨン、前田愛の日仏トリオで構成されるNovoNAVISは、パリを拠点に活動を広げるテクノポップスグループ。セドリックとジャン・フランソワは、「NAVIS」の名で96年ファーストマキシシングル「BACK!」を発表するが、後、98年ファーストアルバム「POPULATIONS」の製作時点で前田愛の参加により「Novo NAVIS」の誕生となる。

日本でもCD入手可能
コンピューターを駆使したピコピコサウンドに、のびやかな愛の歌声がドッキングしたみずみずしく心地よいエレクトロポップ。アップテンポでスタイリッシュなものから、ちょっとメランコリックなものまで十分に酔わせてくれる。一度聴いただけで一日中メロディーラインが頭の中を駆け巡るのは私だけではないだろう。ライヴ後~Tenshi ni narenaino~と日本語を理解しないフランス人もたどたどしく口ずさむ姿を見るのはその証拠である。
昨年ニューヨークでライヴを果たし、初の映画音楽(フィリップアレル監督によるExtension du domaine de la lutte)にも参加している。今年はロンドン・パリでのライヴに、2枚目のアルバム製作と忙しい彼ら。またまたどんな音を聴かせてくれるか、今後の活動を期待したい楽しみなグループである。
夏のパリ
夏といえばバカンス!…てなわけで、この時期パリジャン達が去った街は静けさが漂うものの、夏のパリも捨てたものじゃない。
6月21日の夏至に毎年行われる「フェット ド ラ ミュージック」から、暦とともにパリならではの夏が始まる。この日、夜ともなれば街中、路上で、広場で、カフェで、プロ、アマ問わず音楽の祭典が繰り広げられ、街中がコンサ-ト会場になるのダ(フランス全国)。
クラシックからジャズ、ロック、サルサ、アフリカ音楽…と様々な音楽で街はごったがえ!日本の夏祭りを前にこの祭りを体験がてらパリに遊びに来るというのもひとつの手。くれぐれも帰りの時間には気をつけて…(最終メトロを逃すとタクシーを捕まえるのがこれまた一苦労)。
そして7月14日はご存知フランス革命記念日、いわゆるパリ祭である。例年通りの凱旋門でのパレード、夜の花火に加え、今年は2000年を記念してフランス国内337の町を縦断する子午線沿いで大ピクニックが催された。650kmもの不織布製クロースが用意され、国をあげての大ピクニック!
パリでも1、2、6、9、14、18区で催されたが、リュクサンブ-ル公園ではパトリシア・カースや400人の合唱団による無料コンサートもあり、緑を囲んでのまさに日本のお花見状態(写真を御覧あれ)。
この他、ヴァンセ-ヌの森にあるParc Floralでは土日の野外ジャズコンサ-ト、ヴィレットの屋外シネマ、そして「パリ カルチエ デテ」企画で映画、音楽、ダンス、オペラと夏のイベントが盛り沢山!その一環で先日リュクサンブ-ル公園で3日間無料公演された大江戸助六太鼓はパリの人々から熱い視線を浴びていた。
パリのアトリエ、squat(スクワット)、chez Robert(シェ ロベール)
芸術の秋…というわけで今回は巷で話題になっているパリのsquat(スクワット)、chez Robert(シェ ロベール)を紹介しよう。
squatというのはsquatter = 不法占拠するが語源で、その言葉通り空家に無断侵入し、不法占拠された場所をいうのだが、最近、放置されたままになった建物が多く残るパリではアトリエ不足に悩むアーティスト達が制作活動の場を求めて、アトリエと化するスクワットが多く見られる。
chez Robertもそのひとつ。13年間放置されていたパリのど真ん中、リボリ通りのchez Robertに目をつけたカレックス、ガスパール、ブルーノ(頭文字をとってKGB?!) のアーティスト3人が99年11月1日スクワットを開始する。ルーヴル美術館の近く、またショッピングでパリジャン、観光客の溢れる大通りにクモの巣をはったような(でも実は布の切れ端を繋いで作ったれっきとした作品?!)一種異様な外観が目に飛び込んでくる。
吸い込まれるように中に入ると、それはまるでおもちゃ箱をひっくり返したような楽しいアートの世界が広がる。1階から6階まで、オブジェ、フォト、イラスト、絵画…と内容は様々。今現在フランス人に限らず世界中から集まったアーティスト約30人で構成されている。制作の場のみならず、いつでもエキスポジションとして一般公開されているのが嬉しいところ。
話を伺ったブルーノは、「ルーヴル美術館のように厳かに構えたものではなく、どんな人も自由に出入りしてアートに親しんでもらいたい」と語る。しかし、不法占拠ということもあって10月12日の裁判ではchez Robertも存続か否かの審判が下される。お役人の方々もこの辺は目をつぶって、ぜひとも暖かい目で見守ってほしいものである。
メトロ内のパフォーマンス
パリのメトロ内のパフォーマンスはアコーデオン、サックス、ギター演奏と既にお馴染みだが、手作りの人形劇なんてものまである。そして小銭を請求して廻るのが常である。カラオケ担いで歌まで歌っちゃう、逆に聴いてあげたこちらが小銭を請求したくなってしまうものまであったりする。
そんな中、新種のパフォーマンスを発見!若い男の子が車両に乗り込むなり、大きな声で「僕は、お金を乞おうというのではありません。半年前、デルフィーヌと別れてからというものひとり身で、新しい彼女も見つからず、とても寂しい思いをしています。どなたかこの中で少しでも僕に興味をもたれる方がいましたら、次の駅で目立たぬようそっとホームに降りてもらえませんか?」というのである。
失業者の多いフランスでは車内でお金を乞うため、「住むウチがない」だとか「子供が5人お腹を空かして待っている」だとか「仕事ください」だとか自分の苦しい境遇を話して廻るのをよく見かけるが、お金ではなく、ガールフレンドを乞うというもの。これまた新種!なかで女の子が野次をとばすと「君はどう?」「ダメよ。だって彼と一緒だもの。」と隣の彼を指す。移動の中で暇を持て余していた乗客達から笑いが漏れ、お隣同士で言葉を交わし会い何だか彼を中心に車内はホットなムードに包まれていた。
すると次の駅、野次を飛ばしていた女の子がホームに降りるではないか!アラ、アラ、アラ~、一体どうなってしまうのか?皆の視線はホームにたたずむ2人に集中。するとドアが閉まる直前に2人は再び車両に乗り込み、「皆さん、私達はお芝居で舞台に立ったりしています。先のものはパフォーマンスでした!楽しんでいただけたでしょうか?お気に召された方はどうぞチップをお願いしま~す。」といって廻るのである。コレには皆してやられたという感じ。暗いメトロの中も和やかな明るい空気が漂い、何だか楽しい気分で移動を続けるのである。―パリのある日常のひとときでした。
食物への不安
美食の国と呼ばれていたフランスが、今とんでもないことになっている。まともに安心して牛肉が食べられないのだ。フランスはおろかヨーロッパ中をパニックに陥らせた狂牛病問題のせいである。
パリのなかでも大半の学校で給食に牛肉が禁止され、市場でも、脊髄組織が肉に付着して狂牛病の病原体が感染する危険があることから、骨付き牛肉も販売禁止になっている。肉好きのフランス人も困惑状態。牛肉の国内消費量は4~5割減という。原因になっている骨肉粉飼料は、牛だけではなく豚や鶏、養殖魚へも使用していたことから、牛肉のみならずあらゆる食物への不安が増加しつつある。
また、骨肉粉飼料禁止により、それに代わる植物性飼料としてアメリカから遺伝子組み換えの大豆やトウモロコシが輸入される心配もあって、食に関する問題はつきない。スーパーの精肉コーナーでは無表示のラップにつつまれた商品の横に並ぶAB(有機農産物)マーク商品が今まで以上に目を引いてしまう。肉の選択に悩んだあげく、結局手にとることなく精肉コーナーを去ることが多い近ごろである。
近年BIO(有機栽培作物・食品)専門店が増える中、BIO精肉専門店も出現。BIO専門マルシェに足を運ぶなど安全食物確保に努めるが、BIO食物は通常の値の2倍から3倍するのが痛いところ。しかし、個人がひとりひとりどのように対処していくか…、お金以前の問題なのである。飽食の時代にあって、今は安全なものをいかに選んで食するかが大切なところである。
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