
yukakumaとsasameguのベトナム旅行記。
序章
<前回の「ベトナム直後」のあらすじ>
冗談で「ベトナム行っちゃう?」等と言っていたYUKAKUMAとSASAMEGU。なんだかんだでついに本当に来てしまった!飛行機の乗り方もよくわからない。ベタ初心者の2人が降り立ったハノイは漆黒の夜。必死の思いで駅から乗ったバスは”宿泊予定”のホテル近辺に到着!!…って、ホテル予約、取ってないんだけど…!?
「ひぃぃー!取り囲まれてるー!」…現地へ降り立つや否や、標的(つまり我々)を見つけたタクシーの運転手さんたちがジリジリとにじり寄ってくる。言葉こそしゃべらないが、「金づる~日本人~オレノモノだァ」と思っているのがわかってしまうほどの熱視線ッに思わずビビるふたり!!
そこを助けてくれたのが、飛行場から一緒に来て下さった日本人ビジネスマンだった!運転手たちに英語で交渉すること数分、我々はその内の1台に乗って移動することに。目的地に着くと、今度は※廣中先生に教えてもらったホテル『ハンガ2』を探し始めたのだが、ここでちょっと気になったことが…。というのも、ビジネスマン氏が近くにいたシクロの少年に場所を聞いたとき、お礼に1ドルを渡していたのだ。

その仕事にしては1ドルってけっこうイイ金額。その少年は歓声をあげて喜ぶし、彼の周りにいたほかの少年たちも大騒ぎ。ケチな私は「うあーヤメテくでー!それで日本人が金払いイイとか思われたらどうすんだよ」と、何だかイヤーな気持になったままホテルに到着したのだった。
フロントで先生の紹介であることを伝えると、受付のお姉さんは喜び、「彼女(廣中先生)は、とても素敵な人だったわ!」と言いながら部屋へと案内してくた。ビジネスマン氏は満室のために他ホテルへ。後日、電話で食事に誘われたが(その時は、ある事件に関わってる真っ最中)、彼とはそれ以来、二度と会うことはなかった。助けてもらったけど、なーんか後味悪い出来事だったなぁ。
…で!ホテルの話。話には聞いていたが、これが素敵このうえない!クラシックで中国風?な重厚感のある家具!広いバス!眺めの良いベランダ!それがふたりでたったの20$だ。廣中先生、アリガトウ…こんないいところ、自分達で探したらわからなかった…。さっそく荷物を降ろした我々はハノイの夜にくりだすと、バイン・ミー(パンで具を挟む物)を食して第1日目を何とか終えたのだった。

ハノイ2日目の朝。相変わらず、英語がわからず朝食を苦労した我々は、ついにハノイの雑踏へとくり出すことに!溢れ流れるバイク&バイク!その合間を、篭を肩にかついだ物売りのオバさんが歩いている。見たことないけど、どこか懐かしいような興奮する風景。鞄屋さんでモン族のバッグを買い、荷物もスッキリ。
次はどこへ行こうか…と歩いていると、絵葉書セットを持った少年がしつこく話しかけてきた。聞くと、「普通だと、これは1セット20$くらいなんだけど、僕から買えば10$になるんだよ。」とフザケタことを言うではないか。絵葉書ひとつで千円もするかッ!ぶちキレたので、「バカじゃないの?日本でも、1セット1$!(少々誇大表現)これなら2セット1$。じゃなきゃ買わない!」といったニュアンスのことを叫ぶと、やっとOK。握手までされてしまった(笑)。

そのまま歩いていくと、目の前にはホアンキエム湖が見える。そこで絵でも描こうかとベンチに座ると、そこらにいた絵葉書売りの青年達がワラワラと集まってきた。
ちょ、ちょっと、もういらないっつーの!警戒する我々に人なつこい笑顔で話しかける彼等。次第に我々も遊びモードに入り、気がつくと写真を撮りまくりの大騒ぎになっていた!…のちに、これが大怒りモードになる事件へ成長するとは知らずに…
<つづく>
※廣中 薫先生・・・平凡パンチ連載等をもつイラストレーター。先生の個展をみて、我々はベトナム行きを考えたのだ。
no title
<前回のあらすじ>
初の海外旅行なYUKAKUMAとSASAMEGU。本当に来てしまったベトナムで待ち受けるのは、溢れるバイクに現地の皆さんの熱視線、そして強引なボッタクリ少年。
すっかりヘトヘトになって湖に流れついた彼女達を待ち受けていたのは、ベトナム青年達の熱帯雨林並に熱い歓迎だった!楽しいひとときを過ごす2人だったが…!?
ホアンキエム湖でベンチにすわる我々を、ベトナム青年たちが取り囲んでいる。最初は「モノ盗られちゃなんねぇ!」と警戒してたけど、徐々に打ち解けてナントナク会話が弾んでるじゃないか!英語オンリーだけど(ちなみに我々の英会話レベルは中学生以下)、これがなんとか通じちゃう。お互いに写真を撮ったり、絵を描いてあげたり、※1録音したり、歌を歌ったりと、次第にお祭り騒ぎと化していく。さらに、ヘンな日本語で「アイシテル~」などと言われ、我々は、かなり舞い上がり・・・気がつけばベトナム青年ベトとキムの2人と、我々の4人で行動する事になっていた。
SASAMEGUにはベトが、YUKAKUMAにはキムがホストの如くくっついてくる。アヤシイ度数が約5%上がったが、気にせず郵便局やハノイの街をブラブラ。と突然、「君たちは※2アオザイを買った!?」とベトが尋ねてきた。「そういや買ってないや。」と答えると、「ボクが知ってるお店に行こうよ!」とベトが引率し始める。(アヤシイ度数10%)まぁ、現地の人が一番情報を持ってるし、とりあえずついて行ってみるか…。しかし行ってみると、そのお店はかなり割高。「えー、高いよ!!」と言うと、ベトは、すかさず近所の違うお店へ我々を連れていき「こっちはチープだけど、どう?」とスルドイ視線を向ける。確かにさっきの商品と比べると、全然良くない。うーんうーん…。
結局、ベトの紹介したお店でアオザイをオーダー。1着40$。た、高いなぁ…。その足で市場に向かうと、「アオザイには、サンダルが似合うヨ」とまたもやベトの一言。今度は、靴屋で※3オーダーメイドのサンダルを作ることに…。1足10$。アレ?高いぞ!?フト、靴屋のオバちゃんを見ると、驚いた表情でベトにお礼を言っている…。
おいおい!客はこっちだぜ!?(アヤシイ度数30%)…。
その後、「そうだ!ベトナムのディスコは面白いよ。今晩行こうよ!」とまたもベトが嬉々としながら提案してきた。ディスコに興味津々な我々、二つ返事で誘いに乗る。い、いいのかな・・・さっきからアヤシイ度数上がってんじゃないのか~!?
とりあえずホテルの部屋に戻り相談。しかし今まで未知の生物(失礼な)だったベトナム人とようやくコミニュケーションがとれた喜びと、昼間の歩き疲れが重なって、てんで話になりゃしない。「大丈夫。大丈夫」と※4浮かれ気分でお化粧に専念してしまうのだった。(この時点でアヤシイ度数30%のまま停滞)
そして待ち合わせの夕方6時。ホテル前にいたベトとキムと共に、まずは食事へ。ベトが案内してくれたお店は、近所の人が惣菜を買いに来る、まさに庶民の店~って感じ。我々は、2階ロフトの特等席を独占。料理はベトが選んだのだけど、豚の耳だの腸だの、ちょっと匂いがキツくて美味しいとは言えないものばかり。極めつけに、お店のオバちゃんがコップに、風呂で使うタライのようなものから、泡立った無気味な液体を入れているのを発見してしまう!!ま、まさか!?まさかソレを…!?案の定、私達のテーブルに『ソレ』は置かれ、ベトとキムは『ソレ』をゴキュゴキュ飲み干し「あれ?飲まないの?」と、言った。かなり鳥肌。そ、その飲み物ナニ?何か浮いてるよ?茶色の泡も立ってるよ?(泣)。そんな乾杯(鳥肌付き)から始まった夜は、この後、さらに過熱してゆく事に…!
<つづく>
※1…録音:ベトナムにMDを持って色々音を録音した。後に個展で使用。
※2…アオザイ:ベトナムの民族衣装。体ピッタリに作るので十数箇所計る。
※3…オーダーメイド:足型をした「板」に、クギでベルトを打ち込むだけ!
※4…化粧:ベトナムで金持ちに見られぬよう化粧禁止にしていた…のだが。
炎の章
<前回のあらすじ>
ノリだけで来てしまったベトナム。何故か現地の青年、ベト&キムと行動する事になったYUKAKUMAとSASAMEGUは、高い買い物を紹介されたりするが「ディスコにいこうよ!」の誘いに興味津々。そして夕食は怪しい料理屋。その高くてヘンな料理ナニ!?タライの中の泡立った液体ナニ!?それ、飲むの!?い、いやあぁぁーっ!!
良く言えば「日本では食べられない料理」悪く言えば「マズイ」夕食をとった我々、ついに憧れのベトナムディスコへ!…と思ったら?「カラオケのほうが断然いいよ」と何故かカラオケに行く事に。(アヤシイ度数+されて35%)
シクロに乗って、夜の車道を走る。夜風が程よくあたり、いい感じ~。高い買い物とかヘンな料理とかあったけどま、いいか・・・。
一昔前に田舎の国道で見たようなデカいカラオケに着く。黒服のお兄ちゃん達に迎えられズンズン階段を登って登って…ゲッ最上階。特別別室!?ど、どうなんでしょう、こういうの高いんじゃないですか?とドキドキしながら、中へ入るとヤンキー車の内装壁風赤いベルベット。ガーンと高い天井。すると、いつ頼んだのかビールにフルーツ。フルーツ!?こういうとこでそれはお高いのでは!?とドキドキしつつ『アヤシイ度数50%…でも、ここはベトナム。大した事ないはずだわ』とココロを落ち着ける。
ビールはみなハイネケン。「※1 333がいいんだけどな」と言うと「ハイネケンがクールなんだぜ!」という。こっちの若者間ではそうなのか。
で、カラオケ開始。日本の曲もあるそうだけど、昔の演歌ぐらいしかない。ノリノリのベトとキムに手拍子&盛上げ隊して、何だかなぁ。そんな状態で運命の12時。次の日は※2 ハロン湾ツアーなので、そろそろ帰ると言うと、お勘定がやってきた。「!!??」数字をみて目を疑う。440$ぅぅ!?や、約4万円!?なんで?ここに入ってから2時間もたってないぜ!ベトとキムをみると「Ou~!なんで、こんなに高いんだい~」と、うなだれている。が、誰が見てもそれは演技だ。それもバレバレのヘタ演技…!
(プチっ←アヤシイ度数イッキにMAXを超えキレる音。)
中学生レベルの英語が、怒りと共に噴出する。「ちょっと、責任者はっ!」外で見た、黒服がやってくる。しかし彼等の言葉はベトナム語。英語は通じず、ベトが通訳として話している。もう、信用できるもんかっ!お前、グルだろグル!!「明細だしてよ!」と会計書をさしていう。だって合計金額しかかいてないんだもん。考えつつ値段を書き込む店員。何ですぐ値段がでないんだよっ。
返ってきた明細が、オカシイのなんの。「ビール三本しか開けてないのに、なんで6本取られてんの!タバコ代何で10倍なの!ここのコレ何ッ」とやってたら半額にさがった。それでも1人5千円。テーブル蹴飛ばしガーン!!店員もさらにやってきた。かまわず日本語も混じって荒れ狂う。
「おかしいっていってるの!あ~っムカつくっ」
するとベトが「頼むよ~ここは僕の近所なんだ、あまり暴れないで」と言う。「大体、アンタがここに連れてきたのがいけないでしょう、何でこんな高い店連れてくるのよ!」「そ、そうだよね、わかった僕が何とかするから、とりあえず落ち着いて」てなわけでフウフウ言いつつ、暴れるのをやめる。
するとベトは階下に降りていった。果たして彼がとった方法とは一体!?どうなる我々!金なんかマジで持ってないぞ~!
<つづく>
※1…333:ベトナムのビール、バーバーバー。薄いがウマイ。日本では数倍の価格で売っている。
※2…ハロン湾ツアー:バスと船に乗ってカットバ島まで行くツアー。ホテルで予約済み。
くすぶりの章
<前回のあらすじ>
海外初のクセにベトナムへ強行したYUKAKUMAとSASAMEGU。現地の青年ベト&キムと出会い買い物やベトナム料理屋に…。アレ?ちょっとボられてる?という不安はでてきたが、カラオケに行く事に。そして迎えた清算の時!英語の通じない店員が持ってきた明細はメチャクチャ高い。怒る我々っ。そこでベトは階下に降りていき!?
階下に降りていたベトが帰ってきた。すると開口一番「いやぁ~君達、ラッキーだヨ!下に僕の友達がいてサ、お金借りれたんだ!」え?払っちゃったの!?そのヘンな明細…払っちゃったのォ!?「ちょっと待ってよ!」とさらに暴れようとすると「僕達もツライんだよ~。わかった、僕達が沢山払う。君達は少なくていいよ」と追い立てられるように外へ。店員が並んで見送り。チックショー!頭に来たので階段降りつつ「もう、こんな店来ないからっ」と叫びながら外へ。「君達の料金を貰わないといけないけど今、現金持ってないんだよね?」といわれホテルに取りに行く事に。なんか暴れ過ぎてもうフラフラ。すでに深夜になっていた。明日から※1ハロン湾ツアーだってのに、ちっ。
ホテルに戻ろうとするとベトがSASAMEGUの腕を掴み「君が戻ってくるまで、彼女は、僕達といるから」な、ナニ!?これって人質か!?金額は、2人で20$でいいという。もういいや。払えばいいんでしょっ!お金を取りにダッシュでホテルへ。戻ると三人は、円陣を組むようにして何か話をしている様子。どうやら、ハロン湾から帰ってきたら、自分達の家へ招待すると言っているらしい。「いや~、もういいよ」と言うと「僕の家ならお金もかからないよ!家族と会わせたいし」とベト。もう面倒だったのでOK、ツアーから帰ってくる明後日に、ホテル前で会う事にしてしまった。その後、疲れピークの私達は、部屋に戻って今日の怒りを話し合う気力もなく即効眠りに落ちたのだった。
そして朝5時、ツアー係さんとホアンキエム湖に駐車しているバスへ。このツアー、言葉もわからない我々が、現地で適当にとったもので、どんな内容だか知らないまま出発。バスは夕方、港に到着し船で※2カットバ島を目指すことに。途中、すんごい鍾乳洞をみて更に船に。日が落ちてしばらくして島に着いた。夕食時にはアメリカ人グループとケンカしそうになったり、上着がなくなったりした事もあったけど、部屋からの眺めはサイコーだし、濃くていいツアーだった。
あの船から見た夕日と山並は忘れられない情景。あんな経験はホント人生はじめて…!な~んて感慨に耽っていたが、帰り道で現実に戻される。ツアーで知り合った日本人のケイコさんとベトとキムの話をしてて思いだした。そうだ、今晩ベトとキムと会う約束しちゃったじゃんか。するとケイコさん「家には行かない方がいいわよ~。家族とポーカーやろうっていわれて、お金かける事になってとられるよ」と教えてくれた。えっ、そうなの!(後で分った事だけど、この方法ベトナムではメジャーな騙し方なんだとか)こりゃ、いっちゃダメじゃん!っていうことで、ホテルに戻った我々は「会っちゃったら、体の具合が悪いとかいって…」とか作戦を練った。
そして、約束の時間。ホテル前に出る。出たとたん早足になるSASAMEGU氏。「後ろ見ちゃダメ!いるッ!!」え、いる?か、彼等が!?後ろに!?ど、どうしよ~!!
<つづく>
※1…ハロン湾ツアー:ホテルで予約。1泊4食付でナント1人16$!外人だらけ。ガイドはモチ英語。
※2…カットバ島:島に行く事も船に乗った時にやっと分かった。ちなみに島のエステ&マッサージはやめたほうがいい。yukaは爪から血をだし、megiはニキビを潰された。
飛火の章
<前回のあらすじ>
海外初のクセにベトナムへ強行したYUKAKUMAとSASAMEGU。現地の青年ベト&キムと行ったカラオケ店で、高額(我々にしたら)な料金を請求される。暴れたりして納得はできないが、なんとか解決。次の日、ハロン湾ツアーに出発満喫。しかしツアー終了して帰ってくるとホテルの前に彼等がまたいるではないか!な、何しに来た!?
逃げても仕方ないんだけど、足早にホテルから遠ざかる我々をベト&キムがついてくる。「megumi!yuki!」わ~呼んでるよ。ついでに名前間違えてるよ。(私は、Yuka!)しかし、どう言っていいものか『あのカラオケの一件は納得できないので君の家にはいけません』いや、本当に店が悪くて彼等も被害者だったら…『母から、他人の家にいってはいけないと言われて。』いやいや日本人の感覚がヘンだと思われてしまうかも。う~ん。何か、向こうもこちらが言う言葉を待っているようだ。
「ええと、た、体調が悪くて…」と言葉がスラリと出てきた。いきなりベトの表情がサーッと冷めた。「あ、そう。」そして、ホント消え去るように歩いていってしまったのだ。残された我々は唖然。確かに断わろうとはしていたんだけど、一緒になって遊んだのは何だったのだ!?やはりカラオケの一件で良心が痛むのか!?それとも、ただ単に潔いだけなのか!?いずれにしても、これだけ大騒ぎした事件の顛末は、彼等がサッサといなくなって終わるという味気ないものだった。(凄い事件に発展するとか期待していた皆様すみません。現実ってこんなものなのね…。)
気を取り直して、ハノイの市場を見てまわる。ここでアリガタかったのがベト&キムとショッピングをした経験。どこに何があるのか何となく覚えてしまった。※1フラフラ買物をした後、屋台がチョイと進化したようなお店に入る。すると「あれ~!?君達は?」とお声が。ん?見たことのある外人。あっハロン湾ツアーにいた人だ!話をしてみると、彼はフランス人で名前はジェフ。家具などのデザインをしている人で、世界を旅しているとの事。ふぅん、面白い人だなぁ~。とワイワイしていると、そのお店の子供(にしか見えないが21才)が、鼻水垂らしながら加わってきた。
ドラマ「家族ゲーム」に出ていた子役(松田洋治)に似ている!ということで彼のあだ名は「ゲーム」に。YUKAKUMAが持っていたデジカメに興味津々だったので、使い方を教えてあげると即興カメラマンになってくれた。他人に撮られるということは、やはり面白いものである。それも見ず知らずのベトナムの人に…。(しかし、これが後に泣きたい程ショックな事になるとは、その時は知る由もなかったのである)
話を続けるうちにジェフが「水上人形劇は見た?行ってないならどう?」と聞いてきた。す、水上人形劇!!!ちょうど行きたいと思っていた所だったので、渡りに船とばかりに行く事に決定!!
上演時刻まで時間があったので、一度ホテルに戻ることにした。「いや~素晴らしい出会いよねぇ。」「ホントちょうどよかったねぇ」とベトキム事件の事はスッカリ忘れてウキウキと準備。この旅活躍中のMD録音機※2もセットして待ち合わせのスマイリーカフェ※3へ。おきまりのベトナムコーヒーを飲んで、さて時間だと席を立つ。するとデジカメで撮影をしていたゲームが困った顔をして言ったのだった。「なんかヘンなんだけど~?」
イヤな予感が脳裏に走る。ナニ?壊れたの!?なんでそんな悲しそうな顔してるのぉぉ!?デジカメをうけとって液晶画面を覗き込み、我々は叫び出しそうになってしまった!!
<つづく>
※1…この旅で「助けてくれる人がいなければ人間は、進化する」ことを実感。
地図音痴だったYUKAKUMAと一緒に行動をしなければいけなかったSASAMEGUはハノイの道をバッチリ覚えるという才能を発揮。その他、会話中に全く忘れていた英単語がペロッとでてくる現象も。
※2…旅で大活躍。ベトナムでの会話とか町の音とか録音した。後に、二人展をしたのだが、それを展示。イッキにベトナム気分になれるので人気だった。
※3…その後も行ったホアンキエム湖近くのカフェ。店員はみんな昼寝してたりフルーツジュース(っていうか果物入り塩水)があったり、どう使うかまるでわからないトイレ(四角い臭い部屋にバケツがポツンと開いてるだけ)があったりしたが、くつろげるとこであった。ベトナムコーヒーはウマウマ。
灯火の章
<前回のあらすじ>
海外初のYUKAKUMAとSASAMEGU。現地青年とのトラブルやハロン湾ツアーを満喫(?)し、その後ツアーで一緒だったジェフと再会。熱望していた「水上人形劇」に行く事に!しかし、ついてきたベトナム洟垂れ青年、通称ゲームがYUKAKUMAのデジカメをいじり、怪しい声を…。好評を頂いているベトナム旅行記、とりあえず完結!!
「なんかヘンなんだけど~?」と渡されたデジカメの画面は、ハロン湾で見たような素敵な空色。でも、あの時写した空は、どこにも…ない!!なくなっているのだ!!今までの旅の写真約300枚がっっ。ジェフが覗き込み「みんな消されちゃったの!?」と、驚愕の顔。ええ…その通りよ。羽田の空港から、料理に人物、色んなトイレコレクションなど、すべてよ。血の気が引くジンマリとした感じを味わっていると、ゲームがにこやかにそんな私をデジカメで撮った。マジかよ…しかし怒る元気も出ず、我々は「水上人形劇」へ。写真の衝撃からは立ち直れないけど、人形劇は物凄いもので、笑い過ぎて涙がでるくらい楽しんでしまった。
次の日、街の中を探索しているとゲームがどこからか来て、我々にくっついてきた。買い物するのにも何かと口を出すし…ああ、なるほどチップ目当てか。そこにきて、やっと怒りが沸いてきた。
「ついて来なくていいってば!!」と言うと「あれ~?ジャパニーズ、ケチね~」と、去っていった。どうなってんだ一体!カラオケでボろうとするわ、写真を消した癖に平然とチップを貰おうとするわ…日本人だから?
旅に来てからずっと引きずってきた「お金」の事を改めて思う。多分、私達が小額だと思っている金額は彼等にとってイイ額であって、そんな生活差があるんだから、ちょっとくらいわけてもいいじゃないって思うのだろう。だからって、じゃあ無闇にチップをあげていいのだろか…。ハロン湾ツアーであったケイコさんは「私は絶対物乞いにお金はあげない」と言っていた。
私は、どうにもならない理由があるのなら、許容範囲のお金を分けるのはいいと思っている。でも働ける人に対しては別。彼等自身で状況を認識し、何とかしないといけない。そして、何とかできるって事は、強く優しく成長できるチャンスだと思う。だから、無闇やたらにチップをあげてしまうという事は、そうなるチャンスを消してしまっているんでは?ないだろか。以前見た日本人ビジネスマンが、なにげに高額なチップをあげてる状況に嫌悪感があったのはこの事だったんだ…。などと、難しく考える余裕は、まもなく旅を終えようという我々にあるはずもなく、慌ただしく美術館や水上人形劇(2度目)を見に行き、ホーチミンでいよいよ最終日を迎える為、飛行機に乗ったのだった。
思えばベトナム初日、すごい緊張の為、恐怖だったホーチミンの街も、ハノイで色々渡り歩いたおかげ(?)で落ち着いて歩く事ができた。しかし、暑さとスゴイ排気ガスで次第に体力消耗…。ホテルまで、シクロ※1に乗る事にした。道端でニコニコしているおじさんに話しかける。英語が通じないようなので、ホテルの名刺を見せて出発。
お互い言葉が全く通じず、サービスされてんだか何だかわからないけど、笑顔だけで心を和ますこのおじさん、私達はすっかりお気に入り♪ ホテルの人に通訳してもらい、翌朝も来てもらう事にした。
そして、いよいよベトナム最終日の、ハノイとは違う騒がしい朝。えらい早い時間からホテル前で待っていたシクロおじさんと、ベンタイン市場へゴウ!
到着しお金を払うとおじさんはニコニコしながら行ってしまった。朝早く来てたのにチップを要求するでもなく…。
ベンタイン市場は、さすが都会という感じ!日本語がみな上手!買い物中、小学生くらいの女の子の売り子が私達の後をついてきた時は「またか…」と思ったんだけど、その流暢な日本語、勉強したのか?と思うと邪険にはできず、彼女の店でコーヒー豆を購入。その他お土産など買いまくる。帰り道、今朝のシクロおじさんを探すが※2会えず。あぁ本当に、帰国だ。帰りの飛行機では、乗り遅れそうになるアクシデントや、ちょっとドキドキ事※3があったけど、明け方無事、日本に到着。出発前、マジ死ぬかも!と思っていたけれど、本当に行ってきちゃったんだ。言葉も通じない国でも何とかなるんだなぁ…。
ところで、帰国翌日からすごい鼻水が…。ん?どこかで見た事があるような?そう、デジカメ写真を消した、あの洟垂れ青年ゲームだ!データを消すだけでなく、風邪までうつすとは!チップ払ってたら風邪ひかなかったかも?なんて思ってしまった。いやはや。
<完>
※1…自転車に乗った人が引く三輪タクシー。サイコー気持いい!
※2…おじさんと間違えて違うシクロの人に「おじさ~ん!おじさんだ~!!」と駆け寄り、怪訝な顔をされたりした
※3…旅行中はいてたズボン。実は、初日から九日間はきっぱなし。外出ではもちろん、寝る時も。怪しい香りをJALに振りまいたのでは…
次号はベトナム総集編!!
写真満載でお届けするよ
最終章:Photo Gallery
全8回に渡りお送りしてきた大人気連載のこのコーナー。惜しまれつつも前回で感動のフィナーレを向かえました。今回は読者の皆様の熱いアンコールにより、特別番外編として『私たちのベトナムPhoto Gallery』を一挙に大公開いたします!!

旅資金全額!はたして生きていけるのか!?

さらばジャパン!我々はベトナムへ行きます!

初めての海外!緊張で笑顔ひきつる…

ホーチミン着。すごい!!バイク!!バイク!!バイク!!

ヘン看板続出!!激写しまくり

サイゴンプリンス。最初で最後の豪華な夜。

翌朝。今後のスケジュールは全て未定…

ハノイ入り。なんとか飛び込みで宿ゲット!!

自作のTシャツを早速ホテルの人に自慢!!

ハノイの町並み。貧富の差は激しい。

近所の市場に出かける。すごい活気

バインミーの屋台。うめぇ~~

大量に食料を買い込み部屋で食事

禁断の花園!?

街角のヌードル屋さん。それを作る少女。

そんで、これがそのヌードル。凄ウマ!

やはりハノイにもあった!!おぞましい看板

今日は選挙の日。この後二人の身に何かが…

「はぁ~い♪」要注意人物登場!!

只今騙され中……

うぉー!!!「○△×▲!」怒り爆発!!

ホテルの朝食。フォーガー。脳ミソとろける~!

翌日、ハロン湾ツアーに参加。

船の上。気持ち良さに怒りも消えてゆく…

途中立ち寄った手芸糸工場。

工場の青年達。日本語に興味深々。勉強家!

外国人にまみれ洞窟探索。

絶景!!船の上からの夕日

本場のベトナムコーヒー。濃い~ウマ~

現地で知り合ったジェフと水上人形劇へ→

もうサイコー!!くるし~死ぬぅ~やめて~(笑)

帰りはシクロに乗って帰宅

お世話になったホテルの方。カッコイイ…

再びホーチミンへ。さようならハノイ…

ホーチミン到着。この先は食い倒れツアー!!

まずは甘~いタマゴカステラを食す

ベンタイン市場でバインセオを食す!!

チェを食す!!

ナゾの果物??いっちゃえー

シクロのおじさんとのステキな出会い

ベトナムアイドルカレンダーを購入してみる

偽タンタンを発見!!他ドラえもんも沢山!!

疲れたので休憩にバクダンカフェでお茶

その夜ホテルで見たメロドラマ。妙にハマル

とうとうベトナム出国!あっという間の9日間

朝5時に叩き起こされ食べた機内食。眠い。
…てな感じで駆け足でお送りしましたPhoto Galleryいかがでしたか?
まだ行った事がない人、とにかく一度行ってみて!その後の運命を大きく変える事になるかもよ…!!
ベトナムサイコー!!ビバベトナム!!
長い間ご愛読ありがとうございました!
![FREEPAPER [f-dex:エフデックス]](http://www.f-dex.com/wordpress/wp-content/themes/f-dex/shared/images/h1.gif)
